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<優しいままでいておくれ>

くたばりくたばり仰向けば
変わり者を見る人の群れ
思い出だけで奮い立ち
いいことあるさと言い聞かせ

嘘かほんとか分からぬままに
答えることが求められ
 ....

塾が閉まるぎりぎりまで
あなたと競うように
居残り勉強を続けていた

たった二人で閉じこもっていた夜の教室
そのためだけに生きていたような半年間
あなたにだけは負けてなるものか、と
 ....
<くちづけ>
誰かに見られたくちづけは
あいまいに淡く消えていく

誰かに見せようと思えば見せられたのに
それでも誰にも見せなかったくちづけは
甘く鋭く残っている

いつまでも
いつ ....
<カレンダ・メッセージ>
十一か月前に
落書きしたのは
十二月のカレンダの裏へ

何と書いたか
思い出せずに
痛痒の中で
きみと過ごす一年の終わり。








 ....
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
<判断基準>
なんだかんだでみんな
勝てる相手にしか
殴りかかったりはしない

そうでなかったあなたが
当たり前のような顔をしているから
おかげですべてがまぶしくなる。




 ....
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ



荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの  ....
<護身術>
身欠けて身欠けてすり抜けた
怪我したときほど笑ってた。





<懇願>
漠然と死ね
私が記憶しないように。





<利口化の世代>
根性 ....
<僕らの本当の誕生日>

はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた

家出した僕を その日の夜に
君が ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道

同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独

明日は何かいいことがあると ....
本当が聞きたい あるものなら今ここで
僕の有限と君の有限の間で 不滅があると信じた
ずっと笑って指差して来たものを 君とだったから信じた

いつかは土に帰る
無かったことになる
五十年 ....
新しい季節になったので、
しまいこんでいた靴を
取り出した。

かかとに葉の切れ端が
付いていたので、
つまんで取った。

なぜしまう前に
洗わなかったのかを
考えていたら、
 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
優しいままでいておくれ_など二篇- クナリ自由詩4*14-8-18
高校受験- クナリ自由詩3*14-8-9
くちづけ_など四篇- クナリ自由詩4*14-7-21
不等号記号_など四篇- クナリ自由詩9*14-7-19
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩10*14-7-12
判断基準_など四編- クナリ自由詩4*14-7-12
十九歳迷路- クナリ自由詩8*14-6-17
さくら_など四篇- クナリ自由詩4*14-6-14
僕らの誕生日_/_永遠- クナリ自由詩12*14-6-9
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
一人の帰り道- クナリ自由詩15*14-5-17
遠雷- クナリ自由詩21*14-4-14
雪解けの靴- クナリ自由詩9*13-11-10

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