すべてのおすすめ
  ここに入れるは可。人様に見せるは不可。

  
  ためいきのつば ここに吐き
  埋めます
  お酒も愚痴も吐きません
  一滴残らず 飲み干し

  目下のくま 色濃くでて
 ....
どうしようもなさも手伝って
今日の夜は37度
人に縋るのも止したいような暑さです



あなたは決まって三歩先
速度を緩める優しさです
月だけ大きく真黄色で
止ま ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
しゃららん
きみのあしくびについた
すずが 鳴るよ


うさぎの
耳とコンタクトレンズ

きみに似合うのはかろやかなプリエ


チュチュの波が
ひるがえれば
はるのうまれる
 ....
使いにくそうなきつねが
やいやい話しかけてくる
どうやら自分の使い勝手の良さを
アピールしてるようだ

あんまりうるさいので
試しに使おうとしたら
「使うな!」と怒り出した

仕方が ....
ウィリアム・テルがリンゴ落っことした
息子の頭にのせようとした
リンゴ落っことした

子供の髪の毛は柔らかいからね
ツルッとすべったのでしょう
でもそれじゃあ、勝負にならん

・・・つ ....
どうでもいいことの流れ着く浜辺で
どうでもいい流木に
どうでもいい曲線に
どうでもいい女のことを思い出す

浜辺で出会ったどうでもいい女が
どうでもいい空き瓶の中で
どうでもいい手紙を ....
手長
正面

つかまって
足は
変わらない長さ
くるぶしに恥
親指は

かぶってる

上へ

ほほに重み
まるいところ
まるいところ
こちらもあんしん
鼻に穴
 ....

ビデオテープの町には
あの頃のままの
恋人がいて
老人は
画面に張り付き
色の雨粒を見ている



空と地面に一本の線が伸びる
その端っこを
紙コップにつなげて
い ....
激しさの後には

心臓が弱ってしまって

ポンコツ寸前


私の耳よ

もう雑音を拾うな

笑えないのなら

余計な荷物を背負うな


水をたくさん飲むから

身体 ....
秋のあいだ
ひとり山に引きこもって
ギンナンギンナンって踊っています
つま先で立って
小さい冠をかぶって
麗しの八合目で
姫です



真っ赤に猛る裾を尻目に
ギンナンギンナ ....
路地の暗がりで
キスされた

前頭葉が熱くなって
ぼうっとした
いや、前頭葉じゃないのかも
しれないけど

そして少し
体が
震えてる

とりあえずそのまま
わたしは宴会に戻 ....
気が付くと
左肩に冬虫夏花がはえていた
ひっこ抜こうにも
ずいぶん深く根が張っているみたいで
ひっぱると肩が痛い
しかたないなぁ、一緒に行きましょうか

