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頭が少々重く
風邪気味であったので
目覚まし時計をかけずに
ゆっくりと眠ることにした
そのままうっかり百年間眠ってしまった

百年後の人類は
ファッションや顔色が少しおかしくなっただ ....
無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む

子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい

垂直に支えつづける日射 ....
ふと
したことについて
ふと
わたしは
道標に
いつまでも
宿題をわすれている

ふと
空が滑り
ふと
雲はいつのまにか
描きかけた
キャンバスの中に
紛れ込んでいる

 ....
ストライプから
学生の香りがする、頃
私は意識を繋ぎ止めることに
必死になっている
 
目の前の
おもちゃの看板の意味を考えることに
全神経を集中させて
まどろんでいる
落ちては、い ....
あなたにくっついてると

なんだかいつも眠くなるの


あなたの匂いは眠くなる匂い

とっても安心する匂い

私のいちばん好きな匂い
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく


きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす



信号が青に変わり
ひとなみは と ....
ほんのりと
朱に染まっている
その
いたずらな頬に
 
ひとつ
キスを落としてみる
 
ふたつ
愛を、囁いて
 
 
夕焼けよりも
濃い
朱が射し始めたら
 
手を繋い ....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく


奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
 最果で
 今年最後のさくらが咲いている


あの日、工場の辺りにはやっぱり同じような工場がたくさんあってね、その中ひとつの敷地に桜の大木が並んである。
バスも届かないくらい、おおきな桜だ。 ....
君は
君の家に入らない

雨が降っているというのに
軒下の風を嗅いで前足を舐めている

私の上には屋根があるので
髪に降るよりも
雨は、
硬質な響きで
音の羅列を渉っていく

 ....
撫でないで欲しい
その手で撫でられると
心が
毛羽立ってしまうから

今は少し
そっとしておいて
欲しい

声をかけることも
なるべくなら
控えて


下を向いた途端
ぽ ....
太陽    なのか?

がのぼったまんまだ

もう ずっと

ぐっしょりと潤んで


乾かして

からからに

ぼくらを

見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ

 ....
素敵だなと
思う言葉は、全て
ばいばいをして
脳に帰っていく
 
消えたくはないから
決して
さようならは 告げずに
 
またね、とだけ告げて
帰る 帰る
 
 
伝える事だ ....
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた

おなかからの魔法、 ....
わが道を行く
自分の道
いったいどこにあるの?

人生のレール
決められたレール
それもどこにあるの?

あなたには見えるの?
私には見えないよ

栄光に向かって走る列車 ....
パンプスが響く
深夜の改札で
あたしは一人
足音を弾ませている
 
空も泣きそうな
こんな日には
ビニール傘があるといい
半透明なら尚更
涙を
隠してくれるから
 
 
無人 ....
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ....
真昼の空の海底に
ゆらゆら浮遊する金魚たち

レトロモダンな窓から眺めて
私はあれを夢見がちな彼女が見たらどう思うかしらと一人考える


「最期は深海魚になるの」と言った彼女は妄想癖 ....
アルルの丘でゴッホとゴーギャンが相撲を取り
圧勝したゴーギャンが呵々大笑する
電車を待つ間、そんな詩を手帖に書いていた老詩人は
だんだんとゴッホが可哀想になってきたので
それまで書いてきた十四 ....
ときにはシリアス 世話を焼く
戦うアキレス   夢を抱く
つきまとうタナトス 容赦なく
出番ならオーラス 舌を巻く

交差点は いろんな罪がぶつかる場所で
運命も事故も乱れてる

An ....
人を殺したことがあるかい?

いつも背負っているわけではない
日常の中では忘れかけている
それでも忘れちゃいけない
道徳的な話なんかじゃなく

決して黙って殺されているわけじゃなく
時 ....
欲したものを失うたびに
右まわり 左まわり

信じたものを見失うたびに
目がまわり ぐるりとまわり



ゆれるシーツで重ねたウソも
わかっているコトバばかりで殺してくれ

おか ....
あなたが
この頃やさしいのは
何か企みがあるのかと
首を傾げていましたが
いま、この橋にたたずんで
ようやく気がつきました
もう
春なのですね


欄干にもたれて
あなたの
い ....
ダッシュボードに斜めに突っ込んだ
おもちゃみたいなラジカセ、レゲエのリズム
全開の窓から
おまえは
ほっぺた出して
ぶるぶるやってた
子供みたいに

俺は
クラッチとアクセル
ジャ ....
爽やかに吹く風
そよそよと吹く風
または暴風
果ては台風までを手づかみでちぎりとり
乱暴に白いキャンバスに貼り付けて
「これがほんとの風景画」
などとのたまうじいさんがいる

 ....
最寄り駅にあるキヨスクでは
店員のおばちゃんが詩集を売っている
おばちゃんの書いた詩や
駅員の書いた詩や
ホームの柱に落書きされていた誰かの詩が
そこには載っている
地域住民の出した詩 ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
ある日
贈り物をしようと出掛けた
セーターを買いに行き
サイズを聞かれた
わたしは答えられない

靴屋に行き
やはりサイズを聞かれ
答えられない

ネクタイを買いに行って
好みの ....
百年前、砂浜に寝そべっていたら
「カニだー」と言いながら幼女がわたしをつまみ上げた
「カニじゃない!」と一喝すると
幼女は両親の元へ泣きながら戻っていった
怒らなくても良かったかな、と少し反省 ....
チグトセさんの自由詩おすすめリスト(417)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春眠- 楢山孝介自由詩13*07-4-21
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在りか- tonpekep自由詩12*07-4-20
朝のバス- 山中 烏 ...自由詩8*07-4-20
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たくさんのきみにできること- 石田 圭 ...自由詩7807-4-19
回帰線- はな 自由詩20*07-4-19
夕焼け、照れ隠し- 山中 烏 ...自由詩207-4-19
耳の産声- 望月 ゆ ...自由詩29*07-4-18
最果の春- soft_machine自由詩23*07-4-18
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うさぎ- 山中 烏 ...自由詩607-4-18
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またね- 山中 烏 ...自由詩5*07-4-17
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マイウェイ- 優飛自由詩6*07-4-16
プラットホーム・メランコリィvol.2- 山中 烏 ...自由詩2*07-4-16
現象でしかないひかり- 水町綜助自由詩37*07-4-16
魚に嫉妬する- 宵色自由詩4*07-4-15
老詩人- 楢山孝介自由詩10*07-4-15
Anytime_Blues- 北大路京 ...自由詩9*07-4-14
「仇討」- ゆいしず ...自由詩107-4-13
愛だとか、生きるだとか、- わら自由詩14*07-4-13
桜川- 佐野権太自由詩31+*07-4-13
海とポンコツと、おまえ- 佐野権太自由詩18*07-4-12
老画家- 楢山孝介自由詩11+*07-4-11
キヨスクと詩集- 楢山孝介自由詩24*07-4-10
イーサー/イーサー- 石田 圭 ...自由詩3707-4-10
春にうまれたあなたのこと- 藤丘 香 ...自由詩41*07-4-10
百年と女- 楢山孝介自由詩6*07-4-9

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