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教科書の世界に
自分は入ることができなかった
入口がどこにあるのかわからない

それでもさすがは教科書
わかりやすい標識と信号が
自分を中へ奥へと
自動的にぐんぐんと進ませてくれる

 ....
今日泣いても明日は笑おう

辛いのは自分だけではないのだから
自分よりももっと
苦労している人だって
自分よりももっと
悲しくて泣きたい人だって
いるのだから

泣きたいことは
た ....
テストの開始のチャイムが鳴った
ぼくは集中して
問題に取り掛かった

気合が入る
これでぼくの進路が決まるのだ
このテストはぼくにとって
大きな闘い

ぼくは強かった
どんどんと問 ....
いつの頃からそうなのか
わからないけれど
物心がついた時から
ぼくの家には屋根がない

どうしてなのと
親に聞いたら
そういうものだと諭された

友達の家にも
遊びに行くお店にも
 ....
空に連なる白い花々が
青い大河に咲き誇り
そっと揺れはじめ
新しい季節が
空から舞い降りてくる

ふうと風が吹くたびに
花はなびき
ふと手に届くのかと想う

我に返れば
その飾ら ....
今日一日の食事を得るために
精を出して働くことは
意味のあること

今日一日の家族を養うために
無理をして働くことも
意味のあること

それらは生きてゆくための
目的なのだから

 ....
何の間違いか
朝にこの世に出てしまった
しかもよりよって
大都会の大きな駅の改札口にだ

どういう原理でなのかは
こっちにいる科学者たちでも
解明できていない

ともあれ
普段は生 ....
空が大きいこの町で
小さな命が生きている
一つ一つは小さいけれど
空に負けないくらい純粋で
大きな意味を持っている

空が大きいこの町で
小さな命が笑っている
一つ一つは小さいけれど
 ....
人が集まるコンビニに
どこからともなく一匹の
野良犬がやってくる
ドアの横に礼儀正しく
来客の邪魔にならないように
座り込む

空を見上げる野良犬の
その眼はどこか悲しげで
世の中の ....
理想というものは
一人一人にあるもので
それぞれが素敵なことを想い
それはとても美しい

理想というものは
一人一人が違うから
誰かが不満を言い始めたら
それぞれがわがままを言い出し
 ....
仕事から家に帰宅して
「ただいま」
と言ったら
「おかえり」
と昨日の自分が出てきた

相手の自分はいたって冷静
ものすごく驚いている自分だが
自分が落ち着いているので
自分も平静さ ....
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない

それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない

すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ....
時計が丸いのは
時間が丸いから

時間が回る
だから時計も回る

時間が回る
だから地球も回る
時間は丸い星だから

時間が回る
だから星も回る
時間は丸い宇宙だから

時 ....
人が創る地獄絵は
恐怖と醜さが鮮明で
人が想う天国は
幸福と美しさが不透明

人の批判は瞬時に知れ渡り
功績はすぐに消えてゆく

否定することはたやすい
ひとたび否定の沼に溺れれば
 ....
正しい生き方
というものがあるのなら
それは果たしてどんなものだろう

正しい生き方は
少なくとも規則正しい生き方では
ないようだ

無駄があってこそ
その人はその人になれるのだから ....
未来は雷雨とともに降ってきた
次から次へと
激しく地上に落ちてくる未来

あるものは大地に地響きを唸らせ
あるものは風に吹かれ
ゆらゆらと漂いながら
音もなく落ち
誰にも気づかれないま ....
朝から風鈴が鳴るも
どこか寂しげなその音は
いつもよりも小さく
張りがなく聞こえる

昼にはセミも鳴くも
何か物足りないその声は
いつもよりも遠く
弱ったように感じる

夕方のテレ ....
涙を流した分
人はそれだけ大きくなれるから
泣きたい時は素直に
泣けばいい

でも
涙をこらえる方が
もっと大きくなれるから
泣きたいこそ
笑顔を見せれるほど
強くなってほしい
 ....
一期一会のその時を
誰よりも大切に
互いに互いを認めあい
その時を尊び
行く末を見守る心を結びたい

一期一会のその時が
何よりも大切に
人を人として分かりあい
その場を敬い
共に ....
誰のためにでもなく
ひたむきに
がんばる人がいる限り
自分もがんばれる限り
がんばれると思う

結果が大事というけれど
結果にならない結果だって
大事なんだということを
がんばる人は ....
ぼくから見えるこの空は
広いというよりも大きい

首を回すだけでは
すべてを見ることができない
空の中に包まれてゆくようだ

ぼくから見えるこの空は
高いというよりも太い

そばの ....
風が穏やかにゆっくりと
空へと舞う朝
葉がかすかに揺れ
鳥が一日の生の活動を歌う

空は青色のまますべてに渡りきり
今日一日の大地を見守る

風がゆるやかに高く
空へと向かう朝
葉 ....
地下につくられた大きく広い駅
地上に出るまでの小さく細い通路
急ぎ足ではないと
後ろとぶつかってしまう

機械から出される熱い風を
暑いと錯覚する
めまぐるしくファッションと経済が
身 ....
畑の真ん中から
どっしりと重い夏をもいで
両手で抱えた
なんだか地球を抱えている
そんな気がした

畑の真ん中から
重い夏を汗を流しながら運んで
丸い大きな宇宙の中にそっと入れた

 ....
ひっそりとした山の中に
一筋の銀色の水が
きらきらと輝きを放ちながら
そばに開く大きな葉に
花を咲かせるように
静かに脈をうつ

時折り光が流れの中で止まり
うたかたとともに消えてゆく ....
誰かが歩いたその道は
とても綺麗で心地よく
一つ一つが細やかな
心を配る安らぎに
できればじっと止まりたい

誰かが歩いたその道が
通行止めと閉じられる
一人一人が大切な
心の中の入 ....
暑き夏歌を詠もうと外出れば
  流れる汗に言葉は止まる

詩を放棄しなくてはならないほど
言葉が出せない
頭の中で淡く思いつく言葉たちは
ペンに伝わるまでに溶けてしまう

それは熱した ....
平和は考える前に
願うことから始まる

一人一人の願いが集まり
それが社会となることを
みんなが願う

歴史はその願いを
裏切ってきたのかもしれない
けれども
これからの未来には
 ....
ぼくは歩き続ける
歩き続ければ
何かがあるかもしれない
何かが見つかるかもしれない
何かを感じるかもしれない

立ち止まれば楽だけれど
止まり続ければ
昨日のぼくのままで
今日という ....
からからと跳ねつつ下り
流れゆく清らな水の
その音に誘われたのか
遠くから鳥も近寄る

さらさらと弾みつつ行き
進みゆく青らな水の
その色に魅せられたのか
高くから雲も眺める

ゆ ....
Rin.さんのぽえむ君さんおすすめリスト(272)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落書きの中の教科書- ぽえむ君自由詩4*06-9-2
今日泣いても明日は笑おう- ぽえむ君自由詩4*06-9-1
試験中は誰もが哲学者- ぽえむ君自由詩6*06-8-31
ぼくの家には屋根がない- ぽえむ君自由詩14*06-8-30
飾れぬ花- ぽえむ君自由詩13*06-8-30
生きてゆくために無駄なもの- ぽえむ君自由詩10*06-8-29
朝に出た幽霊- ぽえむ君自由詩10*06-8-28
一つ一つは小さいけれど- ぽえむ君自由詩14*06-8-28
空を見上げる野良犬は- ぽえむ君自由詩7*06-8-27
理想は自分でしか創れない- ぽえむ君自由詩4*06-8-26
扉を開けたら昨日の自分がいた- ぽえむ君自由詩11*06-8-25
見ているようで見ていない- ぽえむ君自由詩6*06-8-24
時間は丸く回転する- ぽえむ君自由詩6*06-8-23
否定の沼- ぽえむ君自由詩13*06-8-23
生き方に迷う- ぽえむ君自由詩6*06-8-22
空から未来が降ってくる- ぽえむ君自由詩17*06-8-22
次の季節へ- ぽえむ君自由詩14*06-8-21
悲しみも喜びも- ぽえむ君自由詩5*06-8-21
一期一会- ぽえむ君自由詩9*06-8-20
がんばる人がいる限り- ぽえむ君自由詩9*06-8-19
ぼくから見えるこの空は- ぽえむ君自由詩7*06-8-19
風の舞う朝- ぽえむ君自由詩8*06-8-18
孤独な都会- ぽえむ君自由詩13*06-8-17
重い夏- ぽえむ君自由詩13*06-8-17
渓流- ぽえむ君自由詩13*06-8-16
誰かが歩いたその道は- ぽえむ君自由詩7*06-8-16
言葉は溶けてゆく- ぽえむ君自由詩7*06-8-15
平和を願う- ぽえむ君自由詩9*06-8-15
ぼくは歩き続ける- ぽえむ君自由詩3*06-8-14
清らな水を追いかけて- ぽえむ君自由詩7*06-8-13

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