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熱帯夜から放たれた八月のあなた
雨戸もガラス戸もカーテンも開けて
短い髪に風を受ける
シャンプーの香りがよせてはかえす
秋の虫が聴こえる
蝉の絶えそうな羽音も渇いたように
風がはためかせた ....
雨が屋根をたたいている
夜は
この街の夜は いつも雨
世界を願う歌や 戦う人の歌を聴いた
胸焼けがするほどに湧いてくる
愛する人を失って家を無くしたら
私が家になればいいの きっと
わか ....
パンの焼けるにおいだけが明るい
苔が吐く息だけが甘い
朝になりかけのままの朝
小石をなげる雨のいたずらに
幾たびも眼を開ける
エメラルドの雨を泳いで渡る
赤い自転車は泣くだろうか
傘 ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える
きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
Wednesday
規則正しく星が灯る
首都高では夜が始まる
助手席 たばこをふかす父親
知らない光景をあげる
教えてもらった光景たちには
かないそうにないけれど
シュマリナイ湖のキャン ....
病気になると みんな
入院すると思ってる
ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
午前4時
ほの白く ほの青い 四角い窓から
まちの寝息が
明かりの粒子が 舞い込んでくる
街灯は 夏の虫を誘って
ゆれるように強く
黒い瞳に ひとつずつ
真珠を入れて
まばたきもせ ....
裏通りに 傾いた陽が落ちてくる頃
放課後の声たちが 初夏の帯にのって
泳いでくる
バギーの乗客を覗いて
ほんのり口角を上げて
青いランドセルが追い越してゆく
まだかたそうなランドセル
さ ....
ムラコシゴウさんのたちばなまことさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
秋、一番
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たちばな ...
自由詩
18*
08-8-31
home_2
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たちばな ...
自由詩
13*
08-8-24
エメラルド
-
たちばな ...
自由詩
9*
08-4-9
さくら_さよら_さら_さら
-
たちばな ...
自由詩
37*
08-3-24
Wednesday(In_the_Milky_Way_of_ ...
-
たちばな ...
自由詩
17*
07-11-22
入院
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たちばな ...
自由詩
32*
07-11-18
午前4時・真珠
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たちばな ...
自由詩
19*
07-6-27
青いランドセル
-
たちばな ...
自由詩
17*
07-6-10
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