すべてのおすすめ
家路へのハンドルを握って息が漏れる
ツジツマを合わせるだけの無意味な仕事が疲労の種
見渡す限りの苦い砂
同じ景色の砂漠を行く
来る日も来る日も歩くのは
一日の終わりに君が待つから
赤茶けた透明な木々が
大きくて清々しかった
あの清洌の真下を歩く
歩いている
それが紙をめくられるようにちぎられる
ぼくは夢を見ていた
あのひとに昨晩
祖国の秋について話したからだろうか ....
蓮華の花畑
見渡す限りの はすのはな
天国や妖精の国に
来たみたい
コロポックルも
出てくるかな
この世じゃないみたい
....
梅雨の晴れ間キット
あとは花に蝶が来れば
風涼やか時は凪ぎ
憂い忘れる隙間あるはず
雨上がり待つキット
組み立てながらあした
届くはずの新しい
レンズはもうあおい
そらをみて
....
闇へと続く水脈が
君の涙で溢れ出す
その中に
一滴の僕を滲ませる
得たいの知れない揺らぎが訪れ
光の預言が放たれる
その中で 二人は寝乱れながら
散乱する無数の軌道を束ね始めた
....
あなたにされていることを浮かべていた
生きたままナイフで切り裂かれるようだ
ぼくもおんなじことをしていたのだろう
あなたは戦線を離脱してしまったけれど
ぼくはなんとか踏み留まって堪えている
....
綺麗事の方が好き。
{引用=“人”の“為”と書いて、“偽り”と読むなら}
偽善者でも構わない。
ねえ
理由なんて
なくても良いこともあることを
君に伝えたいんだ
知らない町
知らない公園
知らない老紳士
どこも同じように雨が降るから
誰も他人になんてなれない
ひらいた身体をどう使おうと
それはわたしの勝手でしょう?
「ひとりじゃないよ」
それが何の足しになるの
おなじ身体でいられるわけでなし
朝が来た
すべりこむように穏やかに、
それでいて凄いはやさで
朝が来た
それがどのくらい奇跡的なことかを
きみはもう知っている
つるつるの空は
今日を浮かべている
そのしたに何が起こるかはだれもわ ....
しらなかったんだ
影を洗ったら自分が消えるなんて
くさっぱらで泣いていたら
あんまり汚れて見えたから
涙をためて洗ってあげたんだ
ねえ
僕はどこにいると思う
青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色
分かってるよ
頭でも心でも
簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる
でも
ワガママかもしれないけど
この青空 ....
夕焼けは
心がちょっと
キュッとなる
日が沈む
なぜか寂しさ
湧き出して
明日もまた来ると信じて帰り道
1日の終わりにちょっと振り返る
私は何を残せたのかな
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味
あなただけが分かればいい
あなた ひとりにだけ 伝えられればいい
あなた以外には知られたくない気持ち
沈みゆく夕陽が
たくさんの情報を引き出して
....
この世界に産み落とされてから
ずっと見てきた光
あの光を手にしたくて
必死に手を伸ばした
でも
この手が掴んだものは空気のみ
光はもっと上にいた
日々 背伸びをして悔しんだり
年々 背が伸びるごと ....
神様なんていない
だって助けてくれないし、何も与えてくれない
聖書だって結論から逃げているだけだ
何もしてくれないのなら
ただの傍観者じゃないか!
私にとっての神様は創造主なんかじゃない
私を愛 ....
この頃、何だか気分が晴れないで。
何でかなぁって考えた。
答えには程遠い気がするけど。
最近、空を見てないなって思った。
人間の感情とか、生臭いものに溢れてて。
世界が、空が、こんなに広いっ ....
眩しい月。
睨み付ける。
月のシミ。
遠い現実。
綺麗な光。
消えないでいて。
もう少しだけ。
このままで。
いちねんのうち
ひょっとしたら三分の一はホテルだ
芸能人でもないのに
いや、たしかに芸能人にはよくあう
でも、芸能人でもないのに
しんとした部屋
街の音が入ってきている
地球がまわる音 ....
運命
なんていらないけれど
無感動の先に君が現れるなら
僕は何度でも君に会う
からっぽになるたびに君が現れるから
僕は何度でもすべてをなくす
愛してる
....
夕陽が綺麗
明日も きっと 良い天気だから
明日も きっと 夕陽が綺麗
いっしょに 夕陽を見ませんか
それとも 朝陽を見ましょうか
やっぱり 夕陽にしませんか
朝陽も 夕陽も見ません ....
出口は
何処ですか。
踏み込んだ時は自分の意思だったのに
どうしたらいいのかわからなくなって
欝 うつとした思いは
右と左の間
お腹と喉の間
たぶん
心のあるあたりに積み重なって
なにをするに ....
わずかに残る雪の側で
ひっそりと春を告げる花
小さく纏まってゆく姿に刹那を抱き
精一杯の可憐を刻む
この雪の
命と共に消える花
残された時間を数えるような眼差しで
そっと寄り添い咲いている
繰 ....
今日、お気に入りの場所が増えました。
人があんまり居ない、静かな場所です。
どきどきしてます。
校舎の屋上に、はじめて行ったような。
そんな感じです。
春の空が眠そうなのは
太陽が少しだけ優しくなったからかもしれない
地上から沸き上がる息吹きは
空を真似て
まだ少しだけ眠そうだ
年を重ねれば
味覚も変わる
『美味しい』と
感じるのは
私の中の
時間がながれた証拠
今にも
闇に溺れ消えゆく月を
じっと見届け サヨナラを
儚き光に恋をしたボクを
貴方は何を思い照らしてますか?
高いビルの上に、続く階段を歩いて。
僕は何をしようと思うだろう。
120円の缶コーヒーを飲んで、気持ち良くなって。
もうあと何分かで、僕はここを降りて。
いつも通り過ごすのだろう。
いつからだろう
この熱と冷、混じる空のように
二人色褪せてしまったのは
このままちりちりと
闇に包まれゆく夕暮の頃
ボクはただ、そんな予感を感じずにいられなかったのだ。
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