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初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった

初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった

初めてこの道を通った ....
まどろみの中で
薄れてゆく意識と
わずかに残る自覚とが
交差する

微かな論理が
無我と溶け合い
何かが生まれ
何かが消えてゆく

夢と現が
メビウスの輪のように結ばれ
頭の中 ....
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい

そこに鳥がいる
名前は知らない
けれども
その鳥にしかない翼がある
それだけあればそ ....
あの日、僕は光の中にいた
何もかもが眩しくて
光を受けず、光を放っていた
夏の中だったのかもしれない

あの日、僕は光の中にいた
何もかもが輝いていて
光に当たらず、光を照らしていた
 ....
冬の青空を
鳥が飛んでゆく
まっすぐに
きりっとした冬の翼で
空を切ってゆく

何もない空の一瞬の変化が
大地への躍動を与え
その羽ばたきは
心の波となり
生に響きを与える

 ....
「ねえねえ、聞いて聞いて」
そう言ってくる子どもが
少なくなった
本当は聞いてほしいのに
本当はたくさん言いたいのに

「どうしたの?」
子どもの変化を察して
大人がきっかけをつくって ....
北風が吹く朝
何も考えることなく
決められたことを
いつものように歩く通学路

道に何かが落ちている
近寄れば
霜柱の土にまみれ
凍った一匹の働き蜂

この世に生を受け
この世の ....
君が疲れきっているのは
ずっと走ってきたから

君が泣いているのは
ずっと戦ってきたから

君が落ち込んでいるのは
ずっと努力してきたから

君が笑っているのは
ずっと耐え続けてき ....
人に知られぬ山奥の
地下から湧き上がるその泉
やがては一筋の川となり
海へと流れてゆく

人が届かぬ大空の
空から湧き下りるその泉
やがては一筋の風となり
海へと流れてゆく

地下 ....
ぼくが見ている空があるから
君が見ている空があるから

ぼくが感じる風があるから
君が感じる風があるから

ぼくは飛び立つ羽があるから
君は飛び立つ羽があるから

ぼくは行きたい雲が ....
枯れ草しかない目の前は
寂しさを感じるけれど
ここから春が訪れると思えば
渇ききった枝と自分の心にも
潤いが与えられる

土がむき出しのままの畑も
侘しさを感じるけれど
ここから生が誕 ....
雨上がりの砂利道を
そろりそろりと踏む石の
聞こえてくる砂音に耳を傾ける
それは優しさ

道の左の林より
枝から枝へと飛ぶ鳥の
聞こえてくる羽音に耳を澄ます
それは温もり

どこか ....
大切なことは
大切にするということ
大切にすることができなければ
大切なことを失うということ

大切なことは
大切にされるということ
大切にされることができなければ
大切なことが消える ....
その石は座ったまま
足を出さないで
意志は黙ったまま
その意地だけは
味を出しながら
維持している

重い心を思い
なぜか恋しい気持ちが濃い
その力に負けて
自分の視線を曲げてしま ....
風と土の中で
人は人になり
人と人になってゆく

それは幾千年も繰り返し
人が変わることがあろうとも
風は常に人を押し
土は常に人を支える

光と水の中で
人は人を学び
人と人が ....
ようやく晴れた青空に
風船がひとつふたつ みっつ
きっと誰かの夢にちがいない

あそこの空からも
風船がひとつふたつ

いつの間にか
空には風船でいっぱい
大きいものや小さいもの
 ....
朝と歌う鳥達と目覚めを奏で
沈んだまま浮いてこれない ガラス細工を
丁寧に 丁寧に 探す
そこが 原点であり真実であるから

朝を歌う鳥達は高い空へと舞い上がり
弧を描きながらもまっすぐに ....
いつの頃からか
人は言葉を読むことから
言葉を見るようになった

歩きながら
食べながら
話しながら

読む言葉から
見る言葉へと変わっていった

布団の中でも
地下の中でも
 ....
寒くなってきたので
言葉のタンスから
言葉のコートを取り出しました

一年ぶりに着る言葉のコート
冷たい北風も
これを着ていれば凍える心配もありません

どこか出かけてみよう
どうせ ....
昨日の雨は
本当に雨だったのかと
疑ってしまう今日の青空

くもの巣が水でできている
土に水玉の花が咲いている

風は冷たいけれど
その風に乗って
タンポポのように
きららふわわと ....
大きな本屋の片隅で
店員にも忘れられてしまった本が一冊
置かれた場所が奥にあるのか
興味を惹かない題名なのか
本に聞いてもわからない

