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夜をまとい ひとつ
また ひとつ
陽を仰いでは
あなたの声を 響かせる

厳かに切り離されていく 大きなかげろう
ゆらりと揺れては 温もりを浮かべて

 覚えていますか
 先の夏には ....
古い家が連なる道を駆け抜ける
手に虫取り網 腰には虫かご
ひまわりのワンピースを着て
麦わら帽をかぶり
柔らかなサンダルで
兄の後ろぴったりに 駆け抜ける

スサノヲを祀ることなど
知 ....
少し照れくさそうに
藍の浴衣をまとい
そつなく束ねた髪にボタン
待ち合わせの立ち姿
初々しさに微笑んで

夏の夢のはじまり
人々は吸い込まれていく
太鼓の試し打ち
高揚する心
かき ....
発泡スチロールに入った
テナガエビがひしめいて
二十匹の黒い塊の
半分は水槽に
大きいものは鉢に

フライパンに油をひき
強火
鉢から出して丁寧に洗った
エビを入れて蓋をすれば
し ....
どうも先天性らしいのです
人の心に穴があるのは

入り口は巨大な洞穴のようであったり
縫い針がやっと通るほどのものであったり

 それぞれ異なる 奥深さ
 それゆえ根付く 闇のまた闇
 ....
君に照らされたいと
咲いた花は
雨風さらされ
踏まれながらも
その目に留まれと
桃色の手をかかげる

鈴なりのコチョウラン
大輪のボタン
道端のケイトウも華と
とうの昔に知って ....
殿上 童さんの菫さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かげろう- 自由詩5*14-9-9
かげふみ- 自由詩9*14-8-21
まつり_をどり- 自由詩5*14-8-13
命の色- 自由詩6*14-8-6
あな- 自由詩9*14-8-2
折りたたむ午後- 自由詩8*14-7-30

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