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見送る後ろ姿のせつなさは
一瞬で泡となった
困り顔
つたない「すいません」
バスに乗り遅れたことを
早鐘打たせながら
感謝する
この人に乗り遅れてはいけないと
粟立たせながら
ココロ ....
あなたのせいで
あの国は
白と黒と
二色の緑と
かわいい人形と
銀幕の中
貴女に焦がれる
紙コップを手に
今日もぶらつく街中
オレンジジュースの曲がり角
毎夜飲み干す
ぬるい橙
大きく広げた時間の上
どっかり悠長に
座っている
傷だらけの弁慶を観て
いい加減
また跳ぼうと思う
晴れた日の
光り輝く雨が
詞になるのならば
心に沁みこみ
決して乾くことのない
黒い雨を
詞に
私だって
知りたいんだよ
黒い雨を
見たことあるかって
晴れた日の
....
理想の中だけで生きるものは
理想に押し潰される
理想に溺れる
現実の中だけで生きるものは
ざらざらを味わう
無味乾燥の意味を知る
比較は悪ではない
比較で終わることが悪なのだ
事実は小説よりも奇なり
そうは言うけれど
思い描いた考えよりも
事実が 現実が
かえって奇妙だと云うのは
かえって不思議だと云うのは
思考がそこまで及んでいなかった ....
待つことには 慣れています
奇跡 というものを
心底から祈願しているから
整理がつかない念い を
持て余しているから
今になっても
想い出 に
負の遺産 に
支配 されているから
....
今日も何処かの角っこで
誰かの小指が別行動
葛藤を抱えている者は健全であり、
また魅力的であるという見方は充分に可能だ
転ばぬ先の杖
そうは言うけれど
杖があろうがなかろうが
転ぶときは
派手に
転ぶもんだ
逆に
杖を頼りにしている分
杖が折れて
転んだときは
相当痛く
....
近頃は
空 なんかではなく
携帯 で
繋がっている ようだ
さようなら と
甘味な浪漫に
別れを 告げねば
ねぇ
Paula
おそらくね
カッとなっても
彼は彼女を
阿婆擦れ
だなんて 呼ばないから
彼女は彼を
嘘つき
だなんて 呼ばないし
だから
彼らは
死ぬまで石を投げ合うなんて ....
念いを広げ
理想を高くし
希望を被る
それらに一番
近づけるであろう
ひととき
そして
希望から這い出し
理想を足下へ
想いを折り曲げる
それらとしかし
....
純粋な気持ちから なのか
同情の余地から なのか
未だに
見つけられて いない
言えるのは
紅く染まることを
覚えてしまった 顔は
特異なリズムを
覚えてしまった 心は
その喜び ....
彼が書いたように
電燈が消えたのは
彼女が眠ったしるし
地震が揺るだけじゃなく
何かが起こるかもしれない
だから
起きて そっと
冷たい月じゃなく
あたしは流れ星と 話し
念いを託そ ....
学習塾の広告
駆り出されたのは
あのネコ
手に持っている
あのペンシルじゃ
説得力は
ないんじゃない?
ハトが一人
タカが一人
二人の間に生まれた子供は
フクロウ だった
頭上に広がる空は 青くて
そこに浮かぶ雲は 白くて
沈み行く夕日は 赤くて
光り輝く月は 金色
生い茂る草は 緑で
舞い散る桜は ピンクで
咲き誇るタンポポは 黄色で
グラスの中は ....
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