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夕間暮れて 路地 細い道

地階への階段の踊り場にある
表現主義のポスターの裏に
アンダーグラウンドへの入り口はある

古びたポスターのすき間から
白くて軟らかな光は
水がはうように流 ....
穏やかなニュースが部屋中に流れる

?英雄さんが殺害されました?

悪くない話しだ
英雄がいらなくなった訳だから

いざと言う時
頼りになるのは英雄よりもお隣さん
仲良くしとかなくち ....
ジョセフィン博士の勧めで
手紙で紹介された
アパルトマンに引っ越すことにした
もう親離れしなければと

0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵たち
ここは芸術を育てる部屋
変わ ....
一緒に生きて死のうよ、ね?

眼球から雫
白紙に転がる鉛筆

遺書でも書く心算だったの?

泣いてなんかいないよ 
哀しんでいるだけ

凍てつく左手はそれでも君の愛を乞 ....
炎が大きくなると
みな逆に息をひそめる

瞳にかすかに邪悪なものが
やどっていたとしても

驚いてはいけない
子らは儀式の最中において
完璧に集中している
浅い眠りのなかに
潮の匂いと砂を踏みしめる音がして
わたしは海辺にいるらしかった

裸足に海水は冷たくはなく
貝殻の欠片を拾い上げても
その尖った先は指を刺さない

(きっと夢なの ....
*
タキオンが像を結び
無数のクラゲが空から
淡い光を放つ

*
どこまでも歩いていっても元に戻ってしまう
三畳間の宇宙に

*
生まれてから白痴に至る世界

*
笛を吹いて ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
シュークリームの丘に登って
手をたたこう
ミルクティーみたいな空と
メレンゲみたいな入道雲
そこに居るだけでいいんだ
気付かない場所に幸福はある
こっちへおいで
僕の左手を掴みなよ。
過ぎて行った過去に
一体どれほどの意味があれば
僕らは満足するのだろう

降り出した雨に
本当はこれっぽっち意味なんて
いくら待っても無いんだろう

思い上がりに仕組まれた
鏡の中の ....
地下室からアリがウジャウジャと
地上に顔を出す

信号は赤
スクランブル交差点

一匹のアリが空を見上げている

今日も空は青い
変化に乏しい

信号は青
スクランブル交差点
 ....
よく晴れた日 
玄関を開くと 
小さい{ルビ向日葵=ひまわり}の植木鉢が 
倒れていた 

恋に傷つき震える 
君のようで 
ぼくは{ルビ屈=かが}んで 
倒れた鉢を両手で立てた 
 ....
無知は孤独を理解できない 机に置かれた
ちいさな消しゴム一個
それで
僕の文字と一緒に
僕のこころも消してほしい
B5サイズの
白い印画紙になって
誰かが言葉をいれてくれたら
僕のこころにしよう
誰かが絵をい ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう

降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう

始まれば ....
いま
あなたが話しかけているのは
だれですか
透きとおったまなざしが
つかもうとした
青い空はくろく汚れてしまって
はいいろのかなしみが
あなたを見つめています
それでも
だれかに知 ....
約束が欲しいのです。

ひとりで居ると。

ふらふら、ふらふら。

どこかにイってしまいそうで。

誰か、約束をしてくれませんか。

どんな些細なことでも良いのです。

縛 ....
最近、アナタとの思い出が。

蘇るのです。

最初の出逢いから、ちょこちょこと。

幸せ、だと誤解してしまうほどに。

現実が、すぐに目を醒ましてくれるのですが。

また、次の記憶 ....
我、汝の姿を映す者なり。
残酷なまでに偽り無きその姿、
{ルビ粧=よそお}いは夜に生きる{ルビ月魂=げっぱく}の如し。
覗けば混沌、砕けば虚空。
覆えば真実、晒せば嘘。

爪を立てれば軋み ....
雫が落ちるのは
空が綺麗に晴れていたから
鳥が歌うのは
雲の合間から光がこぼれたから
夢が踊るのは
カンバスに色彩が溢れたから
波が止まるのは
白い部屋から見える木の葉が落ちて、空に還っ ....
「もういいかい。」

