青く煙る 夕暮れ
窓から 黄昏の気息 忍び寄り
一人 聖書よむ 我
ロザリオ握り締め ラテンの呪文など唱え
夕焼けの紅 粗末な卓にかかり 青く遠く 紅 近く
偉大な日没を見入る もう夕べの祈 ....
人間と人間の間で起こりうるものに
無限の可能性 
無限性の可能を感じた
わたしが何者であるかとか
彼女が何者であるとかはそれほど重要ではなくて
彼女との出会いを通して
わたしのなかに新 ....
緑と金と鋼色の円柱が
等距離で嘘をついている
左足の表面が冷たく痺れ
背の後ろで握った手
強く振り出され
呻くなら いつかの喜びの為に
長い柄のスプーンが
宙を駆けて
落ちた音で産れる ....
青い冬空透き通る
沢の{ルビ辺=べ}歩くその音は
見渡す空の声となり
孤独を忘れる時となる

白い{ルビ川水=かわみず}清らなる
峠を越えるその風は
鳥を寄せ呼ぶ歌となり
勇気を与える ....
残酷な少女がやってきて
僕を恋に突き落とした

残酷な少女は落とした僕の心を踏んだ
何も知らずに
何も気づかずに

残酷な少女は敬語が下手で
落ち込んでいたが
僕はそれが嬉しかった
 ....
歌舞伎町嘲笑っておしまい
歌舞伎町泣いてもいいのよ
歌舞伎町喧嘩はお止しよ
歌舞伎町なんでもありね

いっそ連れて行ってねぇ
結局ついて行きましょう
可憐な少女が立ってるわ  ....
気になること

地球に生きている生命の始まり

ずっと向こうまで流れる雲の味

淡々と繰り返される波の終わり

これらは

どうなっているのだろうか

私たちは知らないことが多 ....
リコーダーを吹き
静かに一日が
終わる
そっと目を閉じる

夜に飲める一杯の酒
涙が出てくる
抱しめてそっと
「お疲れ」と言って欲しい。

また明日、人の幸せのため
喜んでもらう ....
風邪をひいた

2年ぶりだろうか

前に風邪をひいたとき

友人はまだ生きていた

前に風邪をひいたとき

父もまだ生きていた

前に風邪をひいたとき

 ....
待って


行くから

あなたの背中
追いかけるから
携帯の画面上の
イチバン星みたいに

薄紫の空に
消えていった

追いかけたいけど
向かい風で
足動かなくて

目で追って
背を向けて


・・


僕も帰ろう
再放送を見逃して
そのまま旅に出る
いくつか電車乗り越して
慌てて駅に立つ
一面広がるどこの海
帰らない大人と子供
いつまで経っても気付かない
太陽は浮いたまま

どうせ別れる運命だ ....
頭の中の言葉が
たくさんあるというのに
捕まえることができない
つかもうとする手と言葉とが
磁石の同極同士のように
退け合ってゆく

言葉が拒んでいる
言葉をつかめない
そうではない ....
ふゆのめだまはゆめみるめだま。
ふゆらふゆらと、
ふねこいで、
ゆめやゆめやと、
ゆめをみる。


つめたくなったら、
めをとじて、
まぶたのなかで、 ....
海辺に
   ギターを弾く男ひとり

音符は波に洗われて
貝になるかな
全部の音を閉じ込めて黙るよ


海辺に      を弾く男ひとり
    ギター 

「ギターのピック虹色 ....
あの曲がり角を右折すると
あなたのステージは燃えてしまってるわ



火の粉が
ひとつ、またひとつと
逃げてゆく

今度は一度にいくつも

あなたは
愛しい場所と野次馬たちと ....
何もかもが寒い夜だった
遠く離れた家から
犬が吠えている
その声が神経を尖らせる

何もかもが切ない夜だった
窓から覗く街灯の
力のない光が見えている
その暗さが心を曇らせる

何 ....
旅の終わりに訪れた 
夕暮れの善光寺 
{ルビ巨=おお}きい本堂脇の砂利道に音をたて 
紫のマフラーを垂らした 
小さい背中の君が歩いてた 

「 あの・・・○○さん・・・? 」 

 ....
 薄闇のなかで煙っているのは
 発光するわたしの、産毛にかかる氷雨
 ヒールを脱ぎ捨て、アスファルトに踏み出す素足は
 ぴしゃり、ぴしゃり
 水溜りに滲んだネオンを攪拌する
 ぐっしょりと水 ....
抱きしめるこの胸の中に

喜びと悲しみが戸惑っている

真夜中一人きりだけで

街の中の片隅で叫んでた

叶える瞳の中で

大空に煌めいた一つの星

幻の夢のカケラ ....
君を初めて見つけた時僕の鼓動がときめいたよ

君と初めて出会った場所いつまででも忘れないよ

あの日2人で夜の街を歩いてた時に

君は僕の手を握って微笑みながらキスをしたよ
 ....
樹齢500年の
杉の木の根元には
大きな洞があって
わたしは
その中に住む
爬虫類だったと
ある日突然
思い出しました

気のせいかもしれないし
気のせいじゃないかもしれないけれど ....
君と僕とは性欲で繋がっている気がする






だいたい疲れた顔をしていた
たまに、ほんとうに笑っているようにも見えた
空港が近いから、ひこうきぐもは見飽きていたはずだ ....
はやる気持
はやる動悸
はやる思い
はやる答え

僕の心は
爆発寸前
僕の胸は
窒息寸前

苦しい
悲しい
つらい
疲れた
まね、まね、まね

昨日の私は誰かを映し

まね、まね、まね

今日の私も誰かを映す

まね、まね、まね

そして、私は明日も誰かを映すだろう
一。



あたし捨てられた。
だから流れてる。

この汚れた水の中を、
彼らと流れてる。
髪や肌には、
彼らがこべりつき、
凄まじい悪臭を放ってる。
 ....
夜行列車「能登号」車内 
すでに電気が消えた
午前二時十五分 

数えるほどの乗客は
皆 {ルビ頭=こうべ}を垂らし
それぞれの夢を見ている 

一人旅に出た僕は眠れずに 
開い ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった

初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった

初めてこの道を通った ....
小さい頃

自転車教えてくれました・
はしの持ち方教えてくれました・
姉ちゃんとのケンカ
必ず味方になってくれました・

そんなお兄ちゃんが
彼女さんに
あんな顔するから・・

 ....
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