すべてのおすすめ
たんすの中で服達が
牛や熊みたいに押し合っている
それぞれに獣毛をマネた人型の
ウールや化繊の上着達
ラム革合革
色とりどりの
似合いもしないスカート達
無用に増えるコート達
毎年足り ....
モナコ辺りのシンデレラ
リモで手を振るみんなのディーヴァ
バーゲン漁りをせずに済む
女が幸運なのかは知らない
尻の軽い女だって?
ここには沢山いるからねぇ
パリスヒルトンのバカづらも
ノ ....
りっぱってなーにー
地位のことー?
社会的地位に付随する事どもー?
ラッパとちがうのー
それラッパとちがうー

りっぱってなーにー
お人柄のことー?
人に見せてる人柄のことー?
お面 ....
 デイリーテレグラフ

空の下
ナマズは沼の生活に不満をかこつ
淀水に護られる生態をかえりみず
ナマズは


 デイリーミラー

窓そとを眺めては焦がれ騒ぐ
ミラー部屋で暮らすM ....
わたくしが
ブロッコリーの作付面積比、堂々の全国第三位
この{ルビ片岩志=かたいわし}村の長となった暁には
まず、村名をブロッコ里ー村に変え
村民の皆さんにはブロッコリーの里の住民
ブロッコ ....
葬列の車は
誰にも顧みられず進んで行く
黒い車でありながら
まるで余人の目には映らぬかのようだ

窓を流れる対岸の住人達は
圧倒的な多数派ぶりで堤の樹下に集い
各々の充足をレジャーシート ....
春の音がする
表通りを過ぎる車の音
自転車のベル
子どもの笑い声
前景の音が滲んで柔らかく
遠くの音がよく聞こえる
カシャーン、カシャーン
どこかで鉄骨を打つ重機
パタパタパタ…
小 ....
オレは傷つきやすいヒトだから
オマエの言う事なんかに耳は貸さない
アスファルトの無限の連なりに出過ぎた
赤いコートの物乞いの過ぎ去る一瞬に
一瞥を投げるのみ
カーラジオの蝿・蚊の軽い唸りや
 ....
丑二ツ
闇底の寝屋
戸板の合わせ目の
線なす月影に蒼く透け
枕辺にうずくまるおんな
痩せさらばえ
ざんばらと髷ほどけ
何処から入り来たやら
長い鉤爪震わせて
寝入る頭骨に額つけ
中 ....
ハミ出ています
「あら、何が」
ハミ出ているのです
「まあ、何かしら」
あなたのエクトプラズムが
あなたのかしこのダクトから
「何てこと!」
ハミ出ているのですよ
「どうしましょう!」 ....
{引用=パラダイス通信}
{ルビ恵原=えばら}市{ルビ肋=あばら}町 字小原
{ルビ茨道=いばらみち}商店街にある
モヒカン鮨

通の客にヒモ各種取り揃え
内装はウエスタン
外道上等
 ....
{引用=パラダイス通信}
カラカウア アヴェニュー
炎天の楽園を
ANAスカイツアーズ
藍染めのスカスカアッパッパー
バターン死の行進よろよろしく
孫の男子づれ
紅蓮日傘の婆さんが行く
 ....
片恋が千里の道の空ぶかし
エア恋愛一人二役5963
発情の文字化けごかし愛と呼び
はしたなさ独り相撲で潮飛ばす
指先でこするハッピー白チュー夢
愛されぬ御仁の「I」に見る病理

     ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴

私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
近頃だせーダッフルコートを
ファミレスで脱いだ娘は今どき見上げたショートボブ
カラーリングもメイクも知らない
つぶらな瞳を見開いたまま
発育を15で停めた18歳のレジスタンスは北風の中
孤立 ....
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
死ぬ時はひとり
病床で死に向け衰弱して行く
ひとり剥がされて行く
それは寂しいことだ
あらゆる愛着を諦めさせられ
消えて無くなるのを
是認させられるだけの日々
世界に別れを告げ
明日に ....
今日も昨日と同じく
十万年前とも明日とも同じように生まれ出る
われわれ人類の至宝たち
と俗に言われる人類の落し物たち
あるいはユニセフのお荷物たち
我々がそうであったように
成年に達するま ....
 メカニズム(初級編)

眠れず瞑目している時
瞼の中で
「見開いている」
眼球を思い描く
瞼の中で
「直視している」
瞳を思い描く
と、眼球が痛くなる
膨らみ始めたかのように
 ....
 ハム派樽子の濃い占い


