月日が経てば、薄らいでいくものとさえ履んでいた。
指先に汗を滲ませ キーを叩いて
きみへの弁明を推敲し、
それを肉筆の誠意に置き換えて
あからさまな眼差しから逃れた積もりでいた。
本当はもう ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった
初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった
初めてこの道を通った ....
寒いと駄目なことばかり考える。
嫌だなぁ あたし冬嫌いだな
君が居ないと駄目だ なんて
惰弱な精神
共依存しないのが二人の理想なのに
寒いよ
帰る家が違うのはど ....
はずしたあの日から
つけてなかった
やけ食いして
飲みまくって
ごろごろして
気づいたら
もう
はいりません
途中で止まる
だから思うのです
もう
あ ....
強くなりたい
恋なんてしなくても 愛してくれる人がいなくても
寂しいと思わないですむようにしよう
キスをした。
毎日のように、
缶コーヒーと。
あなたも、
キスしてるんでしょうね。
あの人と。
私と同じように。
毎日。
いつでも。
どこまで行けば
あの頃の
私に辿り着けるのか
走っても走っても
曲がり角は見つからず
ただ真っ直ぐに
ただ真っ直ぐに
巡る空の流れに
ただ逆らって
ただ戸惑えば
髪の毛の先っぽも
空を映した瞳の ....
屋上で
待ってるから
おもいっきり抱きしめて
血が出るほどくちづけて
からだじゅうを触りあって
ほかにもいろいろ
いっぱいして
飽きたら
いっしょに飛びましょう
きっと
落 ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
ゴールに着いたあの人は、
今、何をしてるんだろうか。
何十年かけたのかな。
色々大変だっただろうけど。
おつかれさま。
そうそう。
閉めきったカーテンは、
開けないま ....
冬になれば夏に焦がれて
夏が来ると冬に焦がれる
そんな自分勝手な君を見るのも
なんだか良くて
ポケットに隠してつないだ左手が
ひんやりと冷えた君の手に僕の体温を伝える
手袋をして ....
帰る場所を私は持たない
たとえば
ふるさとは
ほろびるだけで
東京は
ただ試してる
ことば
あるいは
ことば以外で
わかったようなつもりになって
帰る場所を私は持たない ....
何を見ようか。
何を話そうか。
キスしようか。
温かい日差しと。
優しい唄と。
相棒と。
目が痛くて、早退して。
眩しいから、夕日を睨んで。
真っ白な世界に、飲み込まれてく。
メールBoxから
君の名前がなくなって何日経ったかな
誰も誰にも優しくなれない月末
それでも君には優しくありたいと思うあたし
終わったと思いたくない恋は
おそらく終わってしまってて
だからといっ ....
山になった洗濯ものの回りで
君は
春のような
スキップを踏む
{引用=おうちを買わなければ、よかったね
だって、お金持ちだったんでしょ?
たた、たたん}
ちいさな袖をそろえて
重 ....
君と僕は
他人同士さ
顔も名前も知らない
他人同士さ
生まれ変わっても
また一緒になろうって
生まれ変わる前に
誓っていたのさ
きみにそっくりな犬が
くさりにつながれていた
きみの名前を呼びながら
頭をなでたら
涙がボロボロ流れて
止まらなかった
やっぱりきみが好きだった
さっき通った時は、
もっと綺麗だったんだよ。
一曲聴いてる間に、
なくなっちゃった。
けど、
良いよね。これも。
弁当を開けると
中に海が広がっている
故郷の海のように
凪いできれいだった
朝の静かな台所で
君がどんなふうにこれを作ったのか
想像しようとしても
後姿しか目に浮かばない
帰れ ....
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