「まあだだよ。」

少しずつ小さくなる声と

少しずつ変わる風向きと

押しつぶされそうな恐怖。

全てが消える、その一瞬まで、

「まあだだよ。」
一輪の花を手折った
その花は美しく咲いていた
大事に包まれたその花は
いつの間にか
鞄の中で萎れていた
空が鳴いている。

夜にひっそりと。

切り裂かれてる。

啜り泣いている。

涙を流している。

慰めるために、

何が出来るだろうか。

大好きなんだけどな。

無 ....
木曜日の朝の雫が絶叫をあげている。
尖った街頭の佇まい。
通勤の熱気をはおったDNAのひかる螺旋の群は、
わたしの散漫な視覚のなかに、
同じ足音、同じ顔を描いていく。

振子のようなまなざ ....
ちいさな定規で世界を測る
一ミリよりも
さらにミクロな世界があることに
普段ほったらかしていた
ものがあることに
僕をみていたものが
あることに
ちいさな定規は
うなずいて
そっと教 ....
{引用=
***


ashley's ashes

黙々と浜辺で流木をひろい、こわきに抱える
あるく
波打ちぎわが
日没の汀が
潮騒のざざわざわ

降るまえにあれを灰にせね ....
ああ、今日も雲が浮んでいる。
青青と吟する空の重さに酷く狼狽し、暮れへ連ねてあるく。
おまえは「きょうもええ天気やったね」と暢気に
両手をうえに、背を反らせて伸びをする。
 ....
僕の足跡に小さな花が咲いた
靴の裏に花の種があったのだろう
その花は音もなくあっという間に散った
そうして気がつくと小さな実が成っていた
次の春が待ち遠しいものである
空は青く赤い実がきらき ....
なにも愛さない

なにも愛せない

夏の木の緑の葉だって
冬になれば枯れて消えてしまうなら

青く輝き広がる海だって
冷たく僕を拒むのなら

愛さない方が良い

町を歩く猫や犬 ....
声聞くと安心して眠くなって
電話の向こうとこっちでお互いあくび

なんかα波でてるんだよなぁって
しばし沈黙を共有

貴方が其処に生きていることを

知ることが出来るから電話が好きにな ....
零椅さんの自由詩おすすめリスト(206)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アンダーグラウンド- アハウ自由詩1607-6-16
ヒーローに殺害本能- 酸素の枷自由詩4*07-6-12
博士からの手紙(アパルトマン推敲)- yoyo自由詩11*07-6-11
凍てつく左手- 朽木 裕自由詩4*07-6-11
火遊び- 美砂自由詩9*07-6-10
夢の浜辺にて- 銀猫自由詩17*07-6-10
地下鉄- 佐藤伊織自由詩4*07-6-10
ぎんいろ- 恋月 ぴ ...自由詩59+*07-6-9
スプン- プル式自由詩3*07-6-9
糸電話は震えるか。- プル式自由詩4*07-6-8
メトロ- 酸素の枷自由詩107-6-6
白蝶_- 服部 剛自由詩13*07-6-5
神よ- 那津自由詩307-6-4
消しゴム- 乱太郎自由詩12*07-6-4
ネガ- 松本 涼自由詩1807-6-1
だれですか- 乱太郎自由詩15*07-5-31
無くした指輪。- 狠志自由詩407-5-31
FLASHBACK。- 狠志自由詩307-5-30
闇色の鏡- 夢幻自由詩407-5-30
消え行くもの- 白昼夢自由詩2*07-5-29
かくれんぼ- ANNA自由詩307-5-28
名も知らぬ花- プル式自由詩1*07-5-27
悲鳴。- 狠志自由詩407-5-27
五月の街- 前田ふむ ...自由詩31*07-5-26
定規- 乱太郎自由詩15*07-5-26
aerial_acrobatics_9- mizu K自由詩4*07-5-26
醜い雲- はらだま ...自由詩27*07-5-25
夕暮れの輝きは短くそして美しい- プル式自由詩3*07-5-24
何も- テルテル ...自由詩3*07-5-22
004- 朽木 裕自由詩307-5-20

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