ちぇんちぇき
ちぇきちぇん

鐘はなるなりモンゴリアン

ちぇんちぇき
ちぇきちぇん

明日は明日の風邪引いた

ちぇんちぇき
ちぇきちぇん

二度あることはたまにある

 ....
見たもの全てに名前を付ける私の子供

ノラ犬の太郎や
ノラ猫のにゃー助に始まり

電線で休んでいた鳥のすず子

コンクリートの壁に張りついたナメリータ(なめくじ)


名付けは生き ....
  揺らめく波間に
  繰り返し見た雑踏
 が紛れた
  千切れた空虚は
  まるで私そのもの


         必ず会う誓いも
           砂の血のように
      ....
ゆうぐれが
ゆらゆら

なみだを
あつめながら
まちを
つつみこむように

あさもやが
さらさら

あたらしい
ひかりたちを
なでて
ながれていくように

 ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
春が

     はるが

傘の水滴に溶けて
声も密やに
幼いまるみの春の子に
子守唄を聴かせる


まだ固く木肌の一部の様子で
繚乱、を隠した蕾は
雨にまどろみ
陽射しに背 ....
ねむのきとんとん、
とびらのむこう。

こだまのひびく、
あのむこう。

さやささやく、
えだのおと。

よんでいるのは、
きみのこえ。

とんと ....
「なんかTさん、メイド喫茶行ったらしいよ。年末に」

 なんですと。 (※Tさんは会社の同僚)
 
 そりゃ、あれですか。ご主人様おかえりなさいませ、のあれですか。
 
「あーそうらし ....
ぽっこりと盛り上がったキュートなおへそ


ボディーは流麗な曲線美


甘美な潤いと澄み渡る香り


洗練された色彩を放つあなたは












 ....
戒律

日曜の教会の君の白い指若い和尚の無駄なき仕草



口移しそうっとくれたマシュマロは口に出してはいけない祈り



まっすぐな背中や胸を這い回る無意味な戒律汝犯せよ

 ....
あーした天気になーあれっ

あれ?

下駄が斜めに立っちゃったよ

一体どんな天気になるんだろうね

雨じゃなくて飴が降ってくるとか

ベタだけど良いね、甘そうで

雨じゃなく ....
土の中は真っ暗で
空気も悪いし
じめじめしているね

土の上に住む人は椅子に腰掛けて
ふんぞり返って言いました

今日は、土の上に住む人を家に招いたのですが
土の上に住む人は、家に着て ....
時計を作る人の時計は
どんな時計よりもずっと正確だ
一歩進めば、時差を合わせて
絶対に狂うことはない
でも、時計を作る人の作った時計は普通の時計で
一年も使っていれば時間はずれてしまう

 ....
チュー
初めてのチュー
君とチュー

レモンの香りじゃないけど
ちょっとだけ磯臭いけど

もういっかいしたい
もういっぱいしたい

やっこくて
きもちいい

チュー

君 ....
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
 ....
知らない田舎だった

真上の太陽は{ルビ燦然=さんぜん}と輝いて

風は田んぼの苗を優しく撫ぜる

白いリボンの付いた麦わら帽子をかぶった君は

太陽の眩しさのせいか、少しセピア色にみ ....
甘いものを断つ。

昨晩、延々とその鉄の決意を語った君が
どうしてシューなんとかを食べているのだろう
僕が帰ってきたのに平気な顔でおかえりと言う

たった十数時間の間に、鉄は何万度という高 ....
それは、微かだった

おもむろに ゆっくりと

そして、微かだった

そろりと 音もなく

わずかに

微か

生きている
「意外と、少ないね」

人の灰を持った君が苦笑する

青い空に煙り雲が散った

ここにシャボン玉が浮かべば綺麗だろうな、

そう思った。
先生が転校生を紹介した。
キリンだった。
だけど首が長すぎて教室に入れないから
教室の外で、窓から顔を入れて勉強している。

キリンの家に遊びに行った。
部屋の中心に座れば、取りたいものを ....
ゆるゆると

わずかに息を抜き捨て

柔らかな薫りに裸を抱かれ

雨が月夜を溶かしたら

春花びらは
川流し波に揺られて
もうあしたは

かくめいのひなんですね



おとこのこが

みちでえをかいているおじいさんにいいました。


そうじゃ

あしたはいよいよかくめいのひじゃ

わしはか ....
どうしてだか
もくぜんのせかいに
しがみついていると
こころがみにくくなる
ちっぽけにみえる
うすよごれて
 きたならしい
すべてのひとに
もうしわけなくなる