言葉がこんなに近くとあるというのに
誰もが前を通り ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない

それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
長い長い階段を
ずっと一人で上っていくと
大きな広場が
目の前に広がっている

そこでは言葉たちが
浮いたり飛んでいたり
大きかったり微かだったり

言葉と人が当たったり
言葉と言 ....
今よりずっと
空が遠くにあったとしても
心が近くにあれば
雲をつかめるかもしれない

今よりずっと
海が深かったとしても
心が近くにあれば
波を触れるかもしれない

今よりずっと
 ....
季節を告げる冬の風
小さな針が通り過ぎ
丘の上には枯れ草が
乾いた音を響かせる

季節を想う冬の風
微かな球がかすめ飛び
森の中には枯れ枝が
きしんだ声を届かせる

寂寞とした景色 ....
時が動いているから
飲みかけのコーヒーの熱は
どんどん放れてゆく

時が動いているから
人を愛する気持ちが
どんどん高まってゆく

時が止まってしまったら
花は散らない

時が止 ....
今あなたが見ている空は
どんなにがんばっても
裏側までは見ることができません
けれども
その裏側を想うことは
できるはずです

今あなたが見ている人は
どんなにがんばっても
心までは ....
なぜこんなにも
何もできない自分がいるのだろう
がんばれば
多くのことができるというのに

なぜこんなにも
何もしない自分がいるのだろう
やりたいことが
たくさんあるというのに

 ....
今日は晴れたので
畑の土に足を踏み入れてみました
乾いた土が靴の中に入って
ついには裸足で歩きました

今日は晴れたので
あいさつがいつもよりも
大きな声でした
返事も大きな声で
つ ....
森の小さな滝は
冬とともに
時が止まる
滝は白い線となり
静かに眠る

森の小さな川は
冬とともに
音が止まる
川は白い玉となり
ゆっくりと休む

森の小さな湖は
冬とともに ....
水在らあらあさんのぽえむ君さんおすすめリスト(226)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
初めてこの道を通ったとき- ぽえむ君自由詩16*06-12-11
冬のうたた寝- ぽえむ君自由詩18*06-12-11
名前は知らない- ぽえむ君自由詩24*06-12-10
あの日、僕は光の中にいた- ぽえむ君自由詩12*06-12-9
冬の翼- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
聞いて聞いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-7
輝いた道を歩いて- ぽえむ君自由詩11*06-12-6
君は笑い続けてほしい- ぽえむ君自由詩12*06-12-3
空の泉- ぽえむ君自由詩7*06-12-3
ぼくが見ている空があるから- ぽえむ君自由詩7*06-11-30
枯れ草- ぽえむ君自由詩11*06-11-29
雨上がりの砂利道- ぽえむ君自由詩15*06-11-28
大切はすべての始まりなのだから- ぽえむ君自由詩7*06-11-26
その石は- ぽえむ君自由詩9*06-11-25
生への繰り返し- ぽえむ君自由詩11*06-11-25
空には風船- ぽえむ君自由詩20*06-11-24
原点のガラス細工(見崎_光さんとの合作)- ぽえむ君自由詩11*06-11-23
いつの頃からか- ぽえむ君自由詩11*06-11-23
言葉のコート- ぽえむ君自由詩15*06-11-22
青空の花- ぽえむ君自由詩16*06-11-21
言葉が泣いている- ぽえむ君自由詩11*06-11-20
誰もわかってくれない- ぽえむ君自由詩13*06-11-18
言葉の広場- ぽえむ君自由詩10*06-11-18
今よりずっと- ぽえむ君自由詩9*06-11-17
季節を想う冬の風- ぽえむ君自由詩11*06-11-17
時が動いているから- ぽえむ君自由詩15*06-11-16
今あなたが見ているものは- ぽえむ君自由詩20+*06-11-14
なぜこんなにも- ぽえむ君自由詩12*06-11-14
今日は晴れたので- ぽえむ君自由詩10*06-11-13
春を夢見て- ぽえむ君自由詩11*06-11-11

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