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吸い込んだ肺が
うすむらさきと群青のすきまで止まる
絶えられなくなって
風の匂いのせいにする
つめたいガラスが知ってる よるの密度
ひとつずつはがしていく
その指先で ....
寂しさが飛び散る!
君に当たれば本望です
だから今夜は寝ない!
星空を眺めている君に
流れ星が降ってくるまで
あいつと君がくっつくまで!
騒音は嫌い
だから大音量にして
逃げる!
トキメキを求める 浮ついてる まいらいふ
ドキドキを求める 刺激好きな まいわいふ
あいのぅ ゆのぅ 苔の生えぬ希望
あのぅ そのぅ 下手をすれば死亡
愛人の刃物が光れば
....
あわいにたゆたうスポンジ状の光。向かい側では何を喋っていたか。蝶のトケルマデ、またいで、くらんで、主人公たちにルビをあてる。
後ろの正面に泳いでいる黒衣も、また、体制を整えている。寝返りを打つ度の痛 ....
掃除をするのは
汚れているのを
受け入れたから
ぼくらの場合は
そうなんだけど
海のうえには空しかないのに
それは当たり前のことなのに
掃除をするのは ....
夢の中で醒めた
生憎の雨だ
生き生きしている草花を見て
僕は死んでいる
そう確信した
真夜中に開かれた
パーティーで僕は
100人目だったらしく
腐ったケーキを渡された
不毛 ....
あなたの部屋の扉が内側から開かれて
はた、と目が合う
あいさつよりもさきに
わたしを射るように見つめる瞳の
恐怖、という快感
わたしをどうしようっていうの
と声もあげられず
....
僕の世界を書き綴る
世界ノート 世界ノート
答えはなんにも書いてない
正解not 正解not
それでも僕は書き続ける
僕のノート 世界ノート
透明な
時間がぐるり
流れでた
僕は
ゆるり
身をまかせ
腹のそこの重みにあえぎ
するり
こぼれる熱をひろう
すとんと落ちるは水の底
頭の上にはみなもがわらう
所在無い頬肉が ....
夕まぐれ
あんがい星が
きれいだな
郊外までは
いかない空に
青がすこし
濡れています
いのち以外のものなんて
ほんとこの世にあるんかな
....
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる
そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ....
さよなら
引っかきキズ
小焼け夕焼け
ちっさな破裂
さよなら
くもり空まい散る
悲しみの水
黒い鳥まい過ぎる
さよなら
引っかきキズ
....
ぬるい風にたなびいた
四月の濃淡とくもり空
街にはみどりの幽霊が
夏への影を蓄えている
坂道を駅へと下る
君は春に近い夏に通う
バスに追い抜かれ
身を小さ ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす
信号が青に変わり
ひとなみは と ....
日曜みたいな平日の
ガラスの香りと板の間の
みずいろ影絵の涼しさが
熱でふさがる耳元に
石鹸ぐらいの体臭を
聞こえるぐらいに残します
さみしさという執着駅
....
シャボンのロケット ピンク色ミサイル
ミント味のキャンディー 華やかなシーズン
気分はソニック あざやかなビーチパラソル
気分はソニック さわやかにKiss Me Do You Thin ....
だしぬけに ほしが
ふたりを つらぬく
ことばなど ふみにじり
ぶちこわし あいたい
きぬぎぬの ときまで
私が昨夜、落としたビーズ瓶を踏みつけて
粉々になったのを
太陽から泳いできた魚たちが食べる
お父さんは
ここらでいいだろうと
トランクから釣竿を2本取り出して
私たちは釣りを始めた
....
1.
かみさまはいるよ、
って
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた
だって、あいしてるんだ
2.
きのう、かみさまを見か ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって
あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
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