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超高層ビルがそびえ立っています。
文明のシンボル役を担わされた、
超高層ビルがそびえ立っています。

超高層ビルは、
遥か遠くの非文明圏を見つめています。

足元の限りなく合理化された世 ....
 

刈り入れ時もよくわからないまま
彼女は優しい鎌をかける
遠雷
そのテンの首巻きはいい具合に違いなくて
ここいらは雪が笠のように積もるから
いつだって粗食で
ネジをまかれている
 ....
そらの藍に背中を押されて
家路をたどるころ
夕餉の細い煙が
むんと鼻先に迫る 
白い炊きたての匂い に
立ちすくむ
かきむしられるこころ 
そして行き着くのは


誰かに会わなくて ....
よこしまないそしぎ
誰のための音も流れない
私の手をかすめ
とびはねては消えていく
苦しい苦しい泣き顔たち


曇りの朝は水を欲しがり
ひとり 作りものの他人にすがって泣く ....
プラットホームを行き過ぎる風
の形をした夜、の度に剥離する熱
を見送ってわたしたちは
さらさら、
最後の車両の跡地で長引いて
蛍光灯の微かな痙攣音とも分離しながらわた ....
死体になることも出来ない
朝の、調子はどうだ、と聞かれても
貝殻になりきれない私では
考えているからと、通り過ぎるしかない

美しくありたい
ほんの、時々でいいからそう思って
張り詰めた ....
君と
君の子供と
動物園へ遊びに行く

動物園のない町に住んでいるので
キリンもカバも見たことがないからと
地下鉄に乗っている間も
図鑑で予習に余念のない二人を
窓鏡に映る姿で見つめる ....
?.

あなたを
あなたのすてきなところを

一日
大切にする

あなたを
あなたの汚れたところを

裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
 たとえば真夜中に、テーブルの上で
作りかけのパズルを再開する老人のように、
未完成であることだけが唯一の完成形であると
―仮定できないだろうか?
オーディオから流れている夜想曲を。
棚を埋 ....
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
松嶋慶子

「猫は 所詮畜生なんやから」

生前の祖父の口癖
餌は
人間が食べ終わったあとの身一つ残されていない 骨
そして 鍋底にわずかに残された味噌汁 をかけた冷ご飯
鰹節など、ま ....
遠くから馬車の音
おと
むかえがくる
くる
電柱のちかくに
わたしは濡れた
    沈黙した
強い雨だ
    わたしは
    わたしの名前を知っていた
だが忘れた
 旅人のよ ....
(1)

外では血の雨が降っている。誰が死んだわけでもなくて、ただ空が血の雨を降らせている。ねばねばと。あたしはなにがしたいのだろう、あのひとはなにがほしいのだろう、なぜここはこんなにも寒いのだろ ....
{引用=あかちゃんとわたし
フライパンでやかれた
フライパンはすばらしくあつかった}

ちっちゃいころおぼえたはなうた なんかどこかまちがってるかもだけど でも きもちよくはなうた唄いながら  ....
夕暮れていく空の
侵略される白と
紫が混ざり合うように

中途半端なまま心は
形を変え続けて年を重ねる

不意に感じる虚無へのやり場のない焦燥感
孤独への抵抗の微熱が
私の中ではあの ....
金太郎飴を舐めんなよ
ヤツは世界最強だからな
金太郎じゃなくて金太郎飴がだぞ
どこを切られても平気な顔して
いつまでも若々しくて
最後の最後まで全力で生きている
歳を取れば取るほど誕生日が ....
ちらつかず
そ、と留まっている、あれは
振り払えぬ外灯を振り払わず
硝子に帯びたままの、あれは
蛾だよ
その在り処では
既にひとつの夏が締めくくられている
夏ではない今となっ ....
当て所無い片道切符の遠い駅
尿意に立ち寄ったトイレは
蟋蟀らしき秋虫の音が木霊する
あれは便所蟋蟀だろうか
所業に耐え無為と生きる便所蟋蟀
然し秋虫の類では無いような
さりとて確かめたりは ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい

それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に

なあ月が 
見え ....
東京にいるということは
木葉を隠すならば森へ と同じ意味であり
隠れた!隠れきった!やった!
と思っているのは実は私だけで
その滑稽な姿さらせば
ユニチャームのサンプルをもらうことも出来ない ....
......。.............。.............。.........................。...........................。
嘔吐した百合の咲く ....
世の中が
あんまり酸性雨だとか騒ぐので
雨が降るたびに身体が溶けてしまいそうな
そんな不安に怯えている

