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君は泣く

ときにさめざめと

ときにしくしくと

ときにはげしくも


僕は泣く

ときに声を上げず

ときに涙も流さず

ときに音もたてず


心が泣く

 ....
なつは名のみのあめばかり

紫陽花は爛漫に咲きほこり

つゆの雫をぽとり、ぽとり

樹々の緑も色濃く、ゆるり

夏はまだだと雨降り積もり
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます

自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます

自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして

自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
千代紙こうてくれへん?
匂い付きのやつやで。
嗅ぐと、鼻の奥んとこが、ジーンとなんねん。
何や懐かしいこと、思い出せそうで、思いだせへん
あわーい陶酔があんねん。
千代紙には。
何でやろ、 ....
僕は今日も生きている

明日もいつもどうり

世界はまわりつずける

虹の色は常に七色じゃなくて

無限の色で作られる

手のひらから落ちる

富、栄光、そんなものどうでもいい ....
真昼の公園で木漏れ陽を浴びて 
癒える筈のない悲しみのことを考えていた 
ときおり吹き抜ける風はすこし熱を帯びて
客待ち顔のアイスクリーム売りの老婆の 
麦藁帽子を踊るように撫でてゆく 
 ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
駆け足だったあの頃
{ルビ躓=つまづ}くたびに零れた
ぎこちない音も
こうして、つないでみれば
いつか、優しい旋律

奏でられる音階、の隙間
置き去りにした、いくつもの溜息
そっと、触 ....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

 ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
夜に、わたしは 
はしたないほど口を開けますから 
どうぞそこから私の中に 
入っておいでなさい
 
内側から私を喰い尽くして 
やがて空洞になった私の躰は 
それでもまだぬるま湯ほ ....
今朝卸したばかりのお洒落なパンプス
爽やかな淡い色合いのパンプス
新人さんと間違えられたくない思いで
ヒールをちょっと高めにしてみた
でもつま先はさっきからストッキング越しに
どこか逃げ道を ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする

この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
「この花きれいだね」


あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み


未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む

 ....
狂おしく 狂おしきままに
待ちわびて
結ぶ太鼓に散る花は
夢見の果てとあおぎみて


流れゆく 流るるままに
時すぎて
契りし思いに散る花は
あれは逢瀬とかえりみる


帰らぬ ....
天使のようなのが理想だけど時には悪魔な自分。
意地悪な気持ちがちくっと心の片隅に浮かんでくる。
心が風のように揺れ動いて・・
そんな自分はいやな人間だけど
ふりはらってもふりはらっても
心の ....
ひらり、ひらり
ふたりで見た桜の並木
桜は静かに、
ひらり
   ほらり
ひらり
そして、ざぁあ〜っと風が吹いてきて
思いっきり花びらを持ち去っていった
アラジンの魔法のランプ
望みは何?

きっと一番初めにお金とくるわね。

だけど、時々、それよりも、もっと家族の健康って気になる。
家族が病気にかかった時、このときほど健康を切に祈ることは ....
語り合う仲間がいることによって
安心感が生まれ、心にゆとりも生まれる

ゆとりの中から
周りの空気の音やにおい、
そしていろんな情景、人の優しさ
ふぁわ〜っと舞い込んでくるよう

あ、 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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