あなたの髪に触れたいの
愛され女の特権で
スキ、スキ / キス、キス

あなたの睫毛を見つめてみたい
わたしをどうか見つめて欲しい
スキ、キライ / スキ ....
耳の穴に{ルビ鍍金=メッキ}をしたら
面白い音響効果が得られそうだ
例えば割礼ようの通過儀礼として
ある宇宙人には耳孔加工の文化がある

嗅覚細胞も、必ずしも鼻腔になくてよい筈だ
耳殻同様 ....
白菜68円だったからさー
怒髪の女房に蹴り出されちゃって
憔悴とコンビニ弁当かこつ弟にも鍋いいじゃないと
思ったわけよ
一族のレプラみたいな私でも一応お姉ちゃんじゃん?
て呼ばれたこと一度も ....
やがて再び北風の中
道端のネコヤナギの蕾のように
やさしい春の指先が頬を撫でようと
いつか一つの曲がり角の先
私を包み、光へ導くような
誰もが期待する運命が待っていようと
もうこれ以上一つ ....
くまのてっちゃんプップクプー
らっぱ片手にプップクプー
やまの坂道おさんぽだい
まちの市場でびびちゃんが
えらんだ変柄てぬぐいを
なぞのマントにプップクプー
きいろのグラサン目がまわる
 ....
全身麻酔の胸がメスで開かれ
肋間がスペーサーで広げられる
心臓に手が差し入れられる
教授クラスの執刀の下に
横たわるのは天皇であれ
一人の小さな老人の体だ
陛下も年を取った
平成になって ....
{引用=テーマ/SF(サージカル・フィクション)}
 こないだのGO

雪国まいたけのGO(*)は
思慮を醸した声音が好ましかった
がついこの間出ていたGOは
顔面が何か不自然で
目元が ....
神などいない
人間がそれを必要とする以上
絶滅しないだけのこと
世界がいくら愚かしく回っていようと
蒙昧な信心にすがるほど人類はもはや
無垢ではないし社会機構も粗野ではない
人間はただ神を ....
“ストライク ザ ポーズ”とマイゼルの写真で
世界を席巻したイメージの達人マドンナが
諧謔のモンスター、レディ・ガガを表敬したように
自らの薫陶を受けて来た
よりエッジーな新女王と交代する時、 ....
車庫へ還らぬバスは
停留所にも停まらない
ただ辻々で
わずかな客を乗せて行く
代金は要らない
誰もが代償を払っているから

今日は五人だけ乗っている
眼鏡を失くした男と
手紙を置いて ....
ずた袋が歩く
今日の虚しさ
昨日の悲しみ
入れてない人はいない
一人もいないさ
みんなずた袋
明日になんてお絵描きしない
だからさー電車で
対面の頭ごしに
すっかり縁遠い昼間の空見た ....
殿上 童さんのsalcoさんおすすめリスト(289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
反吐と外皮- salco自由詩11*12-5-2
ダウンタウンBoogie-woogie- salco自由詩5*12-4-30
アーデルハイド、おやめなさい- salco自由詩7+*12-4-27
デイリー××- salco自由詩8*12-4-25
次期村長選マニフェスト- salco自由詩11*12-4-23
葬列- salco自由詩6*12-4-21
感覚記憶- salco自由詩9*12-4-17
運転- salco自由詩6*12-4-14
憑依- salco自由詩10*12-4-10
油_断- salco自由詩7*12-4-5
モヒカン鮨と牡丹海老- salco自由詩5*12-4-3
婆さんワイハに行く- salco自由詩9+*12-4-2
Ping_Pong_Pang- salco川柳3*12-3-28
脈絡- salco自由詩28*12-3-25
炭水化物の夜- salco自由詩9*12-3-23
ニジンスキー日和- salco自由詩9*12-3-18
行方- salco自由詩7*12-3-14
七十億- salco自由詩7*12-3-9
寝しなラボ- salco自由詩4*12-3-6
卦(け)- salco自由詩8*12-3-5
ゴルゴンゾーラのバカヤロー_2- salco自由詩5*12-3-2
ゴルゴンゾーラのバカヤロー_1- salco自由詩8*12-2-28
無理なお願い- salco自由詩14*12-2-26
くまのお仕ごと- salco自由詩4*12-2-23
経過- salco自由詩7*12-2-21
アズ_タイム_GOズ_バイ- salco自由詩7*12-2-19
無神論者の為のキリスト- salco自由詩5*12-2-17
ポップ_オン_ザ_ワールド- salco自由詩4*12-2-13
- salco自由詩31*12-2-11
感じ- salco自由詩8*12-2-9

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