「求めない」
麻生ゆり

「求めない」ということは
なんて難しいのだろう…
何をするにしても
私は求めてしまう
愛情を そして感謝を…
ときとしてただ悔しくて
泣いてしまいたいときがある
いや、事実泣いてしまった
優しさや同情が欲しかったのだろうか…?
違う! 違う違う!
そのはずだ
でも私が絶望を味わったとき
全てがどうでもよくなった
どんな人の言葉も
憐れみとしか思えなかった
それが「求めない」ということか?
いや、それは間違いだ
本当に「求めない」ということは
自分自身との戦いの中にある
身を削って削って
それでも「求めない」のであれば
それこそ本当の「求めない」になるのではないか?
「求めない」…
それは決して「求める」ことの裏返しではない


自由詩 「求めない」 Copyright 麻生ゆり 2008-02-15 02:30:02
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