時に逆らって
時計を上下逆さにしてみた
秒針の動きは変わらないので
結局
今日の予定が頭の中を過ぎてゆく

時に逆らって
時計を裏返してみた
時を見ることはできないので
結局
次の ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです

わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
    束の間の夢心をよぎる


街角でつがいの鳥の歌を聞く
    アナタナシデハ/アナタナシデモ


啼くな鳥涙ながすなうつむくな
    唇かん ....
背が高くて猫背のハラピンが
丸めた背中の内側で何か書いている

「せいかつのために詩を書いてるんだ」

試しに読ませてもらうと

{引用=「星」  作 ハラピン

星をひとつぶ食べた ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
あけぼのの空に手を振る枯れ桜

光る目とちいさなおててでおとそ飲む

境内でおしくらまんじゅう五円投げ

しめなわのみかんを取って吹き抜けろ

朝帰りコンビニ明かりが目に痛い

北 ....
あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただ ....
「もう無理なんだ・・」 と

電話の向こうですすり泣く男の声を聞きながら
鳩サブレーの袋を破いた。

バターのきゅんと効いたこの銘菓を、私は好きだ。

ぼりぼり。

むしゃむしゃ。
 ....
オルゴール火口そばに音ごと流れんとす

ねむりに沢 よこたえて仮に香る肉体

石室の闇に消えゆく滑降痕

月に目を奪われ充血している月

飛ぶなどしてつまさきをこころにのせる

凧 ....
カシスが含まれたケーキを
よくいただきます

思えば私はあなたについて
とても甘い夢を見ています

逢いたいです
逢ってください

微笑みたいです
微笑んでください

口づけた ....
 写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 .... 涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる

ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
おでんを
初めて食べたのは
あなたの家の
ばんごはん

半透明の大根に
皮のやわやわなちくわ
味のしみた卵
だしを二種類とるのがコツなのよ

あなたは言ったっけ ....
いつも未完成だから
いつも明日がある
そしてそれは
いつとして同じではない

どれも未完成だから
どれも進化がある
そしてそれは
どれとして同じではない

どこも未完成だから
ど ....
批評とは何かを考えるときに、
料理をどのように評するかを考えると、
なんとなくわかりやすくなるのかもしれない。

美味しい、不味い。これも批評だ。感想かもしれんが。
広義において批評にしてお ....
街灯の
周囲に孤独が群れる夜
耳をすませば犬、遠吠える


鳥たちが
十字架のように羽根ひろげ
薄暮の空に貼りついている


雨天こそ
こころ華やぐべきでしょう
赤い傘さしスキ ....
うまい棒を並べてください
並べたいときは並べると並びます

たぶん

天国まで積んでください
積みたいときは積むと積めます

ヘブン

{引用=十万投稿記念企画参加作品}


 ....
何もかもが嫌になって
真っ白な自分がいる
けれども
そこから僕の夢が始まる

新しい僕の夢は
満たされていたときよりも
ずっとずっと
大きくなっている

何もかも失って
まっさら ....
今よりも
もっと大きくなりたいと想ったけれど
すぐにはできないから
今からできる
小さいことを見つけようと想う

今はまだ
ぜんぜん小さな自分だから
いきなり大きなことはできない
ま ....
帰ります、とメールをしてきた君が向こうから全力疾走で


君の重さを受け止める。お姫様抱っこ?もう少し痩せてからね


人ごみに紛れこむとどうして私だけがここにいないんだろう

 ....
今日で一年が終わってしまいます
贅沢できなかった日の方が多いけれど
笑えた日をたくさん思い出しています

今日で一年が終わってしまいます
慎ましく生きた日の方が多いけれど
喜んだ日をたくさ ....
息止めてトランペットを組み立てる

菜を並べるまっすぐ雨になるように

遠くのビルを飛び降りる無数のドミノ

日没に窓砕かれ見え出す透明街

誰彼の名前叫んでねじまく熱

鮮やかに ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。


ぼくは毎日こわれています。

それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
旅をしたい
計画のあるものではなく
行きたいと思った時から
電車に乗っている
どこで降りるのか
わからないけれど
どこか遠くへ行ってみたい

旅をしたい
目的のあるものではなく
感 ....
時というものは
幸福な思い出を
少しずつ削りながら
現実を幻へと変えてゆく

時というものは
不幸な思い出を
わずかずつ慰めながら
現実を夢へと変えてゆく

時というものは
人と ....
チャルメラとネコが横切る二十五時



世界だって戻せるctrl+Z(コントロールゼット)



鈴の音がさみしさ誘う大晦日



白鳥や帰る頃には黒鳥や



寅さん ....
そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

 ....
窓の外を見たら学校帰りの小学生らが、集団下校で帰ってきてた。


 ◇◇◇


ん、って思ったのは、
みんな頭におそろいの黄色いぼうし、
ランドセルに黄色いカバーをつけていて、
小雨 ....
麻生深月さんのおすすめリスト(140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時に逆らって- ぽえむ君自由詩22*07-1-13
肉じゃが- 小原あき自由詩19*07-1-13
さくら- 恋月 ぴ ...自由詩43*07-1-13
五羽の鳥- 石瀬琳々短歌20*07-1-12
せいかつのために- ふるる自由詩19*07-1-12
午前十時のクリームシチュー- 吉田ぐん ...自由詩2907-1-11
正月とか- chica俳句5*07-1-11
逸星- Rin.短歌18*07-1-10
鳩さぶれ。- もも う ...散文(批評 ...44+*07-1-10
非ジャクリーンの唾- 黒川排除 ...川柳707-1-9
カシス- 三条麗菜自由詩13*07-1-8
ポイントについて- 黒川排除 ...散文(批評 ...23+07-1-8
サークル- Rin K自由詩32*07-1-8
トーマス- ごまたれ自由詩69+*07-1-7
鍋の底- とうどう ...自由詩19*07-1-7
未完成だから- ぽえむ君自由詩9*07-1-7
■批評祭参加作品■_批評についてつれづれに思ったこと。(おま ...- いとう散文(批評 ...11+07-1-6
散逸してゆく日々の記録を- 吉田ぐん ...短歌1107-1-6
手順- アザラシ ...自由詩8*07-1-6
そこから僕の夢が始まる- ぽえむ君自由詩13*07-1-5
ずっとずっと大きくさせてゆく- ぽえむ君自由詩8*07-1-4
いつか虹を- たもつ短歌1907-1-3
一年の終わりに- ぽえむ君自由詩10*06-12-31
しずかなくるぶし- 黒川排除 ...川柳1006-12-30
「_ぼくらは毎日こわれてゆく。_」- PULL.自由詩7*06-12-28
旅をしたい- ぽえむ君自由詩1006-12-28
時というものは- ぽえむ君自由詩1206-12-27
年末年始の候- chica俳句4*06-12-27
韻をふむのです- ごまたれ自由詩17*06-12-26
黄色いぼうしで守るもの_(essay)- とうどう ...散文(批評 ...3*06-12-26

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