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痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。　.... そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない

そよ　.... ポケットに
風のシールを
しのばせて
使い途など
無いほうがいい

けどそこの
あなたとあなた
そのすきま
何もないより
吹かせましょう

風の色
見えないはずの
赤、青、　.... あのときのあこがれが
いつの間にか
ふりかえる場所にいる

今年も何事もなく
君の季節が
通り過ぎてゆく


知らずに
とは
言ってられない国になってゆくから
少しだけでも
　.... 　

もうだいぶ
寒くないだろうか
と
青空に

その返事は
要らない

背中を丸めるのも
ふりかえるのもいつも
僕のほうで
そこが
暖かいことも知っている


南へ　.... 　　

二番煎じのお茶が
案外おいしかった　とか
立会川からの車窓に
富士山が見えた　とか

そういうことで
日々が過ぎてゆけば
あのひとも
泣かずにすんだのかな

ときどき
　.... 　　

坂道のぼって十字路へ
薬局、食堂、てんぷら屋
くさみち、赤道、平良川
信号　渡って瀬戸物屋


バス停に立つ僕
落書き、はがれかけ、路線図
くさみち、赤道、平良川
指で明　.... 朝から
ひぐらしの声が聞こえてきて
やっぱり
帰りたい　って
思った


そんな日でも
快速電車は
あの頃のアパートを
速度を上げながら
通り過ぎる


耳を澄ませば
　.... 電車は陽炎のレールを
すべるでもなくはうように



ホースの先を
つぶして持つ君の背中から
やぁ
　と声をかけると
驚いた拍子の水を
よける間もなかった

光化学スモッグ注意　.... 例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカイダーかバロムワンかダブ　.... 昨日旅立ったものへ

ふってくるものが
すべてくもからやってくるものでもない
なんてことはわかっている
と
そらをみあげる

今日旅立ったものへ
明日旅立つものへ

ふっ　.... これは　たまらないね。
とふりかえると

そこに君がいない


そんな間違いとか
勘違いとか
ずるいことなんか
を教えてくれる小説が
本棚に詰まってゆく

ねぇ
Мさんなんか　.... この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね

と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです　.... ｛引用＝ただいま｝
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


｛引用＝おかえりなさい｝
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の　.... 少し湿ったね　と
旧道沿いの
あしもとのほうから
梅雨のにおい　と
祖父のにおいがした


ふりかえると
あたり一面にシャガの花

思い出すひとがいるから
咲くのだろう
　.... ソメイヨシノ
はクローンです
と理科の池野先生が言った
そこの桜も
不忍池のも
ポトマック川のほとりのも
同じように咲きます

その花達は
実を成すためではなく
咲くために咲　.... 海の動物になりたかった
海に行きたかった

底の方で
脊髄が列車のように並んで
色のない海老が
乗客のようにじっとしている

マリンスノーの中
錆びてしまいたかった

潮を　.... あたし
夢のように消えた
夕べの歩行者天国
浴衣の君のように


　　　　美しい国って
　　　　もう来ないんでしょうか
　　　　もうやって来たんでしょうか
　　　　それともと　.... 　　

抱きしめたもの
全部ひっくるめて
冷蔵便で送るよ
君にとってはもう
要らないものばかり
かもしれない




｛引用＝fromAB｝ 明日からも僕は
この道を行く
すれ違う人の微笑みも好きで
この道を行く
ときおり
交差する人達の瞳も魅力的だが
僕はそこへは行けそうもない

今日も
胸が痛くなることがあった　.... 　
耕す
土の中にも幾千もの命
ちぎれても生き抜くものもあれば
七年ののちの七夜の花で
ついのなりわいをとげるものもあり
それを耕す
おかに生きるものよりも
海に生きるものが多いとか
　.... 賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく

