信じたいと思えば
それだけで強くなれる

聞く耳を持たないのではなく
揺るぐ理由がないのだから

期待ではなく、
見返りを求めず、
注ぎ込む物。

求めて欲しかった
それでだけは ....
悲しまないで
今のこの状況を
大いに楽しもうよ
学校なんか行かないで
ガラスの国を救いに行こう


そこに在るのは
誰も知らない森
透き通る きれいな
雨が降る森
泣けない人の涙 ....
※この詩は、下の行から上の行へと読んでください。





人間というものを。
私たちは知らなかったのです。
私たちアンドロイドは、母の葬式で涙を流しませんでした。
だから私たちアン ....
二時間くらいだったら

僕だってがんばれると思って

書を捨てて

(私が書を捨てたとき
 向かいの道に黒い帽子を被った男がいた)

町に出て

(帽子の下には真っ白い顔があって ....
掃除夫は掃除する
私は挨拶しない
掃除夫はいなかった
私はいなかった
私はどこにもいなかった
掃除夫もどこにもいなかった
私はしばらくして
掃除夫の存在を消してしまったことを恥じ
なん ....
夏の野は風の{ルビ恋歌=マドリガル}
花摘みの少女は一心に
草のまにまに漂っていた
白い花ひとつ{ルビ挿頭=かざし}にして
赤い裳裾をしめらせながら
濃厚な夏の匂いがたちこめる
姫百合の花 ....
風邪をひいた 
         こんな日は 
                 あなたに傍にいてほしい

でも多分
     傍でいたら
           風邪うつっちゃうよね?
 ....
させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから

だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖

気の毒なんて
言われないし
悲嘆は

花さえ開くことを望めば
 ....
ピアニカみたいな切ない言葉を
水遊びの様にきらきらと紡ぎ
気ままに踊るダンスみたいに
つかみ所のない夢を本気で追いかけ
無邪気に笑って泣く貴方が住んでいるのは
とても貧しい小さな家でした。
 ....
夜を歩く
私だけの時間

これが、私だけのものじゃない時間とつながらない
本当に私だけの時間だったなら


なんて
むなしいものだったろう
こんな夜に
どこまで出かけましょう

どこかしんみりと
人の痛みの分かるこの夜


あの日のように
私がどこかで泣いているのなら

その子を今夜
励ましてあげたい。


こ ....
詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく

詩になれなかったぼくが
水溜りに転がって
ぼんやりと
道行くサラリーマンに踏み潰されるのを待っている

 ....
正式な演劇用語なのか知らないが、
私の属している演劇集団では『プラネタリウム』という言葉がある。


『プラネタリウム』


劇中で一番事故が起こりやすいのが暗転中だ。
劇の始 ....
嘘ばかり
音速の貴公子なんて言われながら
あっけなく亡くなったアイルトンセナが
繰り出すパンチは避けられない

銀座の柳の木の下にも泥鰌は泳ぐ
お酒が好きな泥鰌たちは ....
掘り起こす時が来たわ

足の裏で確かめて
指の腹で確かめて
なぞるような舌先で

油性の部屋を突っきって進め
ババロアの肌に噛みつけ
噛み砕け青い味

強くて固い蜂蜜だなんて
い ....
わたしは 常時(いつ)も香っていてあげよう
発酵した 上質のワインのように
ふわふわ ぷかぷか
君たちの家に 漂っていてあげよう
「わたし」を嗅ぐだけで 毎日君たちが
ああ やっと帰って来た ....
春はキミと出会った季節

夏はキミと燃え上がった季節

秋はキミを追いかけた季節

冬はキミと暖めあった季節

ボクにとっては…

どの季節もキミだった。
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
ぼくは詩を書きたい

人は知らず知らずのうちに
小さな宝物を多く抱えこむ

今日もまた

朝の散歩をしていると
野に咲く花に出会いました

心の中でその花を抱え
純白な心に赤が染 ....
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています

わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている

魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
わたしから一番遠い人だった
そんな単純な動機

想いは蓮の葉のように
水の面を漂うように
ゆらゆら揺れて

不確かな言葉と
不誠実なあなたと
忠実なわたし

ほほえみをたたえる写 ....
ぼくは詩を書きたい

人は何かを譲り
渡されて
時を流れていく

今日もまた

小雨が降りしきる中
朝の散歩をしていると
雫に出会いました

木の上に落ちた雨は
葉の先で雫と ....
どうやら朝を迎えたような気がする
朝の日差しに目覚める窓ひとつ無い部屋
暗闇に閉ざされたキューブとでも
例えられそうな この狭い部屋のなかで
確かに感じられるのは
未だ眠りから覚めぬあなたの ....
逃げる羊を追いかける。
嫌がる羊を追い詰める。
怖がる羊をあざ笑う。

とても とても 弱い羊は逃げ出した。
抑圧されて逃げ出した。

逃げて 逃げて 逃げて
思い切り逃げたのだけど
 ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
君はまだ
あのねっとりとした
亜熱帯の密林を
アロハシャツの袖
ゆらゆらさせながら
歩いているのか?

お父さんには会えなかった
お母さんには無視された
お姉さんには追い返された
 ....
陽射しはとても強くて
カーテンなどやすやすととおり抜けて
部屋を照らしだしている
テーブルも花瓶も
新聞入れも出しっぱなしの掃除機も

土曜日だからスーパーの朝市の牛乳が安い
車 ....
私は事故の翌々日で頭も痛ければ吐き気も酷い
首は軽く鞭打ちで背中の打撲も痛い痛い痛い。

君はといえば、酷く腰を痛めているところ。

どう考えたって、
デートなんかしている場合ではないけれ ....
木賊ゾクさんのおすすめリスト(158)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一方通行- 自由詩106-7-1
万華鏡御伽噺- 宙空 心自由詩1*06-7-1
後ろでは軽い調子の音楽が流れています- 狩心自由詩17*06-7-1
束の間- 中村猫彦自由詩4*06-6-30
いる- 下門鮎子自由詩5*06-6-30
姫百合野- 石瀬琳々自由詩12*06-6-30
マスク。- 自由詩2*06-6-30
暗さの解釈- 砂木自由詩12*06-6-30
暖かい話- プル式自由詩5*06-6-30
夜を歩く- 下門鮎子自由詩2*06-6-29
こんな夜- ANN自由詩5*06-6-29
つなぎ- iloha自由詩18*06-6-29
プラネタリウム- 蒸発王散文(批評 ...3+*06-6-29
音速パンチ- あおば未詩・独白7*06-6-28
仕留めた兎- アサリナ自由詩7*06-6-28
夫人の言葉- きりえし ...自由詩13*06-6-28
キミが季節- レオ自由詩4*06-6-26
Star_Ship- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-26
ぽえむ君−宝物−- ぽえむ君自由詩9*06-6-25
ノスタルジア- 千波 一 ...自由詩32*06-6-22
- 天野 碧自由詩706-6-21
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
悲しいほほえみ- 美味自由詩4*06-6-19
ぽえむ君−雨雫−- ぽえむ君自由詩6*06-6-16
Morning_Blue- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-6-16
スケープゴート- 蛙の子自由詩506-6-15
なにもないうた。- まほし自由詩48*06-6-14
ヨディに捧ぐ- うめバア自由詩306-6-14
水路- アンテ自由詩106-6-13
キス- 朽木 裕自由詩3*06-6-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6