正義の名の下

人々が集い
声高らか叫ぶ
我は正義也!


街を歩けば
我は正義也!


テレビを点ければ
我は正義也!


ラジオを聴けば
我は正義也!


 ....
               090427

アマが駆ける
  アマが
山の端に
月が出て
物語を始める

悠久の時を
お椀に装って
しゃなりと
口に運ぶ
運送屋のフデさん ....
なんですかこれは
腐りかけた肉です
腐りかけじゃないですよ 腐ってるじゃないですか
すみません
腐った肉なんてダメですよ
そんなつもりじゃないんですけど
そんなつもりってなんですか どんな ....
                   090426



くじ運が悪い
クジを引く度に思う
どうせ当たらないのだ
すべての運は生まれるまでに使い果たしたのだと
思うことにしているが
 ....
風のにおいが愛の記憶を
ふいにくすぐる
手探りみたいにひろい夜を
小さなサーチライトひとつで
それぞれ欠けた月 
甘く噛み砕いて
帰れない二人を残し
だんだん溶け出していく
星と街のと ....
一針
また一針
言葉の
日向と日陰を
縫い合わせる

一針
また一針
自分の
頂点と底辺を
縫い合わせる

ときどき痛くて
たびたびくすぐったくて
ちょくちょく嘘で
 ....
年を化かし
人をおどし
天然ボケか?
マイペース?

どうだっていいじゃん
ミャンマー
なんだっていいじゃん
函館

バン・ヘイレンのMD
上げよう
楽しく生きよう
ハイハッ ....
歌舞伎町
変わらないのは開け放たれた門戸だけ
以前何度も往復した場所

歌舞伎町
銘打たれた鳥居をくぐる
この町を守護するかのように
それだけは変わらずここにいる

歌舞伎町
時に ....
きょう友達の披露宴があった
二十年来の友達だ
数字にすればそんなに経つのだ
東京はあいにくの雨降りだった
みんな大人だからスピーチで触れるひとはいなかった
友人代表でスピーチをしたけれど触れ ....
半世紀も祈り続けて
鳩が太っていく
公園の木は
故郷から引き離された子供のように
ぽつん、ぽつんと育って

生きていこうとする力に
種類なんか無くて
他人の生き様を非難できない
太っ ....
王様だ枠にゆらめく赤ワインいくつもたのむ雲の上に目


眠くなる行き先の道たどっていくモニタの光閉じた目にある


この空のどこにあるのかスプライト呼び止めたのむ地球の上で


教会 ....
窓の中胸をつんざくアナウンスコンクリートの日本に響く


モニタ上飛行機が行くこの縁はロシアの夜明け誰も知らない


金もなく白いページに書き付けるノートブックに古い手帳を


人に ....
くさなぎ君が怒られるのは
やっちゃたから

くさなぎ君が庇われるのも
やっちゃたから

やっちゃたね
くさなぎ君

和を乱しちゃった




裸になって何が悪い?
なんも ....
逢いたくて切ない夜を過ごす僕街のネオンが孤独に揺れる

長き影短き影が連なって忘れられない恋を演じる
 
 
海の匂いがする
わたしが産まれてきた
昔の日のように

テレビの画面には
男のものとも女のものともわからない
軟らかな性器が映し出され
母は台所の方で
ピチャピチャと
夕 ....
その掌は
緩慢に
闇を
押し拡げる
最後の
夜明けのための
祈り
を捧げる
祭壇には
いつのまにか
わたしがいて
わたしを見ている
母へと語られる
おもいは
いつもことば少なで

ずいぶんと幼い頃
学校へ行きたがらなかったわたしを
ぴしゃりとしかりつけた
あなたの手のひら
たった一度
手を上げたのはその一度
 ....
あさってが明日になって、
明日がきのうになってゆく
雲がごうごうと音をたてて流れる

ぱたぱたと急ぎ足に雨、が
足もとに水溜りを創っていく
あの透明感と少年、
紫陽花の色が変わり始める
 ....
  死ぬのが怖いなんて錯覚だ
  誰かに死なれることの方が
  よっぽど怖いじゃない

ブランコに腰をおろした
背もたれのない背によりかかり
ブランコはあたしごとひっくり返る
 ....













