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「神様、地獄に行かせて下さい」
「何故?  君は立派な政治家だったはず」
「ありがとうございます。でも…」
「なんだね?」
「友達が一人もやって来ないんです」

          Kur ....
日本の子供たちの思いやりが込められた
膨大な量の千羽鶴が海を渡った
あばら骨の浮き出た子供たちは
弱々しく 震える手で
ひとつひとつ 千羽鶴を開けた

何も入っていなかった

     ....
半歩、まえをゆく
あなたは
鳥の巣を見たいという

つゆの前日
うすみどりのかぜが
わたしたちのあいだをゆききする
わたしの部屋へ ゆくみち
みみを澄ます
ゆるい
花火


 ....
親になるための国家試験に20年落ち続けている
資格がないので「できちゃった息子」は
国の管理のもと今年、成人を迎えた
その息子が昨日、強盗殺人を犯し銃撃戦の末に死亡した

この国はまだ
「 ....
黒いシャツにズボンじゃなくてスラックスをはいた
あどけなさの残る女の子は
中学生くらい
うつむいて
診察室から出てきた
お父さんは座る場所を探していた

女の子は体とは不釣合いに
幼児 ....
神様がやってきて
恥ずかしくて
無花果がないので
代わりに葡萄の

神様は通り過ぎて
そのまま
もう会えなくなった
股の下から
赤いものが垂れた日
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
{引用=連作詩『右手と左手のための協奏曲』 より}

ゆるやかにま   おなじことのくりかえしのようですこしず
わりながらす   つへんかしていくいったりきたりしながら
すむゆるやか   いつ ....
三つ目人の国では二つ目人が怖れられる
優しの国では独りよがりの者をみながいたわる
みなが少しずつ病んでいる国では
危険な病いも紛れてしまう

                         ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
おばぁさま おばぁさま お花が咲いておりますの
のんのんさまの おひざもと
のんの のの花 咲いて おりますの

おそばに おられましょうか?
そのこは 祖母や両親に褒められることが何よりも嬉しかった。
長女であったことがそうさせたのか、弟や妹のように自分の思いを上手に言葉で表現できないので、言葉の代わりに喜んでもらえることを一生懸命に考え ....
脂喰坊主は地下鉄の端で
ホームに顔を突き出して遊んでいる
駅員が慌てて止めるが
大丈夫
脂喰坊主は死なない
脂喰坊主はバツの悪い顔で笑う
それから
目を閉じてかっきり一秒
 ....
読むと脳の中に唇がぽくっと出来て、それがびるるぅ。←響くっつーか匂うでもないしバイブレートしだす。そういう字並びがあると飲込む時には言葉じゃなく詩になる

つづく
(私的詩的をこそり指摘するシリ ....
ここ数年でどれくらいが息絶えたんだろう。
誰にも聞こえないように呟いてみる
すごく酷いことした気分になる

瞬く街並をただの風景に見下ろしている
最近はドキュメンタリーばかりチクチクと胸を刺 ....
夜は速い
夜は速い
これから向かう世界のすべてが
わずかに低く傾いているかのように
夜は速い
夜は速い
背に積み重なる力のように
夜は速い
夜は速い
誰かに遠去けられているか ....
 帰宅ラッシュの車両
 油っぽい空気の中
 違う体が欲しいって思う

 座席には
 よれよれの背広に
 薄くなった頭を並べて
 眉間にしわを寄せて目をつぶっている
 サラリーマン達 ....
朝は暗く
雨はまぶしく
片目をつむる



痛みのかたち
指でたしかめ
頭のかたち
指でなぞる



何を恐れているのか
頭は
握り拳のままでいる

 ....
においには
名前がないから
きみに伝えることは難しいねぇ
切なさにも
名前がないから
言葉にすることは大変だねぇ

すごく大切なものを忘れてしまって
忘れてしまった悲しさだけが残っ ....

今日、
東京タワーの先っちょに座布団を敷いて
Tシャツとパンツ1枚のまま膝をかかえ
みつからないよう過ごすバイトをみつける
そこで見えた色んなことを書きとめると
次の朝の電車1台乗り過 ....
小さな部屋から
見上げた夜空に
架空の乗り物
架空の星座
笑みのように燃えては飛び交う
カーニバル
カーニバル コンテニュー



小さないのち
小さなかたち
散り急ぐ ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
●不眠羊

眠れぬ羊は何を数えるの?
「アンドロイドが1体、アンドロイドが2体…」
あまりに悲惨で眠るどころではありません


●三月うさぎ

三月うさぎが五月姫にふられて
年中四 ....
触れてしまうと
消えていくものがある

まなざしに耐えられず
溶けていくものがある

凍えるべきは
私の手だ
蔑むべきは
私の目だ

暗闇の中
独り 閉じ篭って
見据 ....
路地の暗がりで
キスされた

前頭葉が熱くなって
ぼうっとした
いや、前頭葉じゃないのかも
しれないけど

そして少し
体が
震えてる

とりあえずそのまま
わたしは宴会に戻 ....
 
 急患で呼び出される医師      の妻

 制服を着たままたしなめるパイロット     の妻

 いつも勘でつくってんの ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注 ....
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