第二実験室
なるせ

優性だろうと劣勢だろうと
失敗作はぼくだ
山積みの武器を目にしたとき
一羽のアゲハが教えた秘密「もう花は咲かない」

蜃気楼のように揺れるのなら
いっそ殺してしまえと
きこえた

きが、しただけ





誰も一人ではない平等
例え傍にいるのが悪魔だとしても





溶鉱炉の中悲鳴をあげるぼくの内臓を
誰が拾い上げて食らいつくのか

どす黒い粘膜
失敗作はぼくだ



自由詩 第二実験室 Copyright なるせ 2006-05-10 21:27:18
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