うっすらと花を押さえるのは見ぬふり
小鳥が浮かんだり沈んだりする空か水
また鴉に戻ろうとした墨汁で書く
ごみを焼く朝の延焼覆う影
無償ではたらく室内窓割って室外
テーブル ....
ほら、ごらん富士の白さも遠くこそ断てる距離にぞ人美しく
おはようという言葉もなく席は空き君もわたしも新しきが来る
この色ね。君が結婚するならと春と色めく{ルビ熨斗=のし}袋買う
バス ....
自分の娘が二人の娘を連れて実家に戻ってきたら、どんな気持ちがするだろうか。三人の娘も無事に結婚したし、そろそろ引退でもするかな、と思っていた頃に、また娘と小学生の孫娘2人を扶養しなければならなくなった ....
私の中にある哀しみについて
いつか
あなたに届けたい
自慢するだけの
不幸もないので
私はいつも黙ってしまう
やさしいね
人はみな不安だ
東京にいくと
いつだってそれが見 ....
暗いから楽譜燃やして音を出す
戸を擦る皮膚をして階段の裏歩く
異なる星の青空まで抜けるような青空
コラージュ画さす指思いだまるオウム
トンカチ持ちシーソー脅しにいくひ孫
....
俺が毎月主催させてもらってる自由参加型の朗読会にて
参加者がステージに立ち自己紹介をする。
「こんにちは、フォーラムでは××という名前で書いてる○○です」
など、という人は結構いる。
....
「わかる」ということについて考察してみよう。人は本当に言語を理解しているのだろうか?こういうことを言うと、何を言っているのか、と思われるかもしれない。しかし、結論から言うと、極言すれば、人は、言語を理 ....
「あの人は「よい詩人」だ」と言われると普通詩を書く人は喜びます。しかしここにはいろいろとむつかしい問題が孕まれています。まず誰にそれを言われたかという問題。様々な人に認められている人にこの言葉を言われ ....
自分の言っていることが「正しい」という言葉には気をつけよう。
「正しさ」は必要だ。矛盾しているだろうか。
誤解のないように慎重に言葉を選ぼう。
「正しさ」を希求するための言葉のや ....
隔たりを埋めるために
どこまでもどこまでも下ってやるんだと思っている
今数々の生き物たちと別れを告げて
新しい出会いと別れという
いわゆるお涙頂戴を繰り返しながら
たまに ....
私たち社会が直面する最大の脆さは、分業化による広義の匿名性ではないかと、最近思う。
農耕民族であった私たちは、生産とは種まきから収穫であって、その益も責任もすべて個人、あるいは非常に小さな共同体 ....
今日、某女性週刊誌を立ち読みしたところ、
「幼稚園のお遊戯会でかぐや姫が4人」
との見出しを見つけた。ほんとか嘘かは知らないけれど、今お遊戯会で生徒に平等に扱う為にかぐや姫を4人にした ....
僕は男だから
産む痛みを知らない
同じくらいに
産まない痛みを知らない
痛みなんて知らない
ここは戦地ではないから
僕はあなたではないから
幸せになる方法を知らない
幸せにする ....
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いながら手を傷つけて血を流しながら
貝殻を握りつぶしている友達を笑って見ている
俺たちはライトアップ ....
咳をしたらたまたま側にいた
隣の課のえむさんが
フルーツのど飴をくれた
えむさんがフルーツのど飴を好きだなんて
初めて知った
えむさんは僕より十歳くらい下の女の子だけど
背は僕より十セ ....
詩とは何か。その問いに答えられない。何十年もやっているのに、わからんのだから仕方がない。その問い自体が、名づけられない詩のようなものだ。じっさい詩は問いであると述べた詩人がいる。たしかに、そのような ....
女にふられたので、
ナイアガラへ行って死のうと思った。
三連休の初日の朝から、ビールを飲んで、
失敗した。
急にドライブに行きたくなったのだ。
もう遅い。
そうゆうものだ。
訳知り顔の大 ....
真っ赤なポストを死顔みたいに撫でると雪
灰踏み固める笑顔第二波期待して
テーブルを隔てて海と侵し合う
降りるあてのない壁の上歩いている
暁の尖端で虫が震えていた
悲報掻き ....
永久にひとりだったら孤独でもないし傷付くこともないよね
本当の孤独が欲しい休日を愛に似ている友が邪魔する
自己否定以外行き場のないふりを続けられなくなれば死ぬかも
青りん ....
