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あの日、僕は光の中にいた
何もかもが眩しくて
光を受けず、光を放っていた
夏の中だったのかもしれない

あの日、僕は光の中にいた
何もかもが輝いていて
光に当たらず、光を照らしていた
 ....

田園に降りしきる雪を見て
なぜかわからないけれど
昔の思い出がふと脳裏をかすめる

都会の星空は
教科書通りの星数で
オリオン座がはっきりとわかって
本当はたくさんの星があるという ....
朝から降る小雨が
今にも雪に変わりそう
そんな景色に
今日一日の力を抑えられ
心は閉じてゆく

沈んだ気持ちで
一日が流れてゆく

昼を過ぎた頃
気づけば雨は消えていた
間もなく ....
葉の落ちた木々の向こうで
白い会話が見える
何を話しているのかわからないけれど
その白さで楽しいことが伝わってくる

枯れ草の中でも
子どもたちが白い会話をしている
何を言っているのかわ ....
冬の青空を
鳥が飛んでゆく
まっすぐに
きりっとした冬の翼で
空を切ってゆく

何もない空の一瞬の変化が
大地への躍動を与え
その羽ばたきは
心の波となり
生に響きを与える

 ....
「ねえねえ、聞いて聞いて」
そう言ってくる子どもが
少なくなった
本当は聞いてほしいのに
本当はたくさん言いたいのに

「どうしたの?」
子どもの変化を察して
大人がきっかけをつくって ....
今も昔も
景色は何も変わらなくて
変わってゆくのは自分だけ
さみしいけれど
少しずつ大きくなっている気がする

昨日も今日も
いいことは何も無くて
変わってゆくのは時間だけ
悲しいけ ....
北風が吹く朝
何も考えることなく
決められたことを
いつものように歩く通学路

道に何かが落ちている
近寄れば
霜柱の土にまみれ
凍った一匹の働き蜂

この世に生を受け
この世の ....
こんなに寒い夜だというのに
星空はどこか温かい
立ち止まって眺めれば
点と点は線になる

こんなに距離が遠いというのに
星空はどこか近い
目を凝らして眺めれば
どこかとどこかがつながっ ....
朝の新しい風が
粉雪を連れて
大地に白を吹きかけて
ささやかなあいさつをする

冬の風に蒔かれたその種は
すぐに銀色の花を開かせ
土の中へともぐってゆき
次の朝の茎となる

大地の ....
今日生きれてよかったと
思える日が一日でもあれば
一週間は生きてゆこうと思える

今週生きててよかったと
思える週が一週間でもあれば
一ヶ月は生きてゆこうと思える

そう思えるのはわず ....
電柱と同じように
等間隔に植えられた木々の公園
朽ちた木材のベンチだけが
元来の自然を人々に示す

誰も座れなくなったベンチは
誰も迎えることができず
ただ一人で
日向ぼっこを楽しむ
 ....
君が疲れきっているのは
ずっと走ってきたから

君が泣いているのは
ずっと戦ってきたから

君が落ち込んでいるのは
ずっと努力してきたから

君が笑っているのは
ずっと耐え続けてき ....
人に知られぬ山奥の
地下から湧き上がるその泉
やがては一筋の川となり
海へと流れてゆく

人が届かぬ大空の
空から湧き下りるその泉
やがては一筋の風となり
海へと流れてゆく

地下 ....
冬の青い空を眺めて
見えたのは
光の粒子だった
きらきらと光るその粒は
純粋な希望の輝き

冬の白い地面を眺めて
見えたのは
水の結晶だった
きらりと光るその粒は
純粋な創造の輝き ....
冷たい風は
そのまま冷たくて
ぼくの身体を凍えさせてゆくけれど
この寒さを乗り越えなくてはと
ぼくを熱くする

冷たい風は
さらに強くなって
ぼくの身体を固めてゆくけれど
この辛さを ....
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海

冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空

天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと ....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る

繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
焼きいも食べたい
だって寒いから

焼きいも食べたい
だって手がかじかんでいるから

焼きいも食べたい
だって体の芯まで冷えてしまっているから

焼きいも食べたい
だって北風が正面 ....
ぼくが見ている空があるから
君が見ている空があるから

ぼくが感じる風があるから
君が感じる風があるから

ぼくは飛び立つ羽があるから
君は飛び立つ羽があるから

ぼくは行きたい雲が ....
穏やかな風が吹く
冬の晴れた日の午後
寒い日のはずなのに
その冷たさはどこにもない

鳥たちはのびやかに飛び回り
土は生きている

めったにないこの日を
人も皆
外に出て心で祝う
 ....
枯れ草しかない目の前は
寂しさを感じるけれど
ここから春が訪れると思えば
渇ききった枝と自分の心にも
潤いが与えられる

