いつもこの電車を
乗り過ごして
海に来てしまう
もう誰もいない
スコップで掬って
持ち帰れるような
銀色の風景

はだしになって
ひとしきり砂を蹴り
波を相手に追いかけっこをして
 ....
雪に塗れるガキ供も真夏の夢を見ているだけさ ループループループ



彼らは誘蛾灯のようなコンビニの窓硝子に陳列されて寂しい夜を過ごす人種です



夜というものはベッドの上で誰も ....
あめよ逃げないで
白々しく霧、すとおむ。影ない静かすぎてこわい
炎よりもゆらぐゆらゆららいあい今あいされない

この胚は縮こまっている
この肺は誰にすくわれる

ツェロの弾く音だけが
 ....
欺く地図逆さにし折る鶴の形に

光る雲なんか見たことない黒い水の排出

やまくさかんむりさんずいへんひとはしらはし

町並みを星が遮ることもある

渦なれどなぞるには感覚を要する

 ....
朝の笑顔を迎えた日曜日
  夢紅葉

雑誌も吟味、眠れないままに
秋色のフリーペーパー
君の趣味趣向
時事ネタの展開
絞っていくプラン


H2Oに近い水が
流れるような呼吸 ....
「ブリザード」


梢吠え闇の怒りと共鳴し生を償う旅路震わす


零℃切るなみだ氷雨が張り詰めた世界の銀を裂くデリュージョン


ブリザード膝つき見上げる万華鏡身を刺す寒もい ....
生きます
目の前の涙は 枯れます 
それは 晴れます かならず 知っています
不幸は 押し寄せます
たった少しの 幸せが あります かならず 持っています

生きます
まだ 生きます 
 ....
ブランコで固いチョコパイ食べたころふゆというのだけ今はおそろい


不器用なパッチワークが並んでるピクニックみたいなあの子の本棚


時過ぎて錆び浮く歯車のなかに寝ぼけまなこの睡蓮が咲く
 ....
その日、
ぼくらは冷たかった。
ぼくらはいつも凍えていて、
身を寄せ合って、
暮らしていた。
あたたかくなるように、
少しでもあたたかくなるように、
ぼく ....
みなもがゆれるので
ぎちぎちと木の船はゆれます
のどかな光景に浮きあがる
つきは 泣いているのか
きもちばかり哀しそうです

とおい、ちかい、とおい

ほうきぼしの
しなる、ながくた ....
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る

自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側

助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目

怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
ささくれをこんもりと
やわらげてくださいます
ように

こんな詩を書く必要が
ありませんように

つやつや光る葉っぱ
がありますように
ものがたりをしよう
こんな淋しい夜更けには
ものがたりをしよう


青いペアグラスは粉々にくだけ
私の心は深く傷ついた
銀のスプーンを強く噛んで
一人ドアを閉じ貝になる
永遠などない ....
あなたは
いつも楽しそうだけど
時々
みんなから離れて
ぽつんと一人で
カメラをいじっているよ

わたしが寄っていったら
笑って
たまには
わたしの写真を
撮ってくれるから
思 ....
隣のおねえさんいつもフランスのにおい


屑篭の唇太陽にも濡れ


出世して消しゴム係補佐になる


見たことも無いのにやはり遺失物


空っぽな時もドキドキする器官


 ....
両の指を痛い位絡めて
錆びたフェンス越しに友を見ていた


立ち入り禁止区域
思い切り高く遠くへ放った
僕達の鞄
一瞥して走り行く
君の ズザザと力強い
足元の埃


駆け上が ....
人間を演っていると
大切なことを忘れてしまう
俺たちはもう
鎖を千切ってしまっている

もう一度
方舟が迎えにくることはない



?.

詭弁を操るマリオネットが
お前の冷 ....
 
