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十一世紀のペルシャの学者オマル・ハイヤームが遺した「ルバイヤート」は、全篇四行詩です。「ルバイヤート」は、ペルシャ語で「四行詩集」を意味します。はじめエドワード・フィッツジェラルドの英訳本で世界的に知 .... 帰ってきた さらに うすく かるく
まずしくなって これが ほんとうの
わたしだ まだ少量の毒をもつが
いつでも風にふかれて とんでゆける
きみのもとへ そして きみの彼方へ
荒野は祝福されている
たおれるな ふりかえるな
魔がさせば
魂をぬかれるから せめて
くるしんで詩をかくな
月のおもてを みがいたのは
ウサギではありません
神さまに供える詩を たべてしまい
途方にくれているのも
ウサギではありません
かまどの火を あおったのが由来
火男とかいて ひょっとこ きみの恋心も
とか いいながら 耳に
息 ふきかけようとしたら
だいじなところ 蹴りあげられた
わが友 きみも 
魚が水のなかで
生き死にするようには
空で暮らせない鳥です
しっかり地に足をつけていますか
なにもないところから
無造作に とりだされる
刺されたひとは
いかなる傷もなく
こともなげに死ぬ
おれの神さまは
無慈悲で かわいいやつだぜ
傷口から したたる詩を
無邪気に よろこんで
唾 吐きかけやがるんだ
明日をうたがい おそれながら
大審問の つらい夢からさめる
また朝の
灼金のひかりのなかに立ち
荒野のひつじのむれを見る 
ちからのかぎり
なやんで ないて
さけんで たたかい
やぶれさった すがたのまま
なつがおわるまで たっている
おめでとう 毎日は
祝福されてあるのだから
誕生日くらいは ひとりさみしく
泣きながら過ごしましょう
それが この国の流儀です
紙の船 砂に
海を ひらいて 進め
ためらうな そうしなければ
みえない ものばかりを
愛したからには
荒野では道がわかりません
ヒースの丘にのぼっても
海はみえません けれど
匂いたつ まぼろしをたどって
かならず行きます きみの家に
谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
われらの旅についてかたろう
われらとは わたしであってわたしでなく
すべての旅を ひきついでありつづける
おおいなるひろがり そのなかへ わたしもきえるが
われらの旅にはおわりがない
いまのは世界中の石像が
月のちからにひかれ
変身しようとして
均衡をうしない
たおれて砕けた音だ
はだかだと つい
においを かいで
おもわず からみあい
いっしんどうたいで 
おれまがったりします
名前のない鉢植えを買って
如雨露で水をやっていたら
ある日 みぎとひだりの
ひとさしゆびの さきっぽを
あわせたような虹が咲きました
スペースシャトルの打ち上げが映っていた
アトムや鉄人28号の時代から ずいぶん経っているのに
いまどきロケット噴射とは なんて野蛮なイメージだろう
ぼくは未来からきた人のように かんがいぶかく
 ....
かえるなり
あせのかわごと
ぬぎすてて
みずぶろふかく
しんでもいいや
わたしのよろこびは
魚篇に花とかきます
ひらいて 焼いて
食べちゃってね
あぶらが のっているうちに
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
健康のために 今日は
詩をかくのをやめておこう
もうネタもないし  
という詩をかいた
って 前にも使ったな
背中あわせに立って あるきはじめた 
ふりむきざまに 撃ちあうこともなく
ふたたびは相まみえるはずのなかった
もうひとりの わたしとの
決闘が 用意されている
こどもたちは でかけたから
ふたりで ひきこもり
ちちくりあいましょう
さんかくもくばにのって 
いけるところまで いきましょう
1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました .... 宴もたけなわに ぬけだして
トイレで もどすのは
ふつうです 血へどを
吐いては飲みなおすのが
基本ですので
血を 花を
みどりの草地に散らかして
突っ伏している 兵士たち
風のニュアンスを聞きわけた
鳥は しばらく帰ってこない
また夜がきた そうして風がしみる
ぼくの肩も胸も もろく こころは
出血を くりかえしているが
かまわずに よりかかってくれ
きみひとりなら まだ支えられる
いつでも石を
なげつけ られたがる
ひんぱんに騒ぎを
おこさずには おられない
そんな人たちの そばでは
ふるるさんのみつべえさんおすすめリスト(81)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
●そろもん第二の栞- みつべえ散文(批評 ...506-1-9
そろもん(新章スタートの話)- みつべえ自由詩605-10-6
そろもん(荒野の話)- みつべえ自由詩505-9-19
そろもん(十五夜の話)- みつべえ自由詩805-9-18
そろもん(蘊蓄の話)- みつべえ自由詩305-9-14
そろもん(友の話)- みつべえ自由詩705-9-11
そろもん(凶器の話)- みつべえ自由詩305-9-9
そろもん(おー、My_Godの話)- みつべえ自由詩705-9-4
そろもん(迷羊の話)- みつべえ自由詩605-8-31
そろもん(向日葵の話)- みつべえ自由詩1205-8-29
そろもん(Happy_Unbirthdayの話)- みつべえ自由詩705-8-27
そろもん(航海の話)- みつべえ自由詩705-8-26
そろもん(途上の話)- みつべえ自由詩905-8-24
そろもん(静かな村の話)- みつべえ自由詩605-8-13
そろもん(われらの旅の話)- みつべえ自由詩805-8-4
そろもん(幻聴の話)- みつべえ自由詩905-8-3
そろもん(あの話)- みつべえ自由詩805-7-31
そろもん(鉢植えの話)- みつべえ自由詩905-7-28
そろもん(映像の話)- みつべえ自由詩905-7-27
そろもん(酷暑の話)- みつべえ自由詩8*05-7-17
そろもん(Thank-you-for-coming_gift ...- みつべえ自由詩605-7-15
そろもん(月夜の話)- みつべえ自由詩1505-7-14
そろもん(二番煎じの話)- みつべえ自由詩705-7-13
そろもん(試練の話)- みつべえ自由詩605-7-6
そろもん(大人の話)- みつべえ自由詩405-7-3
●そろもん第一の栞- みつべえ散文(批評 ...2305-6-30
そろもん(宴会の話)- みつべえ自由詩405-6-25
そろもん(鳥の話)- みつべえ自由詩305-6-19
そろもん(抱擁の話)- みつべえ自由詩405-6-17
そろもん(ヘルメット着用の話)- みつべえ自由詩405-6-9

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