奴隷らの金歯くすます誕生の飛沫
茶したたる階下を泳いで出ていく
土踏む葉に涙し たかが宿命など
足を損い渡せぬ絵画に群れなす御魂
山よりもクレーン高い場所から息
逆流に佇 ....
さてと。
最近、詩を読んでいて、「信頼」ということが気にかかる。
あとは、アクセス。
このひとはどういう世界を生きていて、
どこへ向かってアクセスしていて
どういったものを信頼しているの ....
詩の読み方といっても、そんなものが決まっているわけではないし、決められるものでもない。読者は自由に、自分の読み方で詩を楽しめばいいのだ。だが、そう思う反面、詩の読み方に根本的な誤りがある人が多いよう ....
写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 ....
さて正月だから久々に戻ってきたぜ。
何?俺のこと知らないって?
知らないお方、以後お見知りおきを。
泣く子も黙る千人斬り。復活でござい。
一昔前、ちょっとは評判を呼んだこの企画。
こ ....
息止めてトランペットを組み立てる
菜を並べるまっすぐ雨になるように
遠くのビルを飛び降りる無数のドミノ
日没に窓砕かれ見え出す透明街
誰彼の名前叫んでねじまく熱
鮮やかに ....
今年も女にふられたので、
大そうじして死のうと思った。
捨てられるものがあるうちはまだいい。
でもぜんぶ捨てたら、
それから、どうしたらいいのだろう。
考えても仕方がないので、
どんどん捨 ....
いのちを
てのひらのように合わせる
欠けたまま
あることの
ひとつの償いであるかのように
頭上の硬い岩は
いつでも欠けたままで
(満ちることなど
たまにしかない)
私たちの不安定な歩 ....
女にふられたので、
それは夏のはなしだけれど、
線香花火して、死のうと思った。
あの子とふたりでしようと買ったのに、
できなかった花火が車のうしろトランクに、
いれっぱなし。
いれっぱなし ....
むかしの校門の前で
待っていてください
パン屑を
ちぎって すてながら
むかえにいく途中です
石畑由紀子さんのおすすめリスト
(554)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かげりとかげらぬもの
-
黒川排除 ...
川柳
4*
07-5-18
春の色、それは、わたしにとって新しき
-
たにがわ ...
短歌
3
07-5-10
祖父のこと
-
ふるる
散文(批評 ...
18*
07-4-17
シェル
-
umineko
自由詩
15*
07-4-10
コニー分の青い空
-
黒川排除 ...
川柳
5
07-4-1
フォーラムでは××という名前で書いてる○○です
-
馬野ミキ
散文(批評 ...
18
07-3-29
すべての言語は理解不能である。
-
ななひと
散文(批評 ...
5*
07-3-23
「よい詩人」とは何でしょう。
-
ななひと
散文(批評 ...
8
07-3-20
「正しさ」についてのある思い出
-
熊髭b
散文(批評 ...
15
07-3-18
マントル
-
石田 圭 ...
自由詩
30
07-3-5
狂気の蜜
-
umineko
散文(批評 ...
3*
07-3-4
「主役」と「脇役」は違いがあるのか
-
北乃ゆき
散文(批評 ...
15*
07-3-4
花束
-
たもつ
自由詩
35
07-2-28
そろもん(いい天気なので本の虫干しをしたときの話)
-
みつべえ
自由詩
15
07-2-27
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
-
水在らあ ...
自由詩
46*
07-2-22
えむさんの草原
-
たもつ
自由詩
37
07-2-17
●そろもん第四の栞
-
みつべえ
散文(批評 ...
10
07-2-14
ナイアガラへ行って死のう
-
しゃしゃ ...
自由詩
8
07-2-10
水、ガラス
-
黒川排除 ...
川柳
6
07-1-27
青りんご味のサワー
-
鳥獲
短歌
2*
07-1-19
ウツロジック
-
黒川排除 ...
川柳
8
07-1-15
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...
-
熊髭b
散文(批評 ...
13*
07-1-11
■批評祭参加作品■詩の読み方について
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
15*
07-1-8
ポイントについて
-
黒川排除 ...
散文(批評 ...
23+
07-1-8
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...
-
熊髭b
散文(批評 ...
7
07-1-2
しずかなくるぶし
-
黒川排除 ...
川柳
10
06-12-30
大そうじして死のう
-
しゃしゃ ...
自由詩
16
06-12-23
eclipse_**
-
岡部淳太 ...
自由詩
14*
06-12-10
線香花火して死のう
-
しゃしゃ ...
自由詩
12
06-12-8
そろもん(旧友の話)
-
みつべえ
自由詩
3
06-11-28
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
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