はやしたまま、会社へ向かうと
 ....
久しぶりに
電車に乗ったら

なんだか気になることが
たくさん

他の人が持っているものが
全然わからなくて

「それは何ですか」

聞きたくても
聞けないし

仕方ない ....
うちには
おとなと
こどもと
インドホシガメと
魚がたくさんと
植物が
住んでる

あと、死んだものが
たくさん

死んだものはわたしが
清潔で明るいキッチンで
ばしばし料理 ....
眠っている
こいびとの背中に
字を書く
油性マジックで
大きく書く

わたしの名前を書く
そっと書く

忘れられてもいい
あした
もう
ここへ
帰ってこなくても

背中に ....
ああ、晴れた
良かったね
公園には
お友達が
いっぱいだよ

光りと風
埃と喘息
排ガスと紫外線
楽しい楽しい
水遊び

ビスケットの匂い
いちごみるくあめの匂い
だっこ  ....
喉から手が出そうな日
何回もトイレに行かないと
間に合わない

朝はバスで
吐いたから
こっそり隠していた
服に
着替える

どうしてこんなに
空が
きれいなのかなあ

わ ....
ビートルズの曲は
たいていタイトル部分しか
歌詞がわからなくて
あとはみんなホニャラ〜とごまかして歌う
これ日本の法則

で終わろうとしたテレビ側が
最後にインタビューしたのは
く ....
またはドキュメント晩酌時の佐々家。

夜のテレビの紀行番組で、
アンダルシアの風景が写る。

「アンダルシアって、アではじまってアで終わるね」
と夫。
「そうだねえ」
とわたし。

 ....
1. プラス 1

足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ

生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
 ....
朝、

日をもらおうと

下ら

光合成

きっとしません

二本足の私

の下

白猫が

まわったら



南天の裏

五時間

黒点を盗めるだろう ....
パスタ屋で
蟹スパに憧れていると
ななめ後ろ カップルの男が
こちらを見ている

さっきからわかっていましたよ
こちらを見ているのは

やだ
恋人がいるのに
目の前の彼女を見なきゃ ....
彼は、空の絵を描いていた
空気の色を、探していた
捕まえようと、筆を振り回したりしながら
まだ、筆先は、毛の色のままだった

彼は、いつまでも、空の絵を描いていた
失った恋人が、空にいると ....
彼の生家へ行った

仏壇のある部屋に通された
彼の寝ていた部屋だ
私の寝ていた部屋には 通されなかった

彼の母の母に 手を合わせる
「最近髪がよく抜けます」と報告
彼の母が
「疲れ ....
「虹が出てるよ」
と 人が言う

私は毎日

傷つけてしまったことの上に
虹を置く

後悔の念で
全て色は暗めだ

赤は ざくろ色
黄は 落葉色
青は 制服色
緑は たんぽ ....
*

少女からはみでている
魂のゆらぎは
舗道のプラタナスの
青い影の上を
過ぎる一匹の黒猫
そのしなやかな足音は
遠く離れた街の路地で
こだまする



*

透明な空 ....
荻窪が東京のどのあたりになるのかは正確には知らない、それでももしもしあなたがJRの荻窪駅を午後7時に出られることが出来たら、あなたは午前0時までに金沢に着けることだけは俺は知っているのだけれど。

 ....
アンテさんの未詩・独白おすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
溜め域- 湾鶴未詩・独白404-7-14
人工涙液- フユナ未詩・独白5*04-7-10
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5
春のレガート- 未詩・独白5*04-7-2
使えないきつね- 木葉 揺未詩・独白904-7-1
未来への伝言- 木葉 揺未詩・独白2*04-6-21
どうでもいい返事- クローバ ...未詩・独白5*04-6-9
つかまる- 山内緋呂 ...未詩・独白204-6-5
「雨細工の町」- クローバ ...未詩・独白14*04-5-24
ポンコツ- 蒼木りん未詩・独白5*04-5-15
ペチカ- 嘉村奈緒未詩・独白1904-5-13
前頭葉- チアーヌ未詩・独白1004-4-30
冬虫夏草- クローバ ...未詩・独白6*04-4-22
電車に乗って- チアーヌ未詩・独白7*04-4-11
清潔で明るいところ- チアーヌ未詩・独白804-4-8
油性マジックで- チアーヌ未詩・独白8*04-4-4
ひなた- チアーヌ未詩・独白404-4-2
喉から手が出そうな日- チアーヌ未詩・独白504-4-1
ビートルズ- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-3-25
あららのあ- 佐々宝砂未詩・独白10*04-3-25
ハッピイ・バースデイ- みい未詩・独白7*04-3-13
- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-3-6
独身が長いと- 山内緋呂 ...未詩・独白9*04-2-22
彼は逢えただろうか。- クローバ ...未詩・独白4*04-1-28
帰郷- 山内緋呂 ...未詩・独白12*04-1-19
- 山内緋呂 ...未詩・独白10*03-12-23
3つの無題- 青色銀河 ...未詩・独白703-11-1
ogikubo- 山田せば ...未詩・独白5+03-4-10

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