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夏が黄色くなってゆく
太陽の色に近づいている
夏をぎっしりとつめて
鮮やかな黄色になってゆく

黄色くなってゆく夏は
水に中に落ち
ぷかぷかと気持ちよさそうに
泳いでいる

近くで ....
夏の朝
とうもろこし畑の中に溶けてみた
一直線に並んだ黄緑の
甘い匂いが夏だった
気づけば夏の中に溶けていた
黄色の穂先から見上げる青空は
水を見ているようだった
土から湧き出る水蒸気が ....
その家は理想の家だった
効率性と便利性を兼ね備えたキッチン
窓から入る光具合を上手く考えられた
それぞれの部屋やリビングなど
すべてが申し分なかった
庭も手入れするのに苦労もせず
植木や花 ....
学校のテストで
満点を取った
その夜
お父さんに見せた
夕ご飯を食べながら
お父さんは
「もっとがんばれよ」
「宿題はやっとけよ」
と言ってくれただけだった

次の日の学校のテスト ....
前のテストが四十点で
今日のテストは六十点だった
けれども先生は
満点を取った子を褒めていた

体育のサッカーで
きちんとドリブルとパスをした
けれどもみんなは
シュートした子に憧れた ....
普段は絶対に使わない漢字を
みんなはすらすらと書いている
そんなことぐらい
書けて当然らしい
でも手紙や作文の書き方を
ほとんど知らない

当たり前のことが
わからなくなっている
複 ....
夏の交差点で
朝に出会ったのは
真っ赤なトマトと
黄色のトウモロコシだった
トマトはトウモロコシの甘い匂いに
胸がきゅんとなって
さらに赤くなった

夏の交差点で
昼に出会ったのは
 ....
夏が浮いている
ぷかぷかと気持ちよさそうに
今の季節を楽しんでいる
どこまで行くのだろう

夏が泳いでいる
ちゃぷちゃぷと気持ちよさそうに
今の季節を喜んでいる
いつまでいるのだろう
 ....
山の奥に入って行かなければ
採ることのできない昆虫が
都会の真ん中にたくさん生きている
虫網を使わなくとも
高価なお金で獲得できる
採る楽しみよりも
持つ楽しみに変わってきたのだろうか
 ....
その人が
その人であると感じるとき
土の匂いがする
生まれ育ったその土が
自分に伝わってくる
そこにしかない土
その土の一部分だけを
他の場所に移しても
土が壊れてしまいそうな
そん ....
苦しいとき
なぜか
いつも上り坂があった
何でこんなときにと
腹が立ったけれど
その坂を上らなければ
目的の場所には行けないので
上るしかなかった

上り始めると
思っていたよりは ....
この地球には
捨てるものなど
何一つとしてありません
あなたたち動物の排泄物も
やがては花となり
実となるのです

まだ使えるものなのに
物を捨てさせなければ
物を作り出せない
そ ....
ふうと一息
空に向かって
シャボン玉が膨らんでゆく

光に照らされて
青くなり
赤くなり
くるくる回る

たくさん飛ばして
気づけば
シャボン玉の空

地上では
アジサイが ....

森には緑が生い茂る
その中のたった一枚の葉
その葉がなくとも
森は揺るぎないだろう
でも
その一枚の葉が
一枚の葉になるまで
どれだけ過程があるのだろう
その一枚にも
命が通っ ....
各駅停車しか停まらない
その駅のベンチに
ふと置かれた本が一冊
鞄に入れたつもりが
入らなかったのだろう

風でページがはらはらと
少しだけ浮き上がる
どこか心地よさそう

急行列 ....
満員電車の中のつり革を
片腕を伸ばしたまま
必死になって握り締め
このつり革は自分ものだと
態度で主張する
そんなわずかな場所が
そんなに欲しいのかい
数分後にはみんな降りてしまうよ
 ....
山を見ろ
何かが聞こえてくるだろ
それが
ヤマトの歌だ

