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西日があかくにじむ頃
駅前、歩道のわきのほうに
湿ったまだ黒い土がいくつも盛られていて

ぼくはそれを


何かの墓だろう




かがみ込んで
手近なところに生えていた
 ....
そのまぶたがゆっくりと下りるとき

深い青の底で 何かがはじまるとして

沈んでゆくすべを持たない私は

人魚にもなれないまま










目眩    酸欠  ....
憤りさえ吐き出せなくなったのが
一体いつからかなんて しらない
獣のように直線上で叫べない
だから きみに聞こえない

余命二ヶ月のこどもが
弟(か妹かはわからない)の息づく
母親の腹を ....
優性だろうと劣勢だろうと
失敗作はぼくだ
山積みの武器を目にしたとき
一羽のアゲハが教えた秘密「もう花は咲かない」

蜃気楼のように揺れるのなら
いっそ殺してしまえと
きこえた

き ....
葛西佑也さんのなるせさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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deep_blue- なるせ自由詩206-6-4
飽和する脈拍- なるせ自由詩4*06-5-13
第二実験室- なるせ自由詩306-5-10

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