門出だと
自分の心に
言い聞かし
涙ごまかし
無理して笑う
最後だと
解っているのに
言えなくて
ちゅうぶらりんの
私の心
仕事に行く
ぎりぎりのところ
足を一歩踏み出すだけで息が苦しい
外の世界とつながらない
伸ばした手はいつも空気を掴んだ
あたたかい手はない
足を踏み出すだけで疲れていく一歩一歩
....
焦り 惑う 心
何を焦っているのか 何を戸惑っているのか この心
何をそんなに急いでいるの 私 ・・・
まだまだ時間はあるでしょ?
焦って 進んで 転んで 空回り ....
冬だって
やがてやってくる暖かさで
春になる
悲しみだって
やがてやってくる笑顔で
幸せになる
酸性だって
やがてアルカリ性と混ざって
中和する
キャラメルだって
やが ....
生きたいと思わないんだ
でも
死にたいとも思わない
リスカしたいとか
吐き出したいとか
何も思わないんだ
でも
苦しくて
何か感じてて
どうしょもできなくて
....
何も無い空間には
「何か」があって
父よ
母よ
「何か」一体は何なのでしょう
何も無い空間は
白でも 黒でもなく
「何か」で成り立ち
父よ
母よ
私に ....
見上げれば
いつもの空
見渡せば
いつものヤツら
空に何を描こうとも
それは一睡の夢
取りこぼした現実に
涙は自然とこぼれる
....
いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか
春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか
春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民 ....
この年で
40度近い熱が出たせいか
またなんか
視力が落ちている
たぶんあれは
月なのだろうと
カメラを向けてかまえた途端
風にあおられる
うっすらと
なんだか生気のない
病みあがりの ....
ねえ
僕もゴミと一緒に
流してくれないかい?
そこなら光りながら
逝ける気がするんだ
過去の忘れ物は
二度と取りに戻れない
だからボクは
今を一生懸命生きる
少しでも
持ち物を落とさないように
一日中違和感があった
下に着てるTシャツが逆向きだったことを
お風呂に入るときにやっと気づいたとき
また生えてくるのを待つか
毛抜きで奇麗に抜こうと思ったら途中で切れたとき
味が ....
皆、ミンナ
居なくなって
どんどん
コトバが邪魔になって
ボクは少しだけ
キレイな涙を零した
嘘をついて別人になれる世界
僕じゃなくて
僕じゃなくてもよくて
匿名性におぼれて夢をみるお姫様ごっこ。
本当に名前を呼んでほしいひとはあなただけ。
だから
僕じゃなきゃ
僕じゃな ....
きみにメールをしようとしたけど
なにを書けばいいのかわからなくて
白紙のままの作成画面をみつめた
液晶がにじむ
ほんとうはずっと
信じていたかったんだ
ばかみたいに
おとぎばなし ....
僕は、忍者なんだ
結婚4年目にして
ついに明かした真実
君は驚くこともなく
得意のオムレツを上手に返して
私、実は男なの、と言った
2歳になる娘は
一度引き抜いたティッシュを ....
どんなに美しい一瞬も
どんなに醜い一瞬も
ただ通り過ぎていく
戻っては来ない
どれほどの喜び
どれほどの悲しみ
心の中に何を残そうとも
もう戻っては来ない
ある日
自分の知らないものを
知るために
旅に出ようと
試みた少年は
持って行くものを
選ぶのに三日かかった
三日後
大きなリュックと
大好きな本を片手に
少年は一人
....
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