防空壕で会った
一人の女の子は

震えていた
私の背を撫で

「怖ガラナクテモイイ」
と確かに云った

今でも覚えている
忘れようがない

魔女の瞳
秘密隠した瞼
腰のまで延びた
真夜中の黒髪
白蝋の ....
すべてが

確かで、

すべてが

不確か。

すべては

一自己の重複によって

構成され、

他自己無しに

存在は

赦されない。

すべては

多重 ....
リストカットをした事が無くても

あなたの心の手首というものは
蝋でも流したように
傷がついているのだろうな

よく見ると
蝋ではないのか

ただ

さめざめと流るる

涙はどこへ
いくのだろうな

 ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
ある日の放課後
ひとり座席をかえている

みんなのみんなの真ん中で
混じって暮らす
人がいて

ひとりポツンと隅っこで
消えてくような
人がいて

どちらにもなれない自分は

どうだろうね


誰も ....
誰も聞いていなかったから
寂しいと叫んだ
叫んだあとで
どうして誰も聞いてくれないのと泣いた
どうしてと泣いていたら
君が聞こえないようにしているからだよと
私が言った
そうだったねって

私は笑った ....
透明は恐ろしい
隠すことを拒むから

透明はずるい
隠さないふりをして
その深みに秘密

透明が重なってできた
その暗闇に
旅人は血
あてどなく彷徨い
訪れる場所に何かを残し
何かを持ち去って
また何処へともなく
去っていく

街というものが
心臓だの肝臓だとすれば
さしずめ僕は
その間を流れゆく
 ....
桜並木の通学路
秋風そよぐ渡り廊下
あたしはきみからかくれんぼ

リボンの端をひらひらと
切なく揺らし 息 止める

遅れて曲がる影にさえ
見つけて とすら 言えないで

ひとり遊 ....
黒い黒い黒い自分
隠さないと隠さないと隠さないと
柔らかな殻で
誰にも見透かされないように

そう気張る私はもう時代遅れかもしれない

今では黒い自分をたくさん入れ替え入れ替え
どんどん消費していくの ....
おつかれ

君は最後までキレイだね
 切なさが僕の胸をしめつける
 反射する想いのベクトル
 
 電池切れの時計のように
 僕の心はにぶく重たい

  南風はいつ吹くの?

 問いかけた空には
 少しグレーの雲が流れる ....
きたないワタシ

きたないアナタ

きたないニンゲン


キレイなせかい
キレイじゃない色なんてない ひとりぼっちの
1日のなかを
私は回遊する

自由かもしれない
不自由かもしれない

空はまだまだ遠いよ
沈められた
まだまだ浮き上がれないよ

水上の世界に焦がれてしまう
空 ....
筆先で湛えきれず
液体が
ぽたり、ぽたり、と
滴るので
両の掌をくぼませて、ふくらみをつくり
上向きに 
すこしかさねて
それをすくおうとしてみるけれど
わずかな隙間を
液体はすりぬ ....
シンデレラの夢
灰にまみれ
笑っていた
不細工な形

夜中二時過ぎて
夢が覚めた
終りの無い
理不尽の宴

さあ狂いましょう
踊りましょう
体忘れ
二人きりで

黒靴の少女
夜のワルツ
秘められた
 ....
桜土手通りの
ほんとうの季節

夜、春香を写しとる水面に
ひとの本性があばかれる

だから秘密は
誰にも知られないように
今年もまた、

桜が咲く。

「誰が為に」などと

言うつもりはないが。

去年までがそうだったように、

来年もまた、咲くのだろう。

二度と見ることはかなわない

あの桜も咲いているのか。

こ ....
もう
どこへも行きたくない
ただ
人間が怖いだけ


絞めては死にたいふり
ああ
嘲笑まだ聞こえる




学校に渋谷駅
どこへ
行った俺の天使

ああ
天国は近くない
また
俺から百歩逃げた ....
昔々 いつまでもいつまでも青空が続き 
ついに空の青さが 星空のむこうにとどくほど 
深く窮まってしまったことがありました
空は自分の痛々しいまでの青さの窮みに
ついにたえられ ....
私らは、大麻を吸い、精神薬に手を出し、平和をうたい、実は、弱いという事を認識しなくてはならない。
義務である。
義務である。

泥が とんだ
泥が 笑った
見えたものが
聖者だったから
 ....
ドレミのドの
点々は
うまれたての涙です

ソラをめざして
シにかえる
はじまりとおわりの
涙です
もうそろそろあたしとも

     お別れだね

13年間

   ありがとう。

あたしが家に帰って来たトキには

     また、よろしくね。

大事な、 大事 ....
傍へ行ってその手を取って

少しでも傷を癒してあげたいのに

それが出来たらいいのに




独り抜け出せない淵

あなたには何が見えている
わたしの愛は

あの人の心をとらえることができるだろうか

ああこの我が儘で一方的な愛は

果たしてもう堕落しているのだろうか

ただただ胸の奥ではうろたえて身悶えている

小さな ....
世界をつくっただれかさん

こんな俺にも
きっちり終わりがある
ありがてえけど迷惑さ

こんな俺でも
セブンスターが吸える
うまいけど確実に毒だ

だれかさん 放任主義にもほどがあ ....
子供たちを食い物にして、
利益をかせぐ、大人たち

未来は、どこに向かっているのか

大人たちにそんなことをされた子供たち
その子供たちを頼って生きる日が
大人たちにやってくる

 ....
肌をすべる泡が灰色に変わりはじめ
見下げて
乳房から続く白い曲線や
つま先の綺麗な花色に
絶望する

口紅を塗らないのは
ちいさな爪を伸ばさないのは
この隙間を
みつけてほしいんだと ....
11月2日水曜日午後5時37分
あたしは死にました

死んだけれど、その後は
どこへ行ったらよいのかも
全くわからなかったので

とりあえず、49日の間は
まだ、このへんで
うろうろ ....
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