ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。
みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。
....
氷河の飢えに近寄り呼吸差し上げる
火事近隣に何らかの予感ボタンを袋に
車内から傘を差す子ら笑いつもげつ
ふと硬い光にぶつかる朝を見上げる
山小屋をダンサー過酸化して踊る
....
膨らんだ真っ赤な少女が綻べば真綿の雪に椿がぽとり
体内で春を待ちきれずに芽吹く血潮に染まった椿のつぼみ
花びらを散らさぬように雪の上そろりと歩くも染みが点々
赤い紅 ....
君はいつも
自分が歩いてゆく道を
見つめ続けている
道の先には
新しい君と
新しい僕がいることを
きっと願って
君はいつも
自分のいる場所を
迷い続けている
道の上には ....
▽
どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
....
ほつれた糸はよるをゆく
いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう
うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
赤面す 落ち込む 媚びる 自惚れる 恋の{ルビ醜態=フェイズ}の罠にあらがう
人恋し 初冬の夜半のニルバーナ 白磁のカップ一気にのみ干す
優先席お譲りください 不自由なこころの女がこ ....
霜葉ふむ皮のブーツの小気味よさこのままいつか見知らぬ冬に
窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ
冬{ルビ薔薇=そうび}あかい棘さす指先の血のにじむ{ルビ孤悲=こい} ....
はりつめて切れそうだから目を閉じてあんまり空気を吸わないでいる
ひとりごと、白くかたまれ歌になれ風に飛ばずにここに留まれ
鍵盤にひとつぶ落ちる(きん、たたーん)か ....
{引用=ピッピだっけ?窓の隙間に北風がこぼれるような素敵な名前だ}
なんで今日は羽根が開かないって、ああ、マイナスだらけの最低気温
君の目で体透かせば黒い部分のたくさん出来る季節がきた ....
まだ甘いジュースをなめていたいから世の中を美化することが好き
明日とか明後日とかに家出するために大鍋いっぱいのカレー
敵ばかりうようよといる毎日を無敵スマイル戦車で走れ
お空がこおると氷が降るの。
さみしくさむいの。
お星に還るの。
傘を広げて、
「こーるさいん。」
こおったお空には届かない。
こごえるの。
....
今いる自分より
遥か遠くにいる自分を想うから
それが夢になる
夢はいつも
今の自分よりも良くて
だから
今の自分がつまらなく想えるけれど
そう想えるからこそ
夢である価値がある
....
花はいつ咲くのか
花に聞いてみなければ
わからないけれど
心の花は
自分で咲かすものだから
自分に聞いてみれば
きっとわかるはず
星はいつ流れるのか
星に聞いて見なければ
わから ....
何でも消せる消しゴムがあったら
何を消しますか?
みんなに問いかけてみた
妹は“猫のひげ”と言った
理由はチクチクして痛いかららしい
僕にはなついてこないので解らないが
“痛いのな ....
<春>
武士こそは立ち止まって泣けばいい薄墨色した花びらの散る
<夏>
ひまわりは悲しからずや太陽の振り返らない愛を葉に受け
水揺れる透明ブルーの夏空に白い雲浮き蝉の攪拌
<秋> ....
『癌と云う/漢字が書けるようになりました』/外科医に向かいて父が笑う
『お父さんの/腎臓を見たよ』と呟いて/遠くを見つめる母の背中
『治るよね?』/テレビを見つめて兄が聞く/誰 ....
詩集をね、つくるんだ
みんなに渡せるからね
少し黄色い紙ならね
目もちかちかしない
はずさ
知って欲しいからね
僕のことを
これから伸びてゆく詩人だからって
今知ってほしいのは
僕が ....
ミサイルが発射される音が聞こえる
母が
台所で家計簿をつけているのである
インキは戦車のキャタピラのように
勇ましく前線を進み
赤い数字が攻撃目標みたいに
点々と書き込まれてゆく
エ ....
また会える理由を探し差し出したCD3枚「今度返してね」
唇にリップクリームをすり込ませ待ち伏せをする好きです、好きです
マフラーをぐるぐる巻いて捕まえた−4℃から始まる恋
....
風をぐっ、と掴んで
わたしの髪が、ふうわりとクールダウン
こころもちが静かにチルアウトする
ついに視界がひらけて
この丘からの風景は、やさしく収斂されて
頼んでもいないのにひどくうつ ....
寝て食べて
ちょっと甘えて
イヤなことスグに忘れる
猫の幸せ
好きなもの
陽だまり
うたた寝
マッサージ
カリカリ
ほら穴
トカゲのしっぽ
愛嬌をふりまきカリカリせしめた ....
おなかがすきました
ごほうびをください
一等がんばったわたしに
ごほうびをください
あれが食べたいの、
あの、甘いやつ
パフェより好きよ
赤い果実
ごほうびをください
ごほう ....
凍る街オリオン知ってる赤提灯
子供らが手も顔真っ赤で氷取り
木枯らしに犬もなりたい炬燵猫
お守りと参考書持ちいざ行かん
クリスマス幸せ漏れる窓の外
朝括りで投稿したいと思います。
++++++++++++++++++
朝に見る絶望色のテーブルは
キャッキャ騒いだ夢のあとさき
げた箱で手に白吐息ふきかける
....
森閑の紫陽花の露食み駆けほてる頬うずめた先一寸の冷めたほむら
果樹園の久しき灯り小屋の窓番人の影父を実らせ
知らぬとも海は胎を撫でまわし潮にふくらむ少女の麦藁帽
鼻照らす翳せし流灯そ ....
夕暮れのスケートリンクすみれいろ映画のフィルムにひとすじの傷
吹きさらしお腹の弱い星たちが
....
れんそうか2の解説です。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=96191&filter=usr&from=listdoc.php%3Fstart%3D0%26 ....
れんそうかの考察をしたいとおもいます。
れんそうかとはある歌を読んで連想したことを詠んだ歌です。
わたしの造語です。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did= ....
深月嬢にささげる・・・
れんそうかするのが困難だったので、
アルファべ遊びで深月嬢への気持ちを歌ってみました。
何できる?きざんでちぎってミキサーでぐるぐる回った二人の名前
- ....
1 2 3 4 5