ひと心地
灰泥軽茶

川沿いに腰を降ろしてひと心地
よく晴れて広い空に浮かぶ雲の
自由な大きさに目が眩む

私はこの空の下に生きている人を
ほとんど知らない
それなのに時々窮屈な気持ちだなと
思うのは何故だろうかと

鴨たちが川に流されている
ゆらゆらあっちへこっちへ
どちらへ行くの楽しそう
あちらの方からそろそろ行くよと
水面に影
綺麗なリズム飴色の風
遠くへ遠く
私の気持ちも
ひゅうらり伸びてとんでいく


自由詩 ひと心地 Copyright 灰泥軽茶 2015-08-18 02:47:31
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