あなたは
自分の弱さが何であるのかを
知りたいようでいて本当は知りたくな ....
大地が少し傾く
燃える石が転がってくる
それから大地がもう少し傾く
水が
 そこからすべての記憶を失って都合の良い
 道筋例えば直線的に焼かれた草原のような
 あ

 水だ
 透明だ ....
月が

沈む




やけっぱちでアッパーな呪文で


東京湾へ流れ込む川の底のような
町をそのように歩き始める
僕たちは僕たちの位置を確認する
ニートフルな事情でぬるい現実 ....
あ、あ、あ、剥がれ落ちる、私の細胞(たち)。
表面から落ちて、汚物(のようなもの)とし
て扱われて、泥の只中に乾いた破片として落
ちる。夏は天動説。私をめぐるうつし世がぐ
るぐると回る。醤油じ ....
あひる


醜いあひるの子は
永遠に醜いままだ
白鳥になんてなれない
なのに誰もそれを口に出したりは


しない





ねこ


ねこのかお
よく見なくても、 ....
「生き春巻」です
店員は言った
メニューを見直す
確かに「生き春巻」とある
生き春巻は時々皿の上でもぞもぞ動くが
その間も気持ちを見透かすかのように
目のようなものでこちらを睨み続けて ....
 真夜中の耳はアーアーという幼子の怯えたようなかすかな声を聞いていた、鼻腔にはプラスチックを焦がした時に嗅ぐような悪い気が入り込み、瞼は闇の中に二つの重なった円(或いは流れる光の川)を見つけ出していた .... 明かりの消えた教室で、
ひとりふたりと、
席につく。

学籍のないぼくたちは、
幽霊みたいにゆらいでて、
いつも不安で不安定。

黒板のかすれた数式は、 ....
Is that a banana?
No,it isn't.It's a gorilla.

あれはバナナですか?
いいえ あれはゴリラです。

俗にいう一人の少年が英語を見限った瞬間を
 ....
焼石二水さんの自由詩おすすめリスト(350)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
超高層ビルの覚悟- ブルース ...自由詩306-9-21
遠雷- 嘉村奈緒自由詩1306-9-21
夕餉の寂寥- 松嶋慶子自由詩7*06-9-21
灰に埋もれた塔- 木立 悟自由詩4*06-9-20
- A道化自由詩1106-9-20
トーン- 霜天自由詩1106-9-20
天王寺動物園に動物を見に行く- たりぽん ...自由詩15*06-9-19
あなた- 水在らあ ...自由詩76+*06-9-19
日々界隈、あるいはぼくらの- プテラノ ...自由詩9*06-9-18
ファザー・グース(5)- たもつ自由詩22*06-9-18
畜生- 松嶋慶子自由詩8*06-9-18
石の記憶- 黒川排除 ...自由詩206-9-18
これは詩ではない。- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
あかちゃんとわたし- 佐々宝砂自由詩5*06-9-17
リトルプレイ- マッドビ ...自由詩7+*06-9-16
金太郎飴の正しい食べ方- 新守山ダ ...自由詩1606-9-16
輪郭期- A道化自由詩1206-9-14
ふぐり- 恋月 ぴ ...自由詩18*06-9-13
ゼブラ- 水在らあ ...自由詩37*06-9-13
神懸り的なユニフォーム- マスイジ ...自由詩10*06-9-12
冬の睡り- 六崎杏介自由詩7*06-9-12
「弱アルカリ性のあなたへ」- ベンジャ ...自由詩6*06-9-11
再生してしまった元は何が手術によって隠されていたのか分かる分 ...- 黒川排除 ...自由詩306-9-10
ワン- モリマサ ...自由詩1406-9-10
細胞(たち)の夜明け- 岡部淳太 ...自由詩6+*06-9-10
顔_その1- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-9-10
曇り空- たもつ自由詩17+06-9-10
灰色の波紋- 結城 森 ...自由詩3*06-9-9
「_放課後の回遊魚。_」- PULL.自由詩15+*06-9-9
センチメンタルレッスン- ヌヌヌ自由詩2606-9-9

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