すべてのおすすめ
無限小と無限大とよばれる番いがちょうちょを啄ばんでいる
雨上がりはまだ地平のむこうにひそんでいる
くちばしにこびりついた燐粉が死んでしまった!を水煙で香るが
雨だれの音楽葬でさようならする
 ....
 
母とふたり
二両編成の列車に乗った
並んで座った
心地よい揺れに眠くなったところで
降りるように促された
小さな駅舎を出ると
一面のキリン畑だった
みな太陽の方を向いて
長い ....
ろくしょう だ


つめたい痛みを
しっている
触れずとも
知らなくとも
夢にみなくとも
しっている


もう銀いろではないちいさなつまみが
いつか銀いろであったことを
だれ ....
石を結んで鳴らす バラバラと鳴らす ひろいひろい夜の隙間を覆い尽くすほど大量にならす
でもバラバラな音が収束していってやがてぴったりと音を合わせるようになると静寂と対等にそれは轟いた

信号が変 ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
がれきのしゃしん は いつみても いい
しょうせつみたい に はしからはしまで よまなくても 
いっしゅんのうち に あらすじ が わかる
わかってしまいたくはない のに
め を はなすことが ....
なんで千切れていたのかな
あのバス停には、蝉のからだがおちてた
きっと、
もう何回も死んだのだとおもう

されるがままになっている時は、
「どうかあなたに触れさせて」と手を伸ばしてる気持ち ....
始めに朝があった
僕たちは扉を開けて
靴音鳴らして別れてった



「自分に自信がある男程SEXが下手なんだよね、何故か分かる?努力しなくても良いから。自分に卑屈な男の子の方が自分に ....
僕が語ることの出来る中で、最も美しい物語を君にあげよう

それは過去形で語られる未来の物語
街を埋め尽くす春の予感
通り過ぎるたびに生まれ変わる新緑の境界
果てしないものは、
広がり続ける ....
クラッカーが鳴らされた
遠い船旅への出航にも似て
さまざまな色の
無数のリボンが流れては
黒い羅紗の床を汚してゆく
ひとつの別れなのか
祝うべきことなのか
知らない
どこへ ....


そして皮膚が脱げていく
鳥になって
JRの中にすごいあふれて
ホームのドアが開くたびに散らばって
ぶわっとなりながら
短い永遠とたましいを乗り換え
不安と怒りは眠りと平坦な祈りに ....
破れた くびたびれた足袋 繕いつつ また度々旅に出る足
寂れた ラブレター 届かないほど 奥の細道の奥の奥へ

遠くへ オーボエ 大声 遠吠え
雪山に当たって吹き下ろすから
シャッター閉めて ....
自動ドアを開いた

「雨が降る」と
囁いていく
ケータイ電話をぎゅっと握って

世界中のお金の流れのことについて考えてうつむいてばかりいる

自分が毛穴から出した空気について考えたりしないのはアホだからなのか

鳥がどうろをよこぎってフ ....
ぬらりひょん


つかみどころなんてあってたまるか
若い頃の苦労はすぐに質入れしたし
長い物は巻かれるふりして帯にした
真っ正面から当たるなんてドジは踏まない
折れない柳は風を知り尽 ....
雑踏ならば天使みたいな昼間のキミのキス
は磁石みたいでこわい
最悪感でひろがるのに
何度もやめたくなくてくりかえす

後ろの座席で友達がねてるのに
寝てないフリをしている
たぶん
たぶ ....
あなたは書かれた事のない手紙
いまだ出された事のない手紙
封を切られないまま
大切に言葉をしまい込んで


わたしはそっと考える
その言葉がどんなに心を震わせるかを
わたしは夢を見る
 ....
最近の若い人たちは見境がない気がします
電車の中で糠床をかき回し始めたり
薄型テレビを漬物石の代わりに使ったりして
私が子供の頃にはそんな人はいませんでしたよ
昔は糠で作られた長屋にいくつもの ....
幼稚園のときおれはヒーローだった
椅子取りゲームでは最後まで残り
跳び箱はおれだけが六段まで跳べて
お遊戯会では最後の取りで
三人でやる踊りでセンターを張っていた

