空 に 見 つ け た

君 の 羽 根
 
 この電車は
 各駅には止まりますが 
 貴方の目的地には
 止まりません
 
情緒を切り裂く指先の果て、
孕み牛は胎盤を引きずり回すだろう。
収容所めがけて旋回する蛾は、
神経毒を散布しながら酸化する。
食物繊維が縒り集まって蛇と化し、
焦燥めがけて長い舌をのばす。
 ....
夜中、目がさめて階下に降りると
君が僕を積み上げていた

たどたどしい手つきで慎重に積み上げ
途中で崩れると
ふうとため息をついてまたやり直す
時々どこか気に入らないようで
何か ....
身体の輪郭が
強調された服を着ている女の
裸の図を想像している

それはまるで
男の日常ではないか

「健康な」と
頭に付けてみたり

健康な女は
男の裸など
想像するのか
 ....
低い音 鳴ル
スピーカーから聴こえる 声

低い音 鳴ル
昨日とはマタ違う 声

今日が昨日ではなくて良かった
声は確かに{ルビ二重=ふたえ}に重なる
群青と橙々と紫
その中の白にな ....
路上に月が落ちている

君は雨上がりを喜ぶ

真新しい長靴をはいて

はしゃぎまわる

水溜りに波紋が走り

路上の月は歪む
あたしはね。
あたしは、本当は、こんなコト言いたくないんだよ。
本当は、もっと、綺麗なものを、綺麗な言葉を、言いたい。
だけど、綺麗なものが逃げていくんだろうか、
綺麗なものな ....
8月のはじめの
まだ水のあふれていた庭で
あたためておいた6月の
水々しい果実を口にする
風をおとしたような日陰には
小さな花が咲いて
あれは5月の始まりの
ささやかな名残なのだと思った ....
臍のうえ
私の中に虫がいて
ごろりと寝ころぶ
指のさき
ちくちくしている
虫がとれない
もう、何年も前から

飼い慣らしながら歩いてきた
死にぞこないの虫を
でもいつからか
私が ....
何度も
何度も
死のうとした

何度も
何度も
自分を傷つけた

心も
体も
ズタズタになった

だけど
俺は死なない
俺は死ねない

まだ
この世に
未練が
あ ....
早起きするとトクだってもんだから
誰かに惑わされてここまで
のこのこきたワケで
実際のところ淫猥な事実しか見えなくたって
 それが篭城
カキクケコの 
コのあたりで
リズムの狂いは致し方 ....
ここまできたらあとにはひかねえ
マジ絶対ゆるがねえ
この熱いソウルに
新たなエリア
Xデーはもう近い
見える領域
スベテを知れ
俺の高鳴るこの気持ち
誰にも絶対とめらんねえ

ここ ....
テレビの画面から砂嵐が零れて
目を覆うような霧の中だけで走り始める
その佃煮にならないイナゴの形と同じ今日の雨

年度末に向けて消えていく文字の顔が
白と黒だけでない文字であればいい ....
あくびしたり
ほうひしたり


おんなにちょっかいだしたり
とびあがりじさつしたり


すっかりいじけてしまったり
えへんえへんといばってみたり


おれのあくありうむには
 ....
交差点の時計の下で
待ち合わせ
あいにくの雨降りに
バロメーターは下がり気味


早く着いてしまった時は 
ろくなこと 考えないものだ


信号が変わると 交差点は
いっせいに動 ....
光るひとを みた


そのひとは 
透明なものの中で
すいすいと 進む


吐き出したあぶくを 置き去りに
ただ すいすいと


ゴールにたどりついて
見たものは


 ....
今日、引越しの前に最後の高校訪問をしました。
朝の10時に学校について、後輩とおしゃべりをして、そのまま川西へ。
後輩とほんの少しの間お茶をして、彼女は塾へ、ボクはまた学校へ戻った。
友達との約 ....
10じゅー焼かれるお肉

9覚を刺激する

8きれんばかりのぼりゅーむ

7めの焦げ線おいしそう

6に話もままならない

5ーごーと涌き出るよだれ

4百ぐらむの大きな肉
 ....
あの日どこかに
忘れてしまった
何かに夢中で

あの日どこかに
忘れてしまった
何かが足りなくて

あの日どこかに
忘れてしまった
何かが欲しくて

あの日どこかに
忘れてし ....
たとえばあなたのまつげの先
それは優しい曲線をえがいて
僕の胸をも濡らすだろう


たとえばあなたの髪の毛の先
生まれたばかりの風に溶け込めば
懐かしい雨の匂いをはこぶだろう

 ....
俺は 毎日だらしなく暮らしてる
いきあたりばったりで
生きている

ただ 息してるだけじゃなくて
ただ 心臓が動いてるだけじゃなくて

心の底の炎は
消えそうでも
必死に燃えてるんだ ....
きのう女にふられて夜から朝までのことを話す男に

従姉ベットって知ってる?と聞く
従姉ベッド?
従姉 ベッ ト
ベッド脇にあるから来て
とか言って寝室

これが従姉ベッド?
従姉ベッ ....
しがないの
皮膚のうちがわでピシーパシーと速球と直球が電気信号みたいにせわしくて
私はなんだか むずむずと空っぽになる

夜な夜な
世界のはてを切実に望んでいるのだけれど
胸を張って言えな ....
真夜中に独り
歩道橋の手摺にもたれて
下を行き交う車を眺めていた
その間僕の心臓と
世の中は動いていたが
僕の心は止まっていた
君のところで止まっていた
戻らない時間と
自分のとった行 ....
チビチビチビ
こっち向いた
寝ちゃった
何考えてるのかなあ
小鳥がきた
チビはそっちみる
目の前の事だけ
今だけを生きてるのかな
それが大切な事なのに
いつしか人間は忘れる
また寝 ....
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