海を見ろ
何かが動いているだろ
それが
ヤマトの踊りだ

ヤマトは
自然という言葉を知らない
なぜならば
自然そのも ....
一秒
このわずか一秒の間に
地球の中で
数えきれないほどの電子が移動する
それが今という時代

今の時代には今の詩を
それでは
何が生まれるというのだろう
とてつもなく広く速い流れの ....
我が家に
最新型のテレビを入れてみた
だからといって
家族の会話が増えたわけではない
そもそも家族全員が
揃って家にいるときはない
増えたのは
番組録画の数だけだった

自分の付き合 ....
夕焼け空の中だった
買い物から帰る途中の道で
少年は子猫に向かって
石を投げていた

少年はすでに泣いていた
ぼくの家では猫は飼えないんだ
小さな声だった

ぼくが悪いんだ
お腹を ....
いつもの時間に起きて
いつもの電車に乗って
いつもの決められた勉強をして
いつもの電車に乗って帰る

いつもの時間に
いつものことをする
何の変化もないように見えて
これは大変なことを ....
空にタマゴが浮いている
白くやわらかく
ふわふわと浮いている
この空にも
向こうの空にも
何のタマゴなのか
わからないけれど
きっと一つ一つの夢が
生まれるのかもしれない
大きかった ....
なぜそこに
それがあるのか
自分ではわからない
人に聞いてもわからない

なぜそこに
それがあるのか
調べてみたら
なぜそこに
それがあったのか
謎が一つ増えてゆく

なぜそこ ....
魚は水の中を泳ぐ
魚は水の中に生きる
ぼくは道を歩く
ぼくは道の中に生きる
魚は勢いのある水の流れに逆らって
自分の使命に命をかけて
向かってゆく
ぼくは強く吹いてくる風に逆らって
自 ....
玄関の扉を開けると
君がいた
僕の姿に驚いて
まっすぐに電線へ
驚いたのは
僕の方だったというのに
さげずむような視線で
僕を見ていた
まるで僕が
劣った動物のようだ
そんなことは ....
ぼくは詩人

考えることが大切なのではなく
考えようとすることが大切
それはぼくの思考
それはみんなへの理念

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会った

四葉のクロ ....
おるふぇさんのぽえむ君さんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄色い夏- ぽえむ君自由詩15*07-7-20
とうもろこし畑- ぽえむ君自由詩22*07-7-1
理想の家- ぽえむ君自由詩7*07-6-20
宿題- ぽえむ君自由詩8*07-6-20
もっと見てほしい- ぽえむ君自由詩12*07-6-19
できて当然- ぽえむ君自由詩19*07-6-18
夏の交差点- ぽえむ君自由詩14*07-6-17
夏が呼んでいる- ぽえむ君自由詩13*07-6-17
昆虫採集- ぽえむ君自由詩19*07-6-15
土の匂いがする- ぽえむ君自由詩5*07-6-13
新しい自分がそこにある- ぽえむ君自由詩13*07-6-10
地球が捨てられてゆく- ぽえむ君自由詩11*07-6-9
シャボン玉の空- ぽえむ君自由詩14*07-6-8
一枚の葉- ぽえむ君自由詩15*07-6-8
忘れ物- ぽえむ君自由詩9*07-6-7
悲しい占領地- ぽえむ君自由詩26*07-6-5
ヤマトの歌- ぽえむ君自由詩12*07-6-4
今の時代には今の詩を- ぽえむ君自由詩10*07-6-3
最新型の詩- ぽえむ君自由詩27*07-6-1
石を投げる少年- ぽえむ君自由詩11*07-5-18
いつもの一日- ぽえむ君自由詩11*07-5-16
空のタマゴ- ぽえむ君自由詩7*07-5-15
なぜそこに- ぽえむ君自由詩10*07-5-11
ぼくは歩く- ぽえむ君自由詩13*07-5-10
鳥かご- ぽえむ君自由詩10*07-5-9
ぽえむ君−四葉−- ぽえむ君自由詩6*06-4-1

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