小学校のとき ....
冬の夜小さく光る星の隙間から夕空が落ちて
いたので
拾って
帰りました

夕空はすっかりくたびれてオレンジもすっかり擦り切れて青ざめてまるで
紫の
宵っ張り
みたいです

所々に張 ....
かつていなかったはずだよ。
君ほどのペペロンチーノは
かつていなかったはずだよ。

確かに君はパスタに過ぎぬ。
君はただのデュラム小麦だ。
しかし、そんな君の出自が
気にもならなくなる ....
肺をすり抜ける

君の微粒子は
混じるはずもない

足りない日々の感情を
静かな笑みで埋めてみると
ひび割れた器から
しっとりと零れてしまう

幾つかの季節が流れ
吐息が白く ....
変化のなかに

充満する声、声、声、

それは真理とか、

法則だとか、

唯一だとか、とそう呼ばれ

立体を超えた次元に浮かんでいる


いっぱい買ったら気持ちよかろ

 ....
おじいちゃん
ゆうべもあかんことしはったんやてね
ビニール管抜いたら帰ってこれへんようになんのに
看護師さん かんかん
わたし とぼとぼ
  キリン…とおじいちゃん
はいはい、わかりました ....
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
そして去年
飯島愛の上にも雪が降り

今年
小菅刑務所にも雪は積もり

来年も再来年も
ブロック塀のうえで裸足をぶらぶらしてるみなし子の上に
毛布の無い家の壊れた屋根に
 ....
毎日晴れているので洗濯物が
たまらない
のどが
かわく
かわいた
くちびるがひかる

世界中の初恋よ、叶え
一定の速度で落ちる
しなやかな着地

生まれてからずっと
プールで泳 ....
凪と鉛
曇が地へ落とす火
色より広いまぶしさの
まなざしのふちを洗う雨


水を踏み
坂をのぼり
鈍を振る
頭は 音になる


空に浮かぶ火が薄まり
他の火を ....
わたしたちの夏は
ガラス玉みたいに透き通って
どこまでも不安定に揺らめいて泡してく

炭酸水の中でうまく泳げない
わたしとあなた
きっとまったく別々のままに飽和して
まぶたの裏でまだ小さ ....
ラムコークのきらきらする泡を
退屈そうに、くだき
ちらすように
わたしのやさしすぎた
まちがいを
切っていった




微粒子の単位で
つきささる凍てつきの
ちりちりする
い ....
あすくれかおすさんの自由詩おすすめリスト(268)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨をスケッチする- コーリャ自由詩7*09-3-21
水の記憶- たもつ自由詩1609-3-16
緑青- 因子自由詩409-3-14
クラゲ- フミタケ自由詩4*09-3-14
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
がれきの工作_Ⅱ- 《81》 ...自由詩13*09-3-1
宿題- 藤坂萌子自由詩709-2-21
革命前夜- 手乗川文 ...自由詩16*09-2-16
_- rabbitfighte ...自由詩509-2-15
錦繍- 水町綜助自由詩8+*09-1-30
1と2- モリマサ ...自由詩1309-1-28
日曜は飯島愛と足尾銅山に行こう- 猫道自由詩12*09-1-15
- 佐藤伊織自由詩2*09-1-12
ケータイ- モリマサ ...自由詩809-1-8
百鬼夜行詩_<2>- nonya自由詩13*09-1-7
現在- モリマサ ...自由詩1509-1-7
手紙- 石瀬琳々自由詩10*09-1-7
ザ・漬け物- サトタロ自由詩6*09-1-6
ぐらんぐらん- 土田自由詩509-1-5
ある夜の話- プル式自由詩4*09-1-5
在りし日のペペロンチーノ‏- ブルース ...自由詩7*09-1-5
月暈- Izm自由詩309-1-5
樹陰に- 吉岡ペペ ...自由詩209-1-4
関のキリン- yo-yo自由詩4*08-12-29
日曜日にはどこへも出かけない- rabbitfighte ...自由詩9*08-12-25
ポルノスター- モリマサ ...自由詩21+08-12-24
世界中の初恋よ、叶え- ともちゃ ...自由詩608-12-22
- 木立 悟自由詩508-12-20
ラムネ- 夕凪ここ ...自由詩1508-12-20
Syncopate(シンコペート)- ねことら自由詩508-12-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9