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大きな葉の下から
そっと空を見上げると
とても薄い緑色が輝いている
そろそろ夏が生まれる
風が吹くと
きららとした緑色は
暗くなるけれど
遠くで流れている川の水のように
他の場所で光り ....
まどろみの中で
薄れてゆく意識と
わずかに残る自覚とが
交差する

微かな論理が
無我と溶け合い
何かが生まれ
何かが消えてゆく

夢と現が
メビウスの輪のように結ばれ
頭の中 ....
葉の落ちた木々の向こうで
白い会話が見える
何を話しているのかわからないけれど
その白さで楽しいことが伝わってくる

枯れ草の中でも
子どもたちが白い会話をしている
何を言っているのかわ ....
しまい忘れた風鈴は
もうトンボは飛んでこないよと
話しかけてくる

夏は終わり
秋も過ぎ去る
汗の輝きは思い出

放っておいた植木鉢は
乾いた土だけが
黙ったまま

夏は終わり ....
心が枯れてしまったと
思ったとしても
君にはまだ
心の種が残っているじゃないか

君にだって
人と会話する気持ちがあるだろう
そう、それが心の種
そこからまた
新しい芽が生まれるのさ ....
四角いビルの建物が
窮屈なので
海を見に行きました
岩がビルの尖った角を
削ってくれました

パソコンデスクが
狭いので
海を見に行きました
波がキーの叩く音を
飲み込んでくれまし ....
雨が降り続く秋の中で
公園のベンチは
誰も腰かけないまま
しっとりと濡れてゆく
何もない無の空間に
わずか一瞬だけ
背もたれにスズメが立ち止まる

雨が降り続く秋の中で
公園のブラン ....
日が沈み
冷めてゆく土
その上を静かに
秋の夜を泳ぐ

月はすでに
凍てついたかのように
冷たい光を
地上へと降り注ぐ

その光を頼りに
秋の海は
風とともに波を起こす

 ....
いつの頃からそうなのか
わからないけれど
物心がついた時から
ぼくの家には屋根がない

どうしてなのと
親に聞いたら
そういうものだと諭された

友達の家にも
遊びに行くお店にも
 ....
世の中には
味を感じさせない味
があるという
甘さを感じさせない甘さ
苦味を感じさせない苦味
人はそれを
かくし味という

同じ料理であっても
どこかが違う
何かが違う
どこかや ....
ぼくは詩を書きたい

沈黙を語るものほど
雄弁を語る

今日もまた

朝の散歩をしていると
森の木々に出会いました

天を知らないのではないかと想うほど
夏の風とともに
その幹 ....
ぼくは詩を書きたい

人は何かを譲り
渡されて
時を流れていく

今日もまた

小雨が降りしきる中
朝の散歩をしていると
雫に出会いました

木の上に落ちた雨は
葉の先で雫と ....
ぼくは詩人

無は存在し
それは有の存在と
連続している

今日もまた

夜の散歩をしていると
闇に出会いました

何も見えず
つかもうとするものもなく
どこまでも深い闇が続 ....
まほしさんのぽえむ君さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏が生まれる- ぽえむ君自由詩28*07-5-2
冬のうたた寝- ぽえむ君自由詩18*06-12-11
白い会話- ぽえむ君自由詩11*06-12-8
花の美しさは幻- ぽえむ君自由詩12*06-11-9
心の種が残っているよ- ぽえむ君自由詩12*06-11-7
海を見に行きました- ぽえむ君自由詩11*06-10-28
雨が降り続く秋の中で- ぽえむ君自由詩16*06-10-23
秋の夜は海と変わりゆく- ぽえむ君自由詩13*06-10-14
ぼくの家には屋根がない- ぽえむ君自由詩14*06-8-30
かくし言葉- ぽえむ君自由詩17*06-7-30
ぽえむ君−樹木−- ぽえむ君自由詩7*06-6-23
ぽえむ君−雨雫−- ぽえむ君自由詩6*06-6-16
ぽえむ君−闇夜−- ぽえむ君自由詩4*06-6-13

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