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松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた
ほんとに秋がくるんだ
黄金色の秋が
色づく秋が
雨の名残のしずくが
葉々から伝い落ちる
久しぶりの雨に
葉や花が
笑っているように
淡い光を受けて
やさしく
しずくを
滴らせている
自分では
絶対着ない色だけど
好き
淡い淡い
恋心のような
透き通った透明や
闇より暗い漆黒
あたたかな黄色や
蘇る緑
世界は
彩りで溢れてる
だあれもいないところで
なあんにもないところで
泣きたい。
目が腫れあがるまで
泣きじゃくりたい。
けれど
そよ風が
「お静かにお願いします」
遠くに住む母からの電話
....
生きてても
亡くなってても
会いたいひとが
たくさんいる。
もう二度と
会えないひとばかりで。
会いたい気持ちを
持て余す。
持て余す。
お盆のお墓は
どこもきれいだ
隅々まで洗われた墓石は
水を浴びてきらきらと
新しくい花たちは生き生きと
風で消えないよう
守られた蝋燭
絶え間なく供えられるお線香
そんなときだけ
今はもういない ....
きもちの彩も
葉っぱみたいに
入り組んでる。
それぞれ
模様が違うから
いいんだろうな。
たぶん。
あたしの
生きてる「証」
ポイントなんて(気にしない)
ポイントゼロでも(気にしない)
ゼロ続きでも(気にしない)
せっかく書いたコトノハを
ゼロだからって(deleteするなよ)
心のなかの(かたまりを)
....
あのひとは
きいろいマーガレットのように
あたたかく
あのひとといると
わたしは
日だまりで眠る
ネコのようだった
花を飾って
思い出して
花を飾って
あのひとにも日だまりを
夕方の海は
ひとも去って
見捨てられた波は
静かに静かに音もなく
けれど
夕方の色彩
こんなグラデーション
あたたかな海の水に
想いを溶かして
眠り薬を30日分呑んだ翌日
あのひととふたり
芝生に横たわって
空を見上げた
すっかり忘れていた
空はまだ蒼いということを
自然はまだ美しいということを
この世界にも
まだ生き ....
たくさんの
言葉を交わしたはずなのに
覚えているのは
「さよなら」
の四文字だけ
もう
顔も思い出せない
その仕草も
でも
まだ
あなたが好きです
ミンミン、シャララと
朝からセミの声
思いきり
深呼吸して
空を見上げて
ぽかりと浮かんだ
雲に手を振って
よし。
夏を迎える
準備ができた。
あの頃
夏は飛沫だった
太陽の光も
プールの水しぶきも
弾けるサイダーも
無意味に思えるほど眩しく輝く飛沫だった
バスに乗って
あの頃に帰ろう
せめて
記憶を辿っ ....
夜があけて
朝が来る
まるで
果てしのない
悪夢のように
けれど
赤い太陽が顔を出して
おはようと呟いて
1日が動き出す
例え
今夜の夢で
また辛い思いをしても
....
わたしのなかに
空っぽがあるの
小さな空っぽがたくさんあって
どうやっても埋まらないの
まるでガラスの中の泡みたいに
でも
その泡が
わたしを彩ってるのかもしれない
こ ....
過去の記憶が
感情が
腐食されていく
それは今日の恩寵なのか
それとも
明日への道標なのか
わたしの上には
初夏の青空が広がっている
悲しみを抱えて
苦しみを抱えて
それでも
わたしたちは
旅を続けなければいけない
何処へ?
風がふいた
もう7月
新しい夏が来る
ほら
きっとあの雲のなかには
朝陽が隠れてる
薄い天使の梯子を下ろして
わたしを天空へといざなう
雲の色も形も
刻々と変わって
変わらないものなんてなくて
永遠なんて信じない
この一瞬がすべて
....
このやさしき夕暮れのなか
あなたはなにを想う
陽が沈んでいく
あたたかなやさしい一日が
終わろうとしている
このやわらかき黄昏のなか
あなたはだれを想う
中古品も
古着もきらいだけど
アイシテルって言葉は
何回使ってもいいよ
あの
紅く透き通った朝陽は
使い古されることもなく
一日中世界を照らしていく
この光を待ち焦がれる夜も
この光を恐れる朝も
この一日
誰かは泣き
誰かは笑うだろう
わたしはたぶんたくさん泣き
き ....
朝
その風は
わたしのスカートを
やさしく翻した
その風は
きっとあのひとのところにも
届くのだろう
わたしの気配を
少しだけ残して
あのひとはその風に気づきもせず
朝の支 ....
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