「青空」
ベンジャミン

どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ

「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上げた空
空っぽの心の中に

ブルー

気分を色にたとえれば
ちょっとブルーなんて言いたくなるとき
そこにきれいな青空があることが悲しい

灰色の雲に覆われて
どしゃぶりの雨の中でたたずんでも
水たまりに映るすべての景色はそうブルー

何かを混ぜた色


「純粋」は

けしてきれいなものじゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に誰かを傷つけながら
そのくせ自分の感情に押しつぶされそうな
重たい空 空 空

晴れわたる青の群の中にも孤独


「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

「純粋」は

けして幸せなことじゃない
少なくとも
けして幸せなだけじゃない

晴れわたる青の群の中にブルー

自分だけがカナシイだなんて
思ってはいけない

ブルー 無邪気に微笑んで

どんなに遠くを見つめても
そこは一面の空

ただのブルー

 


自由詩 「青空」 Copyright ベンジャミン 2011-03-28 00:33:48
notebook Home 戻る