きれいなけしきを
 ....
そう

あの坂を下って

あの橋を渡って


すぐ左へ曲がって

雑木林のあの道を真っ直ぐ



丁度雨が当たらない木の下


八百屋さんに貰ったダンボールを敷いて
 ....
とげ屋に行った
店には色彩のきれいなとげや
いい匂いのするとげが並べられていた
地味目で自分によく似たものを買うことにしたが
名前はどこか似てない感じだった
店を出ると
空は漫然と ....
けいとだまのように
おひさまはあたたかい
ころがしてあそぼう
こねこみたいにかわいがろう
いつもぽけっとにしまって
ほほえんでいたい
川沿いに歩いて ようやく
国道まで出た
ぼくたちは、しばしば
夜を迷う
ぼくたちには靴がなかったけれど
それはたいした問題じゃなかった
歩くべき道を
さがすだけの、夜を
迷っていた
 ....
 日曜日にわたしは、レジャーランドで、クリスタルのユニコーンを買い求め、夜のバスで家に帰る。窓の外は、暗がりの裂け目。
 窓には夜の空。自宅の浴室でうっすらとしたヒゲをそり、黒いセーターに着替えた。 ....
 わたしは失業し、夏を迎えた。記録的な真夏日が続いている。ここしばらく風邪をひいていた。咳が出る。寒気がす ....  女の声が頭の中に響く。澄んだ高い声。日に日に声は大きくなるような気がする。声を聞く以外、わたしには何もできない。偏頭痛がしそうで頭を振る。空き地に捨てられた車がある。栞を座席の上で見つけ、車の中に入 ....
夕凪ここあさんのおすすめリスト(165)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちぁか- 美味未詩・独白1*06-3-9
名前をつける私の子供- 美味未詩・独白2*06-3-8
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ららら- 松本 涼自由詩7*06-3-7
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
桜子- 銀猫自由詩21*06-3-6
「_ねむのゆめ。_」- PULL.自由詩13*06-3-6
メイド喫茶検討会_議事録_01- Monk散文(批評 ...10*06-3-5
でこでこでべそ- 美味自由詩2*06-3-4
【短歌祭参加作品】キッチンではだめ・・・- ふるる短歌16+*06-3-3
お天気占い- 美味自由詩2*06-3-2
カルタアソビ〜土の中に住む人〜- 美味自由詩3*06-3-2
カルタアソビ〜時計を作る人〜- 美味自由詩1*06-3-1
萌L- 美味自由詩1*06-2-28
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26
あぜ道迷路- 美味自由詩3*06-2-26
シューなんとか- 美味自由詩2*06-2-24
かすか- 美味自由詩4*06-2-24
出棺のち- 美味自由詩1*06-2-23
きりん。- 桜 葉一自由詩11+06-2-23
はるながれ- 美味自由詩2*06-2-21
かくめいのひ- ブルース ...自由詩2*06-2-21
謝罪- 水無瀬  ...自由詩4*06-2-21
ひみつきち- 自由詩4*06-2-20
とげ- たもつ自由詩706-2-20
お日さま- 水無瀬  ...自由詩3*06-2-18
朝の方へ走ってください- 望月 ゆ ...自由詩25*06-2-18
ユニコーン- 光冨郁也自由詩606-2-12
夏風邪- 光冨郁也自由詩6*06-2-11
ミニ扇風機- 光冨郁也自由詩4*06-2-3

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