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前置き

僕の詩には声が必要だ。この事に関しては繰り返し、今までいろいろな場所で述べている。多分、僕の詩自体にまだ、力が足りないからなのだろう。文字の力だけでは足りず、音に頼っている。そんな自分な ....
汗をかく
したしたと汗をかき
発熱しそうな体が平熱であろうとする

腹が減る
汗をかくために必要な
熱量を摂取せんがためにただ腹が減る

眠くなる
汗をかき腹を満たし
体に不要な熱 ....
僕らが見なければならないのは夢と幻
窮屈すぎる日常と
電車の傾きをも気にしない非日常
混み合った道路と時間のジレンマ
そこらへんに転がっている無数の意味

太陽は少しずつ傾きながら変わり続 ....
絶命した蝉は最期にジュっと鳴いた
夜の電車の扉の側
踏み付けた男はそのまま電車を降りた
JRの片田舎の駅
ジュは呪術の呪だろうか
それは男に向けられたものだろうか
それを男にさせた無関心な ....
雨の匂いに誘われて
夏の雨傘心地よく
浴衣の裾に滲む柄
季節に遅れた紫陽花の
色鮮やかに溢れ出し
マダムヤーンは綺麗な人で
いつも小さな
花柄のブラウスを着ていた
ほんのり香る花の香水をして
静かに笑う人だった

ある日マダムヤーンのもとに
小さな蝶々がやってきた
蝶々は羽根を休め ....
赤い鉄塔には子供が登る
ただ一番上だけを目指して登る
そこに何があるかとか
そこから何が見えるかとか
何も考えず
ただ、登る

銀の鉄塔には大人が登る
なるだけ上を目指して登る
そこ ....
暗闇の夢
暖かな夢

闇はやさしい
すべてを平等に包み込む

闇はやさしい
そこでは君を思う事も
そこでは青空を思う事も
みな同じ様に
溶かしてしまう

闇はやさしい
そこは ....
僕はタバコを吸う

煙はどこかへ流れる

夢の中で小さな花を手折った
夢の中では小さな花を吸っていた
甘い香りの先に少しほの苦い味がして
僕は花を「ぺっ」と吐き捨てた

花を捨てた僕 ....
あなたの描いた世界を見ました
それは小さな小さな世界でした
あなたはそこで一生懸命に前を向き
そうしてその世界に落胆する事も
何かを望む事もせずに
それでもひた向きに生きたのですね

私 ....
人さらいは恋をした
ころころとよく笑う少女だった
人さらいは少女をさらい
自分の家に閉じ込めた
他に愛し方をしらなかった
人さらいも同じ様に育てられたから

その日から少女は笑わなくなっ ....
何かを食べねばと思い
毎日何かを口にするのだが
それがなんなのか
今ひとつわからない
ある日の晩に
思い切ってそれを
まじまじと観察してみたらば
うにうにと何かが動いていた

翌日か ....
おやめなさい
月はあなたに何も教えてはくれません
おやめなさい
風見鶏はあなたに何も教えてはくれません
おやめなさい。

だから
こうして私はこうして月をながめる
だから
こうして私 ....
暗い夜の部屋にひとり
明かりもつけずにテレビをつける
今日のニュース
明日の天気
来週の選挙

すべては僕には関係のない世界で
すべては僕を取り巻く世界
そこにあるのが本当の世界

 ....
あぁ、甘噛みされまするな
私は甘えてしまいまする

あぁ、何をなさいまする
足の、小指の、先の

あぁ、甘噛みされまするな
吐息が漏れてしまいまする

あぁ、甘噛みされまするな
私 ....
月に似合う血の色は
闇夜を照らす銀の色
言葉にたゆまず
闇に凍らず
世界を照らす

そこに有るのは沈黙の夜
静かにたゆたう人の陰
風の音
水の香
銀の夜気

そこに有るのは沈黙 ....
( 鳥の泣き出す頃 )



その一
「明けない朝」

フィヨルドに掴まった
ここには朝日しか差さない
毎朝希望と共に
絶望を運び込む優しい光


その二
「いつか明ける頃 ....
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音

ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風

チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
明かりを消して
部屋でLEDを決め込み
視界がチカチカし始める

LEDで見える
ディズニーの世界
あやふやな幻想の世界

ゴムバンドで縛り
ダッシュボードに隠したLEDを
夜の駐 ....
悲しいくらいに青い青に泣きそうになった
忘れられた様な鉄道の線路
遠くまで見えるその先に浮かぶ海
空とと混ざり合った青は
果てし無い奥行き
永遠に届かない青
あちらこちらにポツポツと
{ルビ蕁麻疹=じんましん}の模様
かいいのです
これは偉くかいいのです
何が原因かと言われても判らず
もとより皮膚が弱いのだそうだ
だから掻くといけない
掻くと ....
ムラコシゴウさんのプル式さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ねぇ、それはなんなの?(謝罪にならない謝罪と僕のポエトリーリ ...- プル式散文(批評 ...7*09-3-12
汗をかき働く日- プル式自由詩4*08-9-1
太陽とオルガズム- プル式自由詩6*08-8-20
月の影_蝉の骸- プル式自由詩6*08-8-7
夏の雨- プル式自由詩5*08-7-13
マダムヤーン- プル式自由詩8*08-7-11
落ちた実は消えてしまった。- プル式自由詩5*08-7-7
- プル式自由詩5+*08-6-26
僕は偽善というタバコを吸っている。- プル式自由詩5*08-6-25
告白- プル式自由詩5*08-6-16
罪と罰- プル式自由詩1*08-6-11
パンと。- プル式自由詩5*08-6-10
月と風見鶏- プル式自由詩7*08-6-10
明日は誰が首を吊る- プル式自由詩2*08-6-1
あぁ、君は誰かに似ているんだ。- プル式自由詩2*08-5-10
銀色に光る宵の月は幾重ともなく- プル式自由詩2*08-3-29
夜明け前の青い空- プル式自由詩7*08-3-17
崩壊- プル式自由詩6*08-2-14
月輪は大きく美しい- プル式自由詩3*07-12-25
- プル式自由詩9*07-10-27
夜長に世界を抱き眠れない- プル式未詩・独白3*07-10-22

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