近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
おそらく
だれもなんら関係のない所に
夜のキリンは住んでいる。

林の隙間から
青い光がぽっともれるのをみて
月が恋しいとなく
センチで風変わりなキリン。

恋しいと鳴いているうちに ....
{ルビ盲目=めくら}のまなこに日は落ちて
夜のとばりが垂れこめる

夜のしじまはゆらぎだし
月の明かりを浴びました

なまめく霧のあやしさに
おぼろな姿態がゆれうごく

目元ばかりが ....
触るとすべてを溶かしてしまうだからみんな
溶かしてしまった
触ると溶かしてしまうから
三日前に投函された手書きの手紙も封を開ける前に
アメーバのように指の間からぽたぽたと
がくりとポストに手 ....
味わう前に
切れてしまった賞味期限



消費して、
何のチカラがつくだろう



それでも、

食べたかったのよ





身体を駄目にしても、
食べてみたかっ ....
どこへゆくのか
風よ
ひゅーひゅーと



どこへゆくのか
空よ
ふたりの
心よ



こんな
秋晴れの
爽やかさのなかで



どろどろと
煮えたぎる
怨念 ....
それは魂の会話

アンタが望むなら
世界はそうなるだろう

オレの望みはさ、
その世界の終わりだよ

サヨナラとおざなりの先に見えるもの

世界を知らない
ままならない繋がり
 ....
わかったよ。
君が彼を思っていた事を
大切な存在だって
彼が君の全てだって

君は情が深いと
わかったよ。
君の人生を
掛けていた事を

でももう彼はいない。
もう一度他の人の為 ....
眠りは浅い
でもソコソコ満足してる

新しいモノにあまり興味はない
アンテナはアッチとコッチを行ったり来たり

あの空でもこの空でもたいして変わりはない
うつむいたままじゃつまらないし
 ....
好かれすぎるのも疲れます

ただただ、自分のために笑って
浮かないようにしてるだけなのに
あなたは私に依存してる

僕のことを見てくれるのは君だけだよ
そう言って近づいてきて
私の居場 ....
漠然とした不安感を抱えながら生きているんだよね。
多分。
宝クジは当たるモンなら当たってみたいけど、当たったら当たったでその場で死刑宣告されそうで怖いなぁ。
こう言うのをくだらない妄想って言うん ....
答えはノーです。
返事もノーです。
信じられようが信じられまいが、そんな事はどっちでも構いませんのです。

答えはイエスです。
聞かれるまでもなくイエスです。
信じられようが信じられまいが ....
思い出をコーヒーにとかしながら
ゆっくり飲もう
暖かな毎日を思い出しながら
角砂糖みたいにじわりと溶け出すのを
軽く掻き交ぜながら変わっていく味を
楽しみながらゆっくりと
味わいながらゆっ ....
11月9日第七回文学フリマにて出店される
「形而上学(めたふぃじかる)女郎館」さんが
同人誌を批評する「同人誌ミシュラン」という企画をされています。
11月9日文学フリマ内で販売される形而上学女 ....
 
演じることでしか
存在をゆるされない
かなしみは
命に及ぶ

遠いよろこびの
記憶のはてで
幻想たちが死に絶える

たそがれる
朝日を見るように
地平線に背をむけて
くっ ....
向日葵畑で飛び交う笑顔には
スイカの玉が よく似合う
夏を詠む右手に 夢から抜け出た指輪

七夕に見つめ合う男女に 嫉妬して 花枯らしても意味ないし
数多のホタルを 天の川に放つ

真っ ....
{引用=
病気の身体で生きていてもしかたないよ
さっさと死んで生まれ変わってさ
今度は五体満足な身体で生きたいね


輪廻転生論を都合のいいように考える君は
よくそんなことを言 ....
誰も死んだりしないように
狭い部屋のベッドの上でうずくまって願う
煙草の煙が太陽の光をまっすぐな筋に変えて
僕の心に突き刺さっている
誰も死んだりしないように
うずくまって願う

自分を ....
傷ついたこころに きれいな夢
ひしゃげた気持ちに あしたの光


うたぐった
あなたにひざまずく



命に似せた「愛してる」
風向きは南
飲み込まれ ....
僕は
ここに愛はなかったと気が付いた

ただ
おもいだしていたのは

夏の
うだるような暑さとビニールプールのゴムの感触

そして
記憶の底に微かに残ったあの子の笑顔

僕は
 ....
大好きな、あの人と同じ位置に ホクロが欲しいの


左眼の下 ナミダボクロ

削って尖らせたエンピツを グサッと刺して、ポキッと折って


私も ホクロをつくったわ

これ ....
恋をしているひとは
強い匂いを発している

ところが
恋をしているはずなのに
匂いを発しないひとも稀にいる

心のどこかに多少嘘があるとか
思った以上に相手に正直になれていないとか
 ....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった

というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
身を削るようにして 人を思いやるところがいいところだと
君は私に言ってくれる

でも 削られた身に自然治癒力はないみたい

不細工に 削ぎ落とされた私の身体を
埋めてくれるものが 私の傍に ....
月はやさしくもきびしくもなくそこにいます 東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
「もくせい」



やあ、ひさしぶり。

ひさしぶり、どうしたの?

ぼくに芯が出来たんだよ。

へぇ、それはよかったね。それについて何か話がしたいの?

うん。ぼくの芯は新し ....
黄色い菜の花畑
いつも綺麗に咲いている
いつも美しく咲いている
いつも健気に咲いている

夜にも
風にも
雨にも負けず
咲いている

人に必要とされ
人に愛を与えて
人に喜ばれ ....
ときどき
本当にときどき私は身体と心が千切れて離れてゆく感覚に
襲われてしまうのです

身体の芯から崩れてゆくような気がして
私の身体は
私の手足は
力なく横たわってしまうのです

 ....
ざわわ、ざわわ
ざわわわ、ざわわ
あぁ、まただ
血の中を虫が這う
僕はいつまで人で在れるのか
猫のひたい撫でるたま子さんのおすすめリスト(101)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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秋の夜に- ようちゃ ...自由詩1*08-10-25
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賞味- fluffyfish自由詩208-10-23
風よ- 草野大悟自由詩108-10-22
そう- BOOKEND自由詩108-10-21
もう泣かないで- ペポパン ...自由詩7*08-10-19
フツーでいいんじゃん- BOOKEND自由詩2*08-10-17
追われ、逃げて- 愛の嗚咽自由詩208-10-15
多かれ少なかれ- BOOKEND散文(批評 ...2*08-10-14
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批評されたい同人誌募集- 木棚環樹おすすめリ ...308-8-26
改版- 小川 葉自由詩308-8-25
愛され上手になりたいわ- 北大路京 ...自由詩21*08-7-6
冗談よりたちの悪い若気の至り- 相良ゆう自由詩4*08-6-6
誰も死んだりしないように- 虹村 凌自由詩10*08-4-26
そら- caleha自由詩12*08-3-23
むかし失くしたもの- シャツ自由詩7*08-2-20
ホクロ- 北大路京 ...自由詩7*07-11-30
匂い- 小川 葉自由詩807-4-26
余剰の中で- 水町綜助自由詩18*07-4-11
削れる- スプート ...自由詩207-3-27
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三十二行- はらだま ...自由詩30*07-3-16
「もくせい」- ソティロ自由詩5*07-3-15
今を生きる- ペポパン ...自由詩5*07-3-15
くだらない- 杉山 さ ...自由詩707-3-15
月夜のワルツと白昼のタンゴ- プル式自由詩2*07-3-14

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