すべてのおすすめ
 その手が欲しかった
 その手を手に入れて
 その手の中に私の手を入れて
 その手が欲しかった
 何ができただろう
 その手で溶けるを実感し
 時計の流れるを卓 ....
ある日憎しみが空から降ってきた 皆は窒息した

虫かごを下げて草むらを這いずり回っていた頃があったろう
誰もが共有する思い出だ すべての思い出なら無意味だ
わたしはりんりんと鳴く虫を肩から下げ ....
あんまり上手ではないね
すぐに 散らかしてしまうもの ね



タプン
跳ねる音を合図にして
東京のすみっこ
ふたつ
重ねた
ひらひらと尾をふって
水泡を吐いて
重ねて
しま ....
暖かい泥が
甘いなら
あなた死んだ
ラーバ真似る舌

滑らかに
沸立つ夢も
明け方の
仕業にする

わたし適齢期
きたなら
飛び立ってしまうのよ

うわごとは
逃がさぬよ ....
 


 殴られ続けるより地面に落ちて潰れたほうがマシだろう?
 使い物にならなくなった自分の頭蓋骨や肉体をスプーンでひとさじ
 すくって
   おいしいとかまずいとかなんとか言えばい ....
 
 生きる喜びに耐えかねて死ぬことを決める
 その時刻の空は縦に割れて中身が飛び出した
 明け方には雨が降った
 乾いたものは何であれ地面に定着する
 鳥の鳴き声が聞こえないの ....
陽が当たらないこの部屋には夜が堆積したまま、おはよう。
けして眩しくはないけれど、それは挨拶だ。



腕を下にしていたのでしびれた。下敷きが平たく硬いのは、しびれずに楽に生きていくための防 ....
 ノートに絵を描くと
 いつも人の顔に見えます
 どんなに線を崩しても
 唇や瞳のある
 表情を持った人の顔に見えます
 その理由がわかったのは
 ずいぶん後のこと ....
泥のような緑
黙したままの光景に
虚ろがる夢が漂い
わたしは疲れている

コンクリートで舗装された
河川敷をよたよた
歩く老人を見て
わたしは疲れている

反省など冷たく
こおろ ....
 波打際から少し離れた砂浜で亀が死んでいた。
 漂着したパイナップルか自転車のサドルみたいだった。
 もう空は暗くなり、湾岸線のオレンジの光が砂浜に広がっていた。
 亀の ....
指先を
もてあそぶのが好きか
聞けば そんな事は無いわ、と
君はいつも苦く笑いながら 応えましたね


最近ね、よく、虫になった夢を見るの、
虫よ、羽の生えた、音を鳴らして飛ぶ、虫。 ....
片目を隠して あたしはあるくんです。

手を繋ぐと

慣れそうでイヤだから 叫ぶだけにして

語感のすべてがすき

とか言ってみる。

性愛の成れの果てが義務なら

 ....
目覚めてすぐの寝床
うまくこきゅうができなかった
神様をおそれているので
朝をけなしたりはしない

死んでしまったこどものために
ぼくは一生回転しつづける
人形ではないので
たまには目 ....
ハピネスは泣き虫だ
怒ったようにドアをしめる
ハピネスによって輝かされる希望は
二束三文
融通のきく子供なハピネス

薄すぎるカルピスをストローに溜めては
椅子のうえで体育座りのハピ ....
 昨日のうちに決めたことを翌日実行するのが
 正しい人間である
 その前に発表しなければならない
 私は人間である
 ドラ焼き型ロボットでもなければ
 餡子抜きドラ焼き型ロボットでも ....
すこしだけ発光を
ビブラートする
落花の軌跡と

翳翳発ちゆく
空気の群れに
追い詰められた
心臓が一組あります

匂い立つ
夜の坂道に
色づいた
紅の弓なりが
宙を彩る一夜 ....
 自転車を買い過ぎた夢にうなされたのも忘れて
 おれはスーパーまで出かけて
 夕飯の買い物の他に
 物珍しさで森永の黒糖キャラメルを買った
 キャラメルをもう買ったから
 スーパ ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
 連続する夜に
 コンビニの光も消え


