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ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
私は今でも忘れない
学校の帰り道
家に着くまでに
いろいろな影を踏んでいく
影踏み遊び
大きな木の影家の影
人の頭を踏んだこともあるけれど
鳥の影を踏めたときは
空を飛んでいるようだっ ....
その痩せ細ったライオンは本が好きだった
本であればなんでもよかったのだが
ライオンは特に哲学に没頭した
一つの言葉にあれやこれやと
考えることが好きだった
三度の肉よりも本を優先していた
 ....
朝になれば目が覚める
そこはぼくの家
いや
ぼくの家らしい
今までぼくの家と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
生まれてきた時から繰り返したことを済ませ
家を出て学校に行く
そ ....
地球は丸いものだから
平たい紙に写しても
全て正確には表せない
距離を正しくしようとすると
面積がおかしくなり
方角を正しくしようとすれば
形が崩れてしまう

地図は
もともと全てを ....
当時はもてはやされた
流行のデジタルカメラ
今では部屋の片隅で
勢いで買った専用のプリンタとともに
すっかり埃にかぶっている
電池も完全に切れている
プリンタに差し込まれたままの紙は
純 ....
見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった ....
春の初めのこの風と
自転車に乗って一緒に走る
どこまでも行けそうだ
上り坂は大変だけど
風が背中を押してくれる
温かく見守ってくれる
下り坂は楽だから
ぼくの背中に風を背負ってあげる
 ....
誰もいなくなった教室に
少年が忘れ物を取りに戻ってきた
いつもの教室は
いつもとは違う匂いがした
別に急いで帰らなくてもいいのだが
教室の中の空気を乱すのを恐れた
駆け足で自分の机に向かい ....
いつも通る道のある家の玄関に置かれた
手入れを忘れられたその花壇は
いつも泥みれだった
白い花が咲いているというのに
綺麗とは思われず
むしろその花の美しさが
汚さを目立たせていた
花の ....
人の心は詩に流れ
詩はその光を灯す
私はあなたの足から離れてしまいました
橋から見下ろす川の水が
私を誘っているようでした
一瞬だけ
ほんの一瞬だけ
あなたのことを忘れてしまって
そのまま川に吸い込まれてしまいました
水の ....
綺麗に輝く虹色をしたタマゴは
その全ての可能性をもったまま凍結した
どんな動物が産んだものなのか
どんな生物が産まれてくるのか
何もわからないままだった
そうでありながらも
タマゴはタマゴ ....
どうでしょうか、みなさん その日はとても寒かった
少し前に降った雪が残る
ある日の日曜日
働きづめの自分にとって
朝から寝ていたかった
そんなことをおかまいなしに
父は車を出せと
何やら急いでいるようだった

 ....
文章も入れてみました ついに定規は曲がった
まっすぐにしか使われない自分が
悲しくなったという
まっすぐに測れるものなんて
世の中のほんのわずかしかない
そう思ったらしい
もっと柔軟のある生き方を求めて
現実 ....
時が流れば折り返し
春を教える梅が咲く
匂いを風が染めあげて
空には花の色がつく
春を描けるこの春は
今は今しか紡げるものを

わずかばかりの若草に
蝶がひらひら飛びまわる
草から草 ....
寒い冬晴れの朝
家の窓の外には家の影
日陰の中の霜柱
きらきらとした眩い光
日陰が明るくなっている
日なたよりも美しく
光が咲いている
儚い日陰の花
冬の一時にしか咲かない
光と光が ....
生を知れば心は生まれ
心を知れば心は生きる
川を下れば心は緩み
山を登れば心は締まる
息をすれば心は循環し
瞳を開けば心は振幅する
情をかければ心は分離し
報いを受ければ心は結合する
 ....
朝から雨が降っている
窓を打ちつける音が響いている
心の音は天の音
雨音がだんだん強くなってくる
耳を塞いで
穏やかな風を思い出す

朝から雨が続いている
もうすぐ春だというのに
土 ....
花。それ自体が詩である 社会の授業で
何も考えることなく
黒板の文字を
そのまま写していたあの頃

ページを変えなくてはならなくなって
めくったまではいいけれど
ふと何も書かなくなった
理由は何もないけれど
 ....
一人佇む夕暮れに
春を呼ぶ風通り抜け
時の移ろい見えたなら
春待つ喜び湧き出でて
畑の中の土を見る

土の匂いは春の声
歌はなくともリズムあり
その鼓動は夢語り
遠い空まで飛んでゆく ....
海に穴が空いていた
ぽっかりとしたその穴は
なぜか魅力的だった
吸い込まれるように入っていくと
太陽がごうごうといびきをかいて寝ていた
邪魔にならないように脇を通り抜けて
どんどん下がって ....
どこか遠くへ行きたい
どこでもいい
歩きではなく
自転車がいい
遠くへ行けるだろう
速く進めるだろう
風を感じるだろう
風を切るその瞬間が大切だから

どこか遠くへ行って
道に座っ ....
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
朝から雨が降り続くからといって
今日の月は見えないわけではない
たとえ満天の星空だとしても
今日はもともと見えないのだから

それぞれがいつものように朝を迎え
いつものようにいつものような ....
誰かが扉を叩いてる
今の私では
私からでは開けられないので
そっとその扉を開けてほしい
本当はそれではだめなのは
わかっていることなのに

誰かが扉を叩いてる
いまの私では
私からで ....
夢は人であり
人はまた夢でもある

風は詩であり
詩はまた風でもある

絵は文字であり
文字はまた絵でもある

生は死であり
死はまた生でもある

音は色であり
色はまた音で ....
水在らあらあさんのぽえむ君さんおすすめリスト(226)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地下を飛ぶ鳥- ぽえむ君自由詩24*07-3-10
影踏み遊び- ぽえむ君自由詩13*07-3-9
哲学するライオン- ぽえむ君自由詩15*07-3-8
どこにぼくの家があるの- ぽえむ君自由詩10*07-3-7
言葉は丸いものだから- ぽえむ君自由詩10*07-3-6
写せなくなったカメラ- ぽえむ君自由詩14*07-3-6
見捨てられた夢- ぽえむ君自由詩9*07-3-3
春の風を自転車に乗せて- ぽえむ君自由詩9*07-3-2
夕焼け空の紙飛行機- ぽえむ君自由詩14*07-3-2
悲しい花- ぽえむ君自由詩13*07-3-1
心は詩を明るくする(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...3*07-3-1
川底の靴- ぽえむ君自由詩12*07-3-1
虹色をしたタマゴ- ぽえむ君自由詩5*07-2-28
缶の主張(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...6*07-2-28
その日はとても寒かった- ぽえむ君自由詩13*07-2-27
足跡(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...9*07-2-27
曲がった定規- ぽえむ君自由詩49*07-2-27
春の夢- ぽえむ君自由詩10*07-2-26
明るい日陰- ぽえむ君自由詩6*07-2-25
心を知れば心は生きる- ぽえむ君自由詩3*07-2-23
地球が重くなっている- ぽえむ君自由詩9*07-2-23
花(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...6*07-2-22
真っ白な思い出- ぽえむ君自由詩24*07-2-21
春は人より時を知る- ぽえむ君自由詩7*07-2-20
海に穴が空いていた- ぽえむ君自由詩10*07-2-20
遠くへ行きたい- ぽえむ君自由詩13*07-2-19
クラゲ- ぽえむ君自由詩24*07-2-19
旧正月- ぽえむ君自由詩9*07-2-18
誰かが扉を叩いてる- ぽえむ君自由詩10*07-2-17
特に題はないけれど- ぽえむ君自由詩11*07-2-16

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