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飛行機雲残して 飛び去った
あの日の僕らはそれを見上げて泣いた
燃えるような夕焼けが目に痛かった
空はやがて夕闇をも飲み込んだ
後には闇しか残らなかった
僕らは互いが見えなくなった
....
青い空は私の目の前にあり
私と其れをさえぎる者はこの世界にないというのに
私はその中へと埋まることはできない
希望を抱いては砕かれ
夢を見ては叶わぬと知らされ
現実は私にとってとても悲し ....
キミの気持ちになりたくて
キミと同じマイルドセブンを吸ってみた
吐いた煙が目にしみて
キミのようには涙を流せなかった
キミの気持ちになりたくて
コントラバスを弾いてみた
キミと同じ音は ....
こたつの中で
何本もの足たちが
陣地を取り合っている
頃
まどろみはそっと
瞼をノックして
心地好い終わりに
私を包もうとしている
目をしばたかせて
現実を直視
....
とても独りじゃ持ちきれない荷物
「持ってやるよ。」って
ひょいとかついで
私の半歩前を歩くあなた
きっと顔は苦しそうなんだろうけど
背中は大きくて
とっても ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
....
恋をしているひとは
強い匂いを発している
ところが
恋をしているはずなのに
匂いを発しないひとも稀にいる
心のどこかに多少嘘があるとか
思った以上に相手に正直になれていないとか
....
幾時を重ねたなら
無色に染まれるのでしょう
幾風になびかせたなら
虹色は澄みわたるのでしょう
抱えきれないほどの罪と
背負いきれないほどの罰を
幾雨に溢しても 尚 ....
知ってるの
あたしの気持ちが
あなたに届かないことくらい
けど
なんか
あたし、ヒネくれてるからさ
....
雨玉が
降り続く広野を
私は優雅に
疾走している
限り無く視界は閉ざされ
何も見えていない
いないのに
私は
限り無く優雅に
疾走している
後ろには
顔見知りが ....
誰も聞いてなかったけど
私は聞いといて良かったです
退屈な授業の合間にしてくれた
教科書に載ってないお話し
今すごく役に立ってます
「ありがとね せんせ。 ....
土曜日になると僕はいつも頭の中に森が思い浮かぶ それは荘厳で深緑に煌びやかで僕をとても安心な気分にさせる
僕はその森の中へ入っていく 吐く息は真っ白から緑になる この森の中では季節がめまぐるしく ....
整列、点呼
僕の車しか止まっていない駐車場から
大きな声が聞こえてきた
一、二、三、四・・・
きびきびとした張りのある声が響く
一匹の猿が厳しい目で
小猿たちの点呼を確 ....
変わっていく
そこにあったはずのものがなくて
なかったはずのものがあって
そんな世界に 眩暈を覚える
日に照らされた静かな森
街の外れにぽつんと一軒だけあった喫茶店
....
桜 満開の
木の枝に
ひっかかってしまった
バドミントンの羽
白い花が
もうひとつ
あたらしく 咲いた
どこまでも続く桜並木の先に在るものを
確かめたくて
あなたと手をつなぎ歩く
親子ほどにも見られそうで
控え目なあなたの腕を
胸元にまで引き寄せ
歳の差なんてね
桜は潔く散るから美 ....
一二一二三、一二一二三
変な拍子頭がこんがらかる
ティンパニーが又叩きたい
シンバルを打ちたい
クラシックそれは昔聞いた
音楽懐かしい
スネアドラムは難しくて
叩けなかった。
....
暗い暗いトンネルの中
やっと見つけた微かな明かり
触れてみると
ほのかに温かくて
融けはじめた心
湧き上がるのは感情
{引用=あぁ ここはトンネルなんかじゃなくて
あかるい太陽の下だ ....
生まれて来た、ことばに感謝。
綺麗に使えなかった、ことばにごめん。
聞こえた、ことばに涙。
汚した、ことばにキスを。
新しい世界へと飛び立つ君に送るよ
僕も僕なりに頑張るから
このメッセージを受け止めて欲しいよ
幾つのしがらみがあっても
貴女なら乗り越えれるさ
貴女の力で
....
あの電車に乗ってゆけば
雲を見ることができる
今はまだ春だから
風の歌はきっとやさしいだろう
あの電車に乗ってゆけば
海を見ることができる
今はまだ春だから
波の音はきっとおとなしい ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
ふと
見上げると
ゲル状になった空気と
鉛になりそうな空と
にらめっこになった
僕は向こうの
ビールの看板を見たいのだけれど
そういう訳には
いかないらしい
....
今日も夜が明けた
絶望するものにも
希望するものにも
平等に朝は来る
私は
朝焼けの中を
疾駆しよう
一匹の蒼き狼となって
狼の眼には
希望も 絶望もない
あるのは
....
地球に降り立った天使は
神様に間違われ
みんなにちやほやされて
子どもたちの教科書に載ったりもして
毎日毎日良い気分
ある日真っ黒なカラスに乗って
悪魔がやってきた
....
私が消えたら
泣いてくれる人がいるから
今日を頑張れる
大切な人が消えたら
泣ける想いがあるから
明日も頑張ろうと
そんな風に思える幸せ
シロイ、
がたくさん
シロイがたくさん
かさなっていて
シロイのむこうに
エイエンがあって
エイエンが
ケハイを
ころしながら
....
今まで空だったところに
建物がどんどんつくられて
空が狭くなってゆく
青くてやわらかい空が
暗くてかたいものに
覆われてゆく
辛いときに空を見上げても
もっと悲しくなるだけで
この弱さ ....
時計は歌いたくなった
毎日あまりにも同じリズムなので
いつもとは違う
もっと波打つような
そんなメロディーを求めた
いろいろな楽譜を見ながら
自分に似合う曲を選び始めた
秒を刻む歌よりも ....
あなたに似ている
と。言われたくありませんでした
わたしはわたしに過ぎず
あなたのクローンではないのだから
あなたがいなければ
生を授かることはありませんでした
それだけは否定でき ....
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