もう四月もなかばをすぎたので
夜明けの空はあかるい
あのあたりにさそり座があるんだよと
指さしても
そこにあるのはただうすあかるい空で

輝かしい過去も
きらめく未来も
いらない

 ....
闇のなかを 群れがすぎる
音は光り 見えなくなる
低い午後に
指ひとつ残る


二色の霧
陽の渦の橋
冷えた片目
手のひらに隠す


白い花の背
浴びては ....
「どうしてこの手はこんなに赤いの。」

目を閉じる
訪れる完全な暗闇
網膜の裏にちらつく 焼きついた赤色

切り捨てていくしかない世界なんて
本当はいらなかったよ
全部 全部 この手の ....
走り出して一年弱
開通フィーバーも
忘れたかのような
副都心線の渋谷駅

ホームの真ん中に
露出している線路
オブジェのように
まだ無意味に佇む


急行があることを
失念して ....
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して ....
 執拗にケツを追い回すホモのパトカーを振り切るための
逃げ道としては最適だなと思った。
百足のように枝分かれする住宅地を抜けて 
僕は夜空を染める工場に立ち寄った。そこに
自転車に乗って見回り ....
おお 電車マダム!
そなたは 百合の花だ 
墓場に咲いた 一輪の百合の花だ
私はそれをつみ取り、抱きしめ、ぐしゃぐしゃにして
口の中に入れ 地面をゴロゴロ転がりたい程に
そなたを 想っている ....
ごぜん 花壇のぬくもりに わずかながらの 休まりがあった
かわききった 午前の空気のなかで つちをほりかえすとき
なんの前触れもなく かだんわきにうわったさるすべりに
とつぜん頭の中を炸裂す ....
switch.

ずぶ濡れになった脳漿に
楔が溶けるような、
  おと。おと、

踏みつけて割ったCD/私はそれをまるで他人のような目線で見ている/お気に入り、 ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
菊池ナントカさんのおすすめリスト(267)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流行の服- 三之森寛 ...自由詩4*09-4-27
アマ- あおば自由詩4*09-4-27
腐肉フライト失敗- サトタロ自由詩509-4-27
くじ運- あおば自由詩12*09-4-26
風ひとつ- フミタケ自由詩11*09-4-26
詩作- nonya自由詩14*09-4-26
君は狸か狼か?- ペポパン ...自由詩5*09-4-26
歌舞伎町- 佐々木妖 ...自由詩4*09-4-26
雨の披露宴- 吉岡ペペ ...自由詩309-4-26
駅・紙屋町- たりぽん ...自由詩12*09-4-26
空に地を、行く- K.SATO短歌309-4-25
寝床を探し- K.SATO短歌209-4-25
くさなぎ君- よーかん自由詩409-4-25
街のネオン- 夏川ゆう短歌109-4-25
誕生日- たもつ自由詩909-4-25
祭壇- フクスケ自由詩209-4-25
おもい出す- かんな自由詩15*09-4-25
_it_was_the_longest_vacation.- aidanico自由詩309-4-24
Night- 百瀬朝子自由詩10*09-4-24
LOVE_&_HATE- ペポパン ...自由詩5*09-4-24
うすあかるいそら- 佐々宝砂自由詩309-4-24
ふちどり- 木立 悟自由詩509-4-24
- セシル自由詩109-4-24
副都心線- kauz ...自由詩6*09-4-20
降下もしくは落下する- アオゾラ ...自由詩609-4-19
Born_To_Win_[ride]- プテラノ ...自由詩209-4-19
【電車マダム】- つむじま ...自由詩7*09-3-2
おとのないばくはつ- えりくさ ...自由詩3*09-3-2
スイッチ- 山中 烏 ...自由詩6*09-3-2
OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2

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