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 その花は不思議な色をしていた。

 白ではない、黄色でもない、まるで

 光(ひかり)のような明るい色をして
 
 いる。

 母のアリサは「名もない花」と呼んだ。

 
 ....
 誰かが私の影を踏んだ

 踏まれた私は腐(ふ)ちてゆく

 底無し沼へ引きずり込まれて

 だんだんと腐ちてゆく


 誰に踏まれたのだろう

 どうして踏まれたのだろう
 ....
 私は友人を食べました

 お腹がすいたのです

 すきすぎて

 すきすぎて

 しかたなかったのです

 私の前を友人が通りかけました

 おいしそうな

 おいし ....
 私はお菊人形

 白い面(おもて)に紅をさした唇

 長い髪を粋に結い上げ

 ハイカラな着物をまとった人形

 
 自分で動くことはできず

 いつでもご主人さまの

 ....
 涙は枯れることは無い

 でも、必ず止まるから

 無理しないでいい

 今は泣きたいだけ泣けばいいさ

 どんなに辛くても

 いずれは時が緩やかな

 波 ....
そらの とこさんの星月冬灯さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名もない花- 星月冬灯散文(批評 ...208-8-22
- 星月冬灯自由詩108-7-29
無情- 星月冬灯自由詩3+08-7-29
お菊と清十郎- 星月冬灯自由詩308-7-26
悦子- 星月冬灯自由詩608-7-22

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