マグリットの絵のような
不思議な鳥が飛んでいる
私の命なんて
永遠の中のほんの一瞬
でもこの一瞬が
永遠を支えている
白い鳥が
消えていく
永遠の彼方に
いつまでも
私は貴女の
子でいたい
そう思うのは
我が儘ですか?
いつの間に
貴女の背丈
追い抜いた
疲れた肩を
そっと抱き寄せ
これからは
貴女のことを
支えたい ....
あの頃の
二人に捧ぐ
カスミソウ
無邪気なままの
君は遠くて
歩き出す
二人の旅に
タンポポを
また逢える日を
祈りて贈る
誰かの声が
聞こえたみたい
見上げた空
手を差しのべる
白い天使
青の中に
とけていく
この森は光が差す
世界は途方もなく広がっていて
この森だけに光が
聞くところによると
遠い昔に神様が祝福したみたい
えこひいきだ
光は森の奥に行けば行くほど明度を増 ....
青い空には初夏の風
まぶしい光が地を注ぐ
流れて落ちる水の{ルビ音=ね}に
心潤い何思う
青い空には初夏の風
きらめく光が地を包む
なびいて歌う草の{ルビ音=ね}に
心安らぎ何描く
....
果実を齧る
あなたの首筋には
薄紫の線が浮かぶ
私はその首筋に
かぶりつきたい衝動を抑えて
おいしいかいと
あなたに聞く
あなたは
貪り尽くすように
果実を ....
ありきたりの
エンディングに
憧れを抱いて
影法師
今日もまた
重ならず
こたつの上に
みかんを置いて
僕の隣に
君を置いて
できたら
....
暗い闇の中
鈴の音が聞こえる
不思議と怖くはない
そもそも恐怖ってなんだろう
さらにいうと
私はどうしてここにいるんだろう
そもそも「私」とはどの私を指すの
....
もっと早く気づけば良かったのに
今ソレを気が付いたって
手遅れであって僕にはどうすることもできず
ただこの狭き場所で立っているだけだった
まぶしすぎるくらいヒカルライト ....
消えないで
呼吸
消えないで
心音
消えないで
温度
消えないで
質量
消えないで
消えないで
あなたのふく口笛は どこかやさしくて
いつも どこか せつない
あなたがなでるわたしのかみは
いつもねこっけで あなたは やわらかくて
いいとか言うけど あたしは大の大嫌い ....
雨の向こうにも
空がある
きっと青くて
鳥が羽ばたいているに違いない
雨の向こうにも
森がある
きっとさわやかに
風が吹いているに違いない
雨の向こうにも
星がある
きっと ....
.
笑う事をやめた月
わたしはそれを
悲しみと呼んだ
いつからかわたしたちは
色を忘れてしまい
光を失ったまま
月と一緒に
やせほそっていく
ここは
あの人のいない ....
あなたに心を預けすぎてたみたい
戻って来ないのは あなたじゃなくて あたしの心
胸が痛いのは そのせいね
毎夜 痛くて 眠れないのよ
....
手を伸ばす
届かないものにむかって
届かないとわかっているから
あなたの笑顔が好きだから
僕のとなりで泣いてくれませんか?
あなたの笑顔が大好きだから
僕に涙をくれませんか?
あなたが僕を好きでなくても
僕はあなたが好きだから
守るなんてい ....
似ているから好きになった
けれど
仕草のひとつひとつは
全く あのひととは別のもの
同じひとはこの世に存在しない
あのひとはもう 戻ってこない
幻影を追っているだけ ....
わたし、
あなたにひどいめにあわされたいよ。
たとえばわたしをだくならば
べっどではなくてつめたいゆかで。
たとえばきすをするならば
いきもできないくらいにはげしく。
やさしさより ....
幾時を重ねたなら
無色に染まれるのでしょう
幾風になびかせたなら
虹色は澄みわたるのでしょう
抱えきれないほどの罪と
背負いきれないほどの罰を
幾雨に溢しても 尚 ....
自分のことサイコーとか思ってんだろ
悪くは無い意外とCoolとか思ってんだろ
お前が全てを放り出してデカイ事言った時さ
あの時のお前の話さ
分かってんのか?
日本人の3人に2人 ....
「冬の終わり」
空から一滴の涙が流れる時
貴方は一本の露草を摘み取って優しく微笑んだ
水溜りに映った自分の姿に?
違う 貴方が愛でているのは
命を落とした亡骸だ
蒼白い花弁から一滴の血 ....
どれだけ
人格は
壊れ
潰れ
死んでくんだ
どれだけ
人格は
分裂し
増え広がり
犯していくんだ
自分という
人格は
何だ
そこにあるのか
居るのか
今のは
....
溺れることに溺れて
夢見ることにさらに深く
君はロマンチスト
溺れる自分に酔い
酸素の泡にさえ夢を見て
ただただ君は深く沈む
今朝の星占いでは久々の1位で
思わず身を乗り出してTVを見た
いつもと同じ様に家を出たのに
電車の乗り継ぎも
信号の青も
とてもスムーズだった
会社の前で同僚と会い
トークがウケ ....
近付きすぎない方がいい
傷付けてしまうから
当てにしてしまうから
裏側は見せない方がいい
幻滅させてしまうから
夢を壊してしまうから
輝きすぎない方がいい
私が目立 ....
道路のコンクリートから切り取った
ひとかけらの絶望を
coffeeの底に沈めて
ゆっくりと飲み干す
このたそがれの向こうに
また眠れぬ夜が待っていそうで
妙に気が急く
神への呼び ....
卒業を間近に控えた僕らは
夜の学校に忍び込んだ
校庭のフェンスを飛び越えて
誰もいないグラウンドを走り回った
大人と子どもの隔たりは
いつの間にか消えてしまった
僕は助走が ....
大丈夫?なんて
声をかけないでください
恥ずかしくも
涙をこらえていますから
今は
大丈夫です
と
言葉を返す事は出来ません
電車は容赦なく
....
顔を見たとたん 安心して
今まで張り詰めてたものが 切れるように。
「がんばってるよ!」って 笑顔で
ううん 笑顔は作っていたのかもしれない
心配かけたくないか ....
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