 
まだ夜の明けないころ
街は少し壊れた
機械の匂いがする
昨夜からの断続的に降る雨が
いたるところ電柱にも
あたっている
いくつかの窓の中には
ささやかな抵抗と
使い古された ....
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波

白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸

かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る


文字盤の ....
行方不明の洗濯機が二番線のホームで脱水していた


振り返ると家電フロアーの主任が裏口でまだ手を振ってる


今日もレンジの平和を願う君が両手でものを温めている


「いつも利用する ....
まどろみながら
僕が見失っていたのは帰る場所だった
それとも
もしかしたら行き先だったかもしれない

目に見えるものの手触りを確かめて
それをどう思えばいいのかを確かめていた
孤独な色だ ....
 私は買っておいたワインのコルクにオープナーを突き立て、ゆっくりと栓を抜いた。テーブルにボトルを置く。向かい合わせにグラスを並べる。窓からこぼれる遅い朝の陽射しを透かして、赤いワインが明るく輝く。
 ....
そんな目で見つめないでさわりたいよ歩いてきたら固まっちゃうから

フサフサな毛並みがぬいぐるみみたい脈打つカラダ君は生きてる

あのビスケットの歌みたく増えてくスキップがたどたどしくて好き ....
焦点をぶれさせるため朝はある 指のすきまに宿る色彩

眠り明け 耳鳴り低く響くので 夢のはしから余白を殺す



むしられる前のつぼみに似たひとの、首をしずかに傾けるさま

唐突に遠さ ....
心を正方形に切って
飛行機を作った

前を歩くあの人の背中に飛ばす

飛行機は心臓の裏側に
ピンポイントで突き刺さった

彼は気付かない様子で前を歩く


突然立ち止まり
背中 ....
京都駅
 公開放送
  弾き語り
   802から
    広がる響き

苦みあるチョコクロの秋
朝ごはん
京都タワーを見上げて喰らう

大好きな音楽家待つ艶女
オペラグ ....
 注意・・・あくまでも私の主観ですから、笑い飛ばして下さい。
ズバっと言ってしまう系が苦手な方はお控え下さい。
ノークレームでよろしくお願いします。

毒舌指数★★☆☆☆☆



第一 ....
炎昼を赤子の声で鳴く蝉や

誘蛾灯十枚の爪かかりけり

泳ぎきし手足を埋めて砂の城

真夜中の汗つま先へ到達す

扇風機ふいに大きく頷けり

蟹踏みし踵より蟹生まれ{ルビ出=い}づ ....
{ルビ白真砂=しろまさ}の空地に這ひし{ルビ葛=くず}の{ルビ蔓=つる}九月はじきに終ふる気のする



                  
           白真砂=花崗岩由来の白い ....
鋭角的な警鐘が
残像する
私の眺めのどこかに いつも

おそらくあの時から
導音を失った私の音階
私はそれを
探しているのか
いないのか
果たして探すことを許されているのか?

 ....
しろいろさんのおすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の海- shu自由詩407-11-28
やっぱり、女の子ですから、ね。- ピッピ短歌207-11-28
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サイダーフェルト- 黒川排除 ...川柳507-11-21
夢紅葉- 北大路京 ...自由詩10*07-11-17
組曲「白のみちゆき」- Rin.短歌16*07-11-16
生きます- 第2の地 ...自由詩107-11-10
この子- ポッケ短歌1*07-11-9
「_おしまいのひ。_」- PULL.自由詩6*07-11-2
めるへん- フクロネ ...自由詩5*07-11-1
signal- さくらほ短歌11*07-10-31
照葉樹- /////自由詩307-10-31
ステラマリス- 石瀬琳々自由詩25*07-10-28
曖昧ならせん- とうどう ...自由詩25+*07-10-22
十代の人造水晶- しみまん川柳6*07-10-21
「青い春」と呼ぶ- 千月 話 ...自由詩14*07-10-19
_- 猫之面未詩・独白5*07-10-16
拝啓、君は元気ですか- たもつ自由詩36*07-10-11
快速特急〜阪急京都線〜- Rin.短歌9*07-10-9
家電- たもつ短歌2107-9-22
光線- チグトセ自由詩11*07-9-20
狂った日曜日(1000文字小説)- 宮市菜央散文(批評 ...107-9-18
降参- 唐草フウ短歌5*07-9-16
「サイダーの泡われわれは」- キキ短歌8*07-9-16
飛行機- 宮市菜央自由詩8*07-9-16
京都駅ビル10th_ANNIVERSARY_POP_UP!_ ...- 北大路京 ...短歌7*07-9-12
ものづくし__〜KAZANAGI草子〜- Rin.散文(批評 ...32*07-9-12
怪談俳句- 渦巻二三 ...俳句19+*07-9-10
九月- A-29短歌2*07-9-10
知らない黎明- 塔野夏子自由詩10*07-9-9

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