 ダイヤ表剥がれたバス停


 バスが こない音
 聞こえる 
 体の内側に入って
  外に 逃げない
  のに 音源を ....
風まじりの雨模様に海はのんびりひろがる
はてもなくさわがしい世間をのがれて
ぬれた花崗岩に足をすべらせおもしろがる
生きてきたそれぞれの体型に目がなれて
だまっていてもあたたかい空気にふれ ....
夜が

よるが

よ る が

唇に夜

指でなぞって



来ている



+



夜は沈殿する夜
夜を沈殿する夜
夜に沈殿する夜

なん ....
おとついのおかあさんは にんげんだった
たまにようじを すこしわすれた

きのうのおかあさんは にわとりだった
さんぽあるいて ことばをわすれた

きょうのおかあさんは はとぽ ....
妻にテレビゲームをさせるRPGだRPGと言っても妻は何のことかわからないに決まっているそれどころか「たたかう」の意味さえ知らないに決まっている決まっているのに妻にテレビゲームをさせる主 ....      どこから。


     
     ひやりとしている土の上で生きている梢の揺れる(揺れる)末端に刺さる光、が








        わたしの温い肌に染む ....
溶けた青色を見つけられないまま
虹は消えてしまった
ビルに反射された心音がふるえて
空も消えていく
取り残されたうろこ雲が溺れそうで
それだけはおんなじ、ね

身体を作り直そうと
くち ....
ひとり ひらく 夕暮れの手のひら
灰色の高みの
氷のような雲から
午後を
午後を と
つぶやくもの


ゆくえ知れぬその手に
裂けた花をのせれば
はじまりはよみが ....
骨壷をもうひとつと
父親は頼みました

寒い寒い一月の斎場で
白い骨になってしまった
母親を乗せた
鉄板をみんなで囲みながら

葬儀屋が用意してくれたのは
大きな骨壷がひとつと
 ....
暑中お見舞い申し上げます
 今年は母さんの新盆だから
 せめて墓参りにくらいは帰ってきなさい
                  父より

   追伸
   そういえばクロがおとと ....
東京でも月ぐらいあるんだろう

でもほら
あの浜でやったように
月光の下
唄ったり踊ったり できたのか

お前が東京の大学に合格したとき
お前の母ちゃん幸せそうで
やっと大工の親方に ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る

”お気をつけて”

その一言だけが伝えたかったのだけれど

ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
A道化さんの自由詩おすすめリスト(303)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
単純な直線- カンチェ ...自由詩4*04-5-7
近所の汚れた川に肩まで浸かって待ち伏せた鴨を殺して食べたいよ- 黒川排除 ...自由詩704-4-23
みなわ- 自由詩504-4-22
オリエンタル- よつやと ...自由詩304-4-22
空白リミット- カンチェ ...自由詩5*04-4-20
生まれた顔を隠す- カンチェ ...自由詩3*04-4-20
いつまでも繰り返している- nm6自由詩13*04-4-18
完璧な一つの吐息- カンチェ ...自由詩4*04-4-16
発光する窓- 黒川排除 ...自由詩604-4-15
機能- カンチェ ...自由詩5*04-4-14
指先と羽音- 田島オス ...自由詩4*04-4-14
いつか千切られる日- 示唆ウゲ ...自由詩304-4-11
神様のピアノ- 船田 仰自由詩704-4-3
ハピネス- 船田 仰自由詩804-3-31
二塁ベースの経験- カンチェ ...自由詩6*04-3-28
蚕月のエトランゼ- よつやと ...自由詩304-3-26
自転車は買い過ぎないようにして- カンチェ ...自由詩3*04-2-1
ディープ小春日和- カンチェ ...自由詩6*04-1-31
消耗- カンチェ ...自由詩4*04-1-28
六月のバラッド - 狸亭自由詩304-1-23
夜への- たもつ自由詩1104-1-22
わすれもの。- 自由詩604-1-22
妻→RPG→つよし- いとう自由詩1704-1-19
輪郭だけが残っている- 嘉村奈緒自由詩1004-1-18
泳げないひと- からふ自由詩904-1-14
降り来る言葉- 木立 悟自由詩304-1-4
一月八日_白山郷共同斎場にて- 山田せば ...自由詩1503-12-20
猫の出家- 山田せば ...自由詩2803-12-20
月に吠える馬鹿(2)- AB(な ...自由詩603-12-19
発車ベル- たもつ自由詩3203-12-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11