土がむき出しのままの畑も
侘しさを感じるけれど
ここから生が誕 ....
今日の空は少なかった
下ばかりを見ていて
たくさんの石ころは覚えている

今日の空は狭かった
部屋の中にいてばかりで
たくさんの手紙は覚えている

明日の空は
今日の空を見れないけれ ....
雨上がりの砂利道を
そろりそろりと踏む石の
聞こえてくる砂音に耳を傾ける
それは優しさ

道の左の林より
枝から枝へと飛ぶ鳥の
聞こえてくる羽音に耳を澄ます
それは温もり

どこか ....
正しいことを言うよりも
正しいことをすることの方が
ずっと正しい

立派なことを言うよりも
立派なことをすることの方が
ずっと立派だ

正しいことをする人は
正しいことを口にしない
 ....
今日もまた
灰色の空から一日が始まる
青い空は心の中に閉じたまま
銀色の光が大地を支配し
赤い光は記憶の中に収められる

今日もまた
紐でかたく結ばれた一日が始まる
網の中に入れられた ....
大切なことは
大切にするということ
大切にすることができなければ
大切なことを失うということ

大切なことは
大切にされるということ
大切にされることができなければ
大切なことが消える ....
冬の中に
君の白い息が眩しくて
なぜか視線をそらしてしまう
ぼくがいる

冬の中に
君の凍える姿が悲しくて
なぜか空を見上げてしまう
ぼくがいる

冬の中に
ぼくの凍える姿に手を ....
その石は座ったまま
足を出さないで
意志は黙ったまま
その意地だけは
味を出しながら
維持している

重い心を思い
なぜか恋しい気持ちが濃い
その力に負けて
自分の視線を曲げてしま ....
風と土の中で
人は人になり
人と人になってゆく

それは幾千年も繰り返し
人が変わることがあろうとも
風は常に人を押し
土は常に人を支える

光と水の中で
人は人を学び
人と人が ....
未有花さんのぽえむ君さんおすすめリスト(647)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの日、僕は光の中にいた- ぽえむ君自由詩12*06-12-9
そこには神秘がある- ぽえむ君自由詩9*06-12-9
そんな景色に- ぽえむ君自由詩9*06-12-8
白い会話- ぽえむ君自由詩11*06-12-8
冬の翼- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
聞いて聞いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
今では昔を昔と思える- ぽえむ君自由詩13*06-12-6
輝いた道を歩いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-6
星と自分が一直線になる- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
雪の花- ぽえむ君自由詩12*06-12-5
悲しみは明日には持ち越さない- ぽえむ君自由詩13*06-12-4
都会のベンチ- ぽえむ君自由詩12*06-12-4
君は笑い続けてほしい- ぽえむ君自由詩12*06-12-3
空の泉- ぽえむ君自由詩7*06-12-3
生まれてくる未来への予感- ぽえむ君自由詩12*06-12-2
冷たい風がぼくを熱くする- ぽえむ君自由詩14*06-12-2
生存以上の生- ぽえむ君自由詩10*06-12-1
繰り返される季節- ぽえむ君自由詩14*06-12-1
焼きいも食べたい- ぽえむ君自由詩9*06-11-30
ぼくが見ている空があるから- ぽえむ君自由詩7*06-11-30
冬の晴れた日の午後- ぽえむ君自由詩18*06-11-29
枯れ草- ぽえむ君自由詩11*06-11-29
明日の空は- ぽえむ君自由詩6*06-11-28
雨上がりの砂利道- ぽえむ君自由詩15*06-11-28
正しいことを言うよりも- ぽえむ君自由詩12+*06-11-27
夢と希望の種は冬に宿る- ぽえむ君自由詩11+*06-11-27
大切はすべての始まりなのだから- ぽえむ君自由詩7*06-11-26
冬の中に- ぽえむ君自由詩16*06-11-26
その石は- ぽえむ君自由詩9*06-11-25
生への繰り返し- ぽえむ君自由詩11*06-11-25

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