白い手袋を振るみなさん
頑張ってください

昨日までの
仏頂面のほうが
嘘がなくて微笑ましかったです

手袋はとってくださ　.... 　もう一緒にグラウンドを駆け回ることができない友達について、Ｓ君は作文を書いた。その作文を読みながら泣いた。その声を聞きながら、僕も泣いた。
　とてもかなわない　し、かける言葉もない。

　春は　.... 毎年
君は生まれ変わってゆく

つまり
こんにちは
か
ばいばい
だ

桜咲くな
まだ散るな


　　
｛引用＝fromAB｝ 蟻の行列を見ていたら
一頭だけ、力尽きたのか　
止まったその時　
君の笑い声が聞こえてきた

そこは遠い世界なのかい
と問いかけると
再び歩き出し
どこを振り返ることも無かった

　.... "i"

嘘の恋も重なれば
いつか本当の恋になるんだろうか
なんてテレビを見ながら
桜が見たいとか


"i"

とりあえず
ひとりで　.... 　　

今日　

雪　

降って　

消えた




ことばは

とんと

降って　

こない







今日　雪　降って　消えました

　.... 向こうのひと
と思っていた
向こうの世界だと
思っていた
よくわからないまま
手を振った
まだ会ってもいないのに
さよなら
　　　　って


銀河鉄道の話を聞きながら
僕は　.... 　
ずいぶん遠くの方で
誰かを思うのが好き


バーゲンプライスのある本屋で
ポエトリー＆ハーツ
と書かれたペーパーブックに目をやりながら
これは　これは
ずいぶん遠くの誰かが
　.... 　　
文部省（ぼくらの頃は）が認めた国語の教科書に「こころ」がのってて、それから「人間失格」もありましたね。どちらも素晴らしい（後に全編読んで面白かった）けど、何を学べば良かったのかな？　国　....
たもつさんのＡＢ(なかほど)さんおすすめリスト（161）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あ、- ＡＢ(な ...自由詩15*19-11-19
そよぐ- ＡＢ(な ...自由詩10*19-10-24
風のシール- ＡＢ(な ...自由詩619-8-29
５０- ＡＢ(な ...自由詩5*17-4-21
北へ- ＡＢ(な ...自由詩210-12-11
薄幸と的- ＡＢ(な ...自由詩310-10-28
夕焼けが足りない＿８- ＡＢ(な ...自由詩3*10-9-2
その蜩- ＡＢ(な ...自由詩610-8-5
よこしまなにじ- ＡＢ(な ...自由詩210-7-23
こころ＿はんぶん- ＡＢ(な ...自由詩310-5-8
くものせい- ＡＢ(な ...自由詩310-2-23
おひとり戦記- ＡＢ(な ...自由詩309-9-25
グルーオン- ＡＢ(な ...自由詩11*09-6-19
ムラサキサギゴケ- ＡＢ(な ...自由詩23*08-6-20
シャガ- ＡＢ(な ...自由詩808-6-13
さくら祭り- ＡＢ(な ...自由詩9*08-4-1
機関車とくじら- ＡＢ(な ...自由詩607-12-16
光速の美夏- ＡＢ(な ...自由詩607-8-21
東京パック- ＡＢ(な ...自由詩1007-6-5
４０- ＡＢ(な ...自由詩12*07-6-4
木漏れ日隠れ- ＡＢ(な ...自由詩907-4-25
手の振り方＿- ＡＢ(な ...未詩・独白807-4-19
しらやまさんのこと＿８- ＡＢ(な ...未詩・独白707-3-19
春の告白- ＡＢ(な ...未詩・独白507-3-15
青白い街灯の下- ＡＢ(な ...自由詩1107-3-14
ワールズエンド・スーパーノヴァ- ＡＢ(な ...自由詩10*07-3-11
格子- ＡＢ(な ...自由詩1007-2-16
窓からみる- ＡＢ(な ...自由詩7+*07-1-20
草待ち- ＡＢ(な ...自由詩5*06-11-2
その先生のことは案外、嫌いじゃなかった- ＡＢ(な ...散文(批評 ...11+*06-4-20
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