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蝶ひかりて山の向こうに墜落す


せわしくも花につきさす蝶の口


蝶までの距離のちぢまぬ捕虫網


夜の雷ピンにとめらるしじみ蝶
栗の花の下を雨が降る
そこを通り抜けるから
貧弱なころもは着ない
ならば裸体か それも
トルソの形がふさわしい

   夏という夏は虫の仮装をして栗の花に集う

これは別れた恋 ....
画布よりウィンクをマルガリータに。ヴェラスケス、ラスメニーナス。


教えてよ。あなたの愛した人は誰?女官よんめいだれにもないしょ。


ちちははは鏡の中なるひとにてや。ほの明るさに朧なる ....
北緯60度ロシアオロシア駆け回り。ピョートル大帝未だ健在。


雪とけて初蝶襲来まちのぞむ。昆虫学会会長代理捕。


アナスタシアアスタシアかもほととぎす。生きているのか死んでいるのか。
 ....
森深くハムレットなど立ち入れぬ。水に浮かべりミレイの乙女。


水清く流れし行方は知らざりき。アングル描くはだか身の乙女。


何を見て何を知れるか裸身の{ルビ少女=こ}。壺より落ちし水の ....
ケルンよケルン。かきくれて忘却のちまたに雨ぞふるなり。


ピンダロスダイダロス!不可思議な笛吹けよ大地沈むまで。


パン、ラパン、メロンパン田園に落雷ありていそぎ告げなむ。
「この都で捕えたツバメ
を掌の中に隠す
いらだたしい感覚と暑さを忘れる
放ったつもりが 手元からポトリと落ちた
死骸だった
と、かたわらの老婆が笑う」
どこもかしこも戦場じゃないか
どこもかしこも燃えてるじゃないか
どこもかしこも死体じゃないか
死体すら焼き尽くしてしまったじゃないか

これじゃだめじゃないか
生きられないじゃないか

 ....
この雨降らぬ都の名は何か
私の旅はこの都で終わる
のだろうか むかし栄えたこの都で

   「僕の食料は残り少ない
   干し肉と一かけらのチーズとわずかな水
   深夜 僕はこの都に着い ....
ため息も聞こえず
足音も途絶えた
この都には夜しかない

都 命を包んで静まる場所
がない 女や男はうごめき
悲しむ

私は伝えなければならないだろう
これは悲劇的なことだ
私が知 ....
アハウさんの非在の虹さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝶ひかりて- 非在の虹俳句1*09-5-31
夏至- 非在の虹自由詩209-5-30
バロック絵画館__五首- 非在の虹短歌2*09-4-30
まぼろしのろしあ__五首- 非在の虹短歌109-4-29
絵画変容__五首- 非在の虹短歌1*09-4-28
ケルンよ__三首- 非在の虹短歌1*09-4-28
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ_ⅳ- 非在の虹自由詩209-4-20
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ_ⅲ- 非在の虹自由詩109-4-19
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ_ⅱ- 非在の虹自由詩109-4-18
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ_ⅰ- 非在の虹自由詩1*09-4-18

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