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眠れない夜は、本当に、孤独を誘う。
世界に、自分ひとりしかいないのではないか、
あるいは、
世界から、自分ひとり見捨てられたのではないか、
と、錯覚させるから。
だけど、この寂しさひとつ ....
さあ自分を腑分けしてみよう!
まずは胸にさくっとナイフを入れて
白くきれいな骨をこりこりと切って
どくどくと動く心臓を見てみよう
今にも血があふれ出そうなそれは
さぞかし傲慢なのでしょう
....
裸電球が
割れてしまった
大事に大事にしてたのに
音もたてず
たださらさらと
割れてしまった
治るのだろうか?
否 治らない
治らないのだろうか
否 治る
だから電気だけは灯るので ....
彼はどこにもいない
会社にだって
公園にだって
トイレにだって
いない
それなのに彼は
どこにもいない植物を
育てている
何のために使うのかは
わからない
でも ....
羊水の中で生きぬように
私はかく強くありたい
境界線に達してもいいさ
それが私の生き様となるのなら
羊水の中で溺れぬように
私はかく厳しくありたい
機械にも人形にもなりたくはないさ
....
その日はとてもいいお天気で
猫ですらも暑そうだった
私はベッドにうつぶせになって
布団に体を沈みこませていた
そのうちに
耳に聞き慣れた音が忍びより
私を、不安に陥れる
また、やって ....
その日は限りなく純白で
限りなく静寂だった
まるで雪が色と音を吸いとってしまったかのように
真っ白な空から降ってくる真っ白な雪は
やっぱり真っ白な白砂糖のようで
白い湯気をたてる ....
それは 嵐のように やってくる
激しくて あまりにも激しくて
私は抗えず
ただただ それが過ぎゆくのを 待つしか ないのです
それは あるときは 私自身で
触れて なじって 傷つける
....
あの頃
私は何をしていたんだろう…?
眠れない夜
ふと振り返ってみた
あなたは知りはしないでしょう
私がいかにあなたを好きでいたか
私がいかにあなたを恨んでいたか
いつまでも ....
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