50
AB(なかほど)

あのときのあこがれが
いつの間にか
ふりかえる場所にいる

今年も何事もなく
君の季節が
通り過ぎてゆく


知らずに
とは
言ってられない国になってゆくから
少しだけでも
ほんとの事を残したい


それは
君の笑顔で
その子の笑顔で
それを見ている
まわりの人たちの笑顔で
そんな事さえ
忘れてしまった人たちに向かって
こんにちはと
手を振ることで


夜のニュースが
今日の全てではなく
言葉にはしない
されない、できない
事がほんとうで



これから
どこに行こうか


ほんとうの
心は
どこに行こうか


どこに行こうか









自由詩 50 Copyright AB(なかほど) 2017-04-21 22:23:41
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