すべてのおすすめ
せかいは綺麗じゃないねぇ ああ とっても綺麗だ
受け入れられないって泣いたり 怒ったりしてるよ 人
君は冷たいねぇ 人の波 そうかなぁ じゃあ聞くけど、ビブラート
本当のやさしさって何だい? 本 ....
完璧な国は自分たちの不在を手繰り寄せる手繰り寄せる
長方形に彩られた空中のキャンバス
空想の呼吸
でんぐり返しするとカレンダーが捲れる
進む車はすべてを引き摺り下ろす 尿道結石
両足を抱えた ....
ワディ,

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

涙の味は変わらない。午後も、夕暮れ時でも。
だから、泣きたくなったら教えて欲しい。

その涙を、舌で拭うのは僕の喜び。

それは、僕だ ....
おれ達は絶対零度 マイナス180℃の世界だ

終わりから数えた方が早い
今から断崖絶壁に飛び降りた方が早い

俺たちは真夏の太陽
咽喉がカラカラで砂漠を歩き続けても
ずっと追いかけて来る ....
戒厳令下、部屋は灯火管制の暗闇に沈んでいる
遠く、山脈の向こうで、モデムのLEDが点滅している
僕は、銃撃に怯えながら
アロマキャンドルの揺れる炎を見つめている

嘘ではない。もはや戦後では ....
パンの焼けるにおいだけが明るい
苔が吐く息だけが甘い
朝になりかけのままの朝
小石をなげる雨のいたずらに
幾たびも眼を開ける

エメラルドの雨を泳いで渡る
赤い自転車は泣くだろうか
傘 ....
月に似合う血の色は
闇夜を照らす銀の色
言葉にたゆまず
闇に凍らず
世界を照らす

そこに有るのは沈黙の夜
静かにたゆたう人の陰
風の音
水の香
銀の夜気

そこに有るのは沈黙 ....
階段をふみはずしたとたん
ガラガラと足元からくずれていく
ころがる立方体
白い平面につぎつぎと映る画面
バラバラになったコラージュのような
アナタの顔が散らばる


ダウンロードしよう ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
体のパーツを 四角い画用紙に敷き詰めて 新しい駅弁を作っている
髪の毛はスパゲッティ
腕はエビフライ
足は大根やら人参やら 和風の煮物
胴体部分はラザニア
爪や歯は 歯応えのある 沢庵や福神 ....
そこに穴がある限り     空は飛ぶ        有名なJumperを退けて
 空は飛ぶ        有名なJumperを退けて 空は溶ける     
有名なJumperを退けて 空は溶ける  ....
侵食されないこの部分から
侵食されるあの部分まで
等間隔に画びょうを打ち付けて行こう

画びょうの先端部分は減り込む
床は声を上げる
どこぞの知らない夫婦に
腕組みしながら睨み付けられて ....
( 鳥の泣き出す頃 )



その一
「明けない朝」

フィヨルドに掴まった
ここには朝日しか差さない
毎朝希望と共に
絶望を運び込む優しい光


その二
「いつか明ける頃 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
惑星 水脈 観世音
チーズ カタクチイワシ 明けましておめでとう
干からびる 夏の朝 みどり
ありがとう こんにちは ありがとう
振動 巡礼 盂蘭盆会 門柱 亀甲 惑星 惑星 惑星 惑星
干 ....
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音

ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風

チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
コンコースに響く
着メロの不協和音


スモッグの下
クラクションの多重奏


熱帯魚たちは
濁った街を泳ぎ


あちこちに転がる
温んだ水にまどろむ


浅い眠りの透 ....
人間の作る直線や曲線は
そのものがかたどる影よりも少しだけ歪んで見える

美しいままでとどまって居たいと望む心が
その指にデジタルカメラのシャッターを切らせる

あまりにも、ありのままの、 ....
ひしゃげた真実を
縫い合わせる、ように
なにやら、はたはた
と、せっかちな右手


寂れた街にも
喧騒という虚栄心を
夜に素直なことも
混沌で覆ってしまえば、いい
欲に ....
親指でしか語れなくなった


指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを


まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
こみ上げてくる吐き気のように、逃げ道が無い

リビングに不安を敷き詰める
人工物であるがゆえに安堵する
足元が濡れている
泥混じりの水に侵されていく
夢の中ではもう、肩まで浸かっている
 ....
明かりを消して
部屋でLEDを決め込み
視界がチカチカし始める

LEDで見える
ディズニーの世界
あやふやな幻想の世界

ゴムバンドで縛り
ダッシュボードに隠したLEDを
夜の駐 ....
地上に穴は、ありますか
地上に塔は、ありますか






神さまは、昔、保育所の先生に怒られました
粘土遊びをしていた時のこと、
ころころ、ころころ、手のひらの上でまるい球体をつ ....
白い楽屋の中
蒼ざめた哲学がひとりきり
鏡の前に坐っている
しばらく目を閉じることと
目を開け 鏡に映る自分の貌を見つめることを
繰り返している

楽屋から舞台への通路には憂鬱な霧が立ち ....
いってくれれば
よかったのに
そういって
あなたは
いってしまう

いってあげれば
よかったのだ
そうおもって
わたしは
おみおくりする

おみおくりのとちゅう
いぬがないて ....
Wednesday
規則正しく星が灯る
首都高では夜が始まる
助手席 たばこをふかす父親
知らない光景をあげる
教えてもらった光景たちには
かないそうにないけれど
シュマリナイ湖のキャン ....
尻切れとんぼ、の
行く先に
新しい季節が廻る

秋袷、
肌寒い朝夕の証
ビロードの闇、が
刻一刻と
たんたんと
たんたんと
急いてやって来る

太陽は宙へ嫁いだ ....
病気になると みんな
入院すると思ってる

ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
空の上に 空が あるなら そこは きっと あなたの 空でしょう
ランドサットの 青い圏
ぴえろ・ぎゃろっぷ の空
きょう 望む 晴れた 空は 青が 深い と


かなしい です ひたすらに ....
いつか彼が
窓枠にもたれかかって
初秋の移ろいを見つめていた
そして手を振った
優しい時間があったこと
思い出していた

雨が降り続いていた
ぱらぱら 
窓の向こうで泣いていた
昨 ....
ムラコシゴウさんの自由詩おすすめリスト(96)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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盲た熱帯魚- 渡 ひろ ...